長野県茅野市で行われた「小屋フェス」には16棟もの小屋が大自然の中に集結。前回ご紹介したもののほかにもまだまだあります。
値段的にも、その気になれば充分手の届く小屋を一つひとつ見ていると、だんだんと小屋のある暮らしのイメージがふくらんできます。
小屋は、「好きに暮らす」ためのきっかけ
「もしも実際に家を建てようとした場合、具体的にどういう家がいいのか、なにから考えたらいいかわからなくなることってあると思うんです。でも、小屋という小さい単位から考えてみると、“こういう暮らしだったら楽しそう”と、好きな暮らしがイメージしやすかったりするんですよね」
そう話すのは、小屋フェスの運営を行なう株式会社BAUMの真辺藍さん。
最小限のモノだけを持ち小さな小屋で暮らすという、アメリカから始まったタイニーハウスムーブメントが日本でも少しずつ注目されていますが、このように、小屋住まいを考えることは自分のこれからの住環境を整えるきっかけにもなるようです。
「また、“現在は東京で仕事しているけど地方でも仕事をしたい”という若い人も増えてきていますね。いきなり家を建ててしまうのでなく、地方で身軽に住むという暮らしのツールとしても小屋は面白いと思います」
小屋作りを手がける工務店も少しずつ増えているそうで、これからもさまざまなスタイルの小屋が登場してきそうな予感。自然に囲まれた環境でのシンプルな小屋暮らしの魅力にますます誘われそうです。
さて、あなたはどの小屋がお気に入り?
「DRESSLODGE_壊せるハナレ」(ハーミットクラブ一級建築士事務所)
「KIBAKO -THE GREEN WEEKEND- 都会を離れた緑あふれる週末暮らし」(株式会社天城カントリー工房)
「casa minimo 〜愛すべき日本のカタチ〜」(株式会社カネトモ)
「じゃぱみのこや」(有限会社宮坂畳商事+Design Pot’s)
「INSPIRATION by YADOKARI」(YADOKARI LLC)
「フリーブース」(株式会社キューブスタイル)
「丸ごと木の家 エンジェルハウス」(株式会社山匠)
「SEROW」(有限会社スペースイン)
「CUBE(キューブ)」(株式会社マルアサ工房)
「HANDS WORK BOOTH ver.2」(東急ハンズ×夢木香)
「5角形ミニドーム」(建築工房 藁)
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(文・磯木淳寛/撮影・サエグサナオミチ)