初心者でも作れるアウトドア向け‟冷”レシピにチャレンジ!
教えてくれた人 風森美絵さん(写真左)。簡単で映えるレシピが評判で、書籍や雑誌、TV出演など多方面で活躍。また画家・アートディレクターとして数々の作品を発表している。教わった人 編集 オーシタ(同右)
結婚してからというもの、ほとんど料理をしていない、という編集オーシタ。でも、キャンプで旨いものが食べたい欲は人一倍。手軽な外ごはんレシピが人気の風森美絵さんに、暑い時季にぴったりの冷たいキャンプ飯の作り方を教わった。
最初は牛もも肉を焼くだけでも加減がわからず、「まだ焼きますか?」と不安げにアタフタしていたオーシタ。風森さんから
「旨みと肉汁を閉じ込めるため、外側はしっかり焼きましょう!」など、適切なアドバイスをもらいながら6品を完成させると、「意外と簡単」と笑顔。
今回のレシピは初心者にも作れるものばかりなので、ぜひ挑戦してみよう!
肉の旨みとさっぱりソースが相性抜群!
ローストビーフのサルサソース添え
材料(2人分)
A
トマト…1個
ピーマン…1個
タマネギ…1/2個
セロリ…茎1/6本
にんにく…1片
塩…適量
粗挽き黒こしょう…適量
レモン汁…1/2個
タバスコ…適量(お好み)
牛もも肉…400g程度
作り方
❶5㎜角にみじん切りしたAを混ぜ合わせ、味を見ながら塩こしょうとレモン汁で調整する。お好みでタバスコを加えてもOK。
❷常温に戻した牛もも肉に塩、黒こしょうを全面に満遍なくふり、中火でしっかりと焼き色をつける。
❹二重にしたアルミホイルで取り出した牛肉を包み、余熱でじっくり火を通す。
Point
ローストビーフはいかに旨みを閉じ込めるかが肝心。全面に焼き色がつくまで焼きます!
「焼きすぎかな」と不安なオーシタ。少し焦げても、しっかり焼いたほうが良い。
焼いた肉はアルミホイルに包み、余熱で火を通して焼きすぎ防止。
冷やせば冷やすほど美味!
冷やしなんちゃって茶碗蒸し
材料(2人分)
エビ…4尾
塩…小さじ1/4
ミツバ…5本(2㎝幅に刻む)
A
卵…2個
だし汁…50㎖
みりん…小さじ2
サラダ油…小さじ1
薄口しょうゆ…小さじ1/2
塩…小さじ1/3
ごま油…大さじ1/2
作り方
❶エビは殻をむいて背わたを取り除き、塩小さじ¼を振る。
❷ボウルにミツバとAを加えて混ぜる。
❸フライパンを熱してごま油を引き、エビを入れて中火で炒める。半分ほど火が通ったら②を加え、中火でそのまま触らずに加熱する。
❹卵の周りが固まり始めたらゴムベラでこそぐように大きく混ぜて、半熟状になったら、シェラカップ等に取り分ける。
❺粗熱を取ってから氷で冷やす。
Point
焦らず、遅れない④のかき混ぜるタイミングが重要。遅れると炒り卵状態になる。
冷やすほど美味しい料理なので、氷水で冷やしてクーラーボックスにイン!
コリコリ食感で旨さが止まらない!
砂肝とネギのポン酢和え
材料(2人分)
砂肝…100g
タマネギ…1/4玉
小ネギ…2本小口切り
料理酒…大さじ1
ゆずポン酢…大さじ3
七味唐辛子…お好み
作り方
❶砂肝を好みの大きさにスライスする。2㎜ごとに切り込みを入れると銀皮の食感も楽しめる。
❷タマネギを薄切りにしたら水にさらしておく。
❸水(分量外)を張った鍋に料理酒を入れて沸かし、砂肝を3分ほど茹でる。水気をしっかり切った砂肝とタマネギ、小ネギをポン酢で和えたら、お好みで七味唐辛子をかける。
Point
砂肝の銀皮は取らずに切り込みを入れる。それだけで食感が良くなり、手間も大幅軽減!
トマトの酸味で清涼感が増す!
イタリアンなつけ汁そうめん
材料(2人分)
そうめん…1〜2束
トマト…大1
フレッシュバジル…5枚ほど
ツナ缶…1缶(オイルごと)
めんつゆ…人数分(濃縮のものなら少し濃いめでも可)
チューブニンニク…お好み
作り方
❶そうめんを茹で、流水でしめた後、ひと口ずつに分けておく。
❷トマトを1㎝角に切り、フレッシュバジルは適当な大きさにちぎる。
❸ツナ缶を開け、オイルごとトマトとバジルに和えて、めんつゆを加える。
※お好みでチューブニンニクを少々加える味変もおすすめ。
Point
めんつゆはあらかじめ冷やしておくと、さらにクールな味わいを楽しめます!
暑い中でこそ食べたいさっぱり系
和えるだけのサバ缶冷製パスタ
材料(2人分)
パスタ…200g
サバの水煮缶…1缶(120g程度)
ポン酢…大さじ2
オリーブオイル…大さじ1
おろしニンニク…1片
トマト(中玉)…1個
青じそ…5枚
カイワレダイコン…少々
塩…少々
こしょう…少々
作り方
❶パスタの袋に記載の茹で時間より2分ほど長くパスタを茹で、ザルに上げる。水でパスタを冷やし、水気を切る。
❷深めの器にサバ缶の中身を入れてフォークで潰し、ポン酢、オリーブオイル、おろしニンニク、ざく切りにしたトマトを加え、よく混ぜる。
❸パスタを②で混ぜた具とみじん切りにした青じそで和える。お好みでカイワレダイコンをのせ、塩こしょうをふって味を調える。
Point
パスタは水で冷やすと固くなるので、通常より2分ほど長めに茹でるのがポイント。また、サバ缶の代わりにツナ缶を使っても美味しいですよ!
冷たいベリーの酸味がたまらない!
冷凍ベリーのパンプディング(常温〜冷製)
材料(2人分)
食パン(8枚切り)…3枚
バター…適量
卵…2個 砂糖…70g
牛乳…300㎖
生クリーム…30㎖
冷凍ベリー…ひとつかみほど
粉糖…お好み
作り方
❶食パンの耳を落として4等分に切り、バターを塗ってスキレットでトーストしておく。
❷ボウルに卵をよくほぐし、砂糖を加えて混ぜた後、牛乳と生クリームを加えてさらに混ぜる。
❸スキレットにトースト食パンを並べて②の卵液を流し入れる。
❹蓋をして弱火~中火で10分ほど蒸し焼きにしたら、粗熱を取ってベリー、粉糖を散らす。
※ドライフルーツや砕いたナッツなどのトッピングもおすすめ。
Point
でき上がりの熱々も、常温も美味しいが、冷やしても美味しいのがこのレシピ。トッピングも自由に楽しめる!
※構成/風間 拓 撮影/木村文吾
(BE-PAL 2024年8月号より)