いや、だけどヨーロッパは遠い。オーストラリアに移住してから今回初めてヨーロッパに行ったんですが、私が住む同国第3の都市ブリスベンはもちろん、シドニーやメルボルンからも直行便がない!
アラブ首長国連邦のドバイやカタールのドーハ、またはシンガポールで乗り継ぐのが最速なのですが、乗り継ぎ時間も含めて約24時間!
日本に住んでいたころは「日本は極東の島国」で「世界の果て」だと思っていましたが、上には上、というか「果てには果て」がありました。笑
駅前の大公園で「野生動物」にビビッた!【ドイツ・シュトゥットガルトとその周辺旅vol.1】
そう、今回はドイツからお届けです!
さて今回ご紹介するシュトゥットガルトは人口約60万人。国内7番目の中都市です。
ドイツという国は総人口約8500万人と日本の3分の2ほどなのですが、人口100万以上の都市がベルリン、ハンブルク、ミュンヘン、ケルンの4つしかないんです。日本には12市あることからすると意外ですね。
さてそのシュトゥットガルトの中心部にあるのがシュトゥットガルト中央駅。地上駅だけで中長距離列車用のプラットホームが16番線まであります。そして地下には近距離列車用となんとトラム(路面電車)用の駅も!
はい、地上を走っていた路面電車が中心部に来るとす~っと地下に潜ります。これなら「地下鉄の電車はどこから入れたの? それを考えてると一晩中寝られないの」と春日三球・照代さんたちも悩まなくて済んだはず。
…相変わらずたとえが古くてすみません、すみません。だけど鉄道好きの方、このシリーズの別の記事で書くつもりですがシュトゥットガルトはなかなか魅力的な都市ですよ。
地図を見るとそのシュトゥットガルト中央駅の東側から北側にかけて一大公園地帯になっています。途中でL字型に曲がるのですが、幅約200メートルの公園が約3キロメートル続く感じ。
こんな駅前の一等地の公園ってどんな感じなのか。というわけで歩いてみました。ところが…。
全然公園が出てこない。涙
じつは訪れたとき(2024年6月)、地図的には公園であるはずの「駅から見て南東部」が大規模な再開発中。
たぶん「BE-PAL.net」史上最高に「自然感のない歩道」。思わず予定変更しようかと考え始めたところ…。
するといきなり今にも崩れ落ちるんじゃないかと心配になるくらい廃墟が登場。廃墟マニアのみなさんも喜びで泣き崩れるんじゃないかと思います。
「じゃぶじゃぶ池」みたいなものもあります。
そして何かの像。
しばらくすると大きな池や水路が出てきます。
妙に馴れ馴れしい野鳥たちと交流しました
さてさてシュトゥットガルトの野鳥は妙に近づいてきます。まあ、そもそも私、「脳の大きさが同じくらいの同類」と思われるのか普段からカラスとかマグパイ(カササギフエガラス)に親しげに話しかけられるんですが…鳥語、知らないっつうの!
子育て中のカモ(?)もいました。
これがタイトルの「野生動物にビビった」の第一幕ではあるのですが…このあと衝撃の展開が!
さらに歩いていくと前方の小高い丘に「巨大なフジツボ」のような物体発見。
「見た目は大人、頭脳は子ども」の私は当然登ってみます。…鳥にタメ扱いされて当然か。笑
美しき宮殿で出会った驚きの野生動物たち!
そしてたどりついたのが「ローゼンシュタイン城」。ここまでの歩行距離は2.8キロメートル。
この建物は現在「シュトゥットガルト国立自然史博物館」の「別館」状態になっています。徒歩で約18分離れたところにある「本館」的なほうは恐竜や化石が中心ですが、こちらは動物のはく製などを展示。
と書くと本館のほうがすごそうですが、正直言ってこちらの別館のほうの展示に圧倒されました。というのは…。
写真だとわかりづらいかもれしませんが、手前にいる剥製やその足元の土や岩や草は立体的。その向こうの背景は写真とかイラストを使っているんです。
背景をただの白い壁にするのではなく、その動物が住んでいそうな場所の絵や写真にすることで、グッと臨場感を増しています。
日本の動物園でも狭い檻に押し込めるのではなく動物本来の行動や能力を見られるようにする「行動展示」が人気ですよね(北海道旭川市の旭山動物園とか)。ある意味それを博物館で実現したのがこの「ローゼンシュタイン城」での展示かもしれません。
冒頭タイトルの「野生動物にビビった」というのはこういうことです。…はい、「釣り」っぽいですね。すみません、すみません。
ただ「乳を与えている母イノシシ」という展示なのかもしれませんが、私には彼女の目つきから「猟師に撃たれてなお子どもたちに乳を与える母イノシシ」に見えてしまい、ちょっと涙腺が緩みましたよ。
ウォーキングに出かけた先で出会えたユニーク展示の博物館でした。
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ドイツ観光局