シュトゥットガルトの塔とミニSL…惨敗のあと一発大逆転!【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • 海外の旅

    2024.08.10

    シュトゥットガルトの塔とミニSL…惨敗のあと一発大逆転!【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    シュトゥットガルトの塔とミニSL…惨敗のあと一発大逆転!【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】
    知らない場所に行って「街歩き」とともに絶対にしたくなるのが「高いところに登ること」。なんとなく街全体を知ったような気分になれますよね。完全に「知ったかぶり」なんですが。

    ん?最近や同じフレーズを書いたような気がするけど…まっいいか。

    どうも。オーストラリア在住ライターの柳沢有紀夫です。今回はドイツ南部・シュトゥットガルト旅の涙の最終回です!

    ドイツ・シュトゥットガルトってどんなところ?【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】 | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

    ドイツで石器時代トレイルと荒城と青き泉へ【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】 | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

    世界遺産の洞窟探検!垂直洞窟に潜入だー【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】 | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

    ウルムの大聖堂に行ってきましたよ~【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】 | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

    「シュトゥットガルトの高尾山」を歩いてみた【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】 | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

    【ドイツ・シュトゥットガルトとその周辺旅vol.6】塔に2回も登りましたよっ!

    というわけで今回の海外プレスツアーの一員として、シュトゥットガルトのテレビ塔に来ています。開業はなんと1956年。高さは約217メートルで、世界初の「鉄筋コンクリート」のタワーだそうです。

    燦然と輝く雄姿!

    それまでの高層タワーというとエッフェルのような「鉄骨タワー」。このシュトゥットガルトのテレビ塔がつくられたからこそ、その後に続々と「鉄筋コンクリート」のタワーや超高層ビルが建築されるようになったわけで、そういう意味ではまさに「金字塔」! 

    …って私は素直に感動していたのですが、ガイドさんときたら「まあ、今では東京のスカイツリーには遠く及びませんけどね」と、私の顔をチラチラと横目で見ながら卑下します。他国のジャーナリスト仲間たちからも「ユキ。日本の技術力がすごいのはわかったから…そのくらいにしてやってくれ」みたいな視線を投げかけられていたたまれなくなった私です。涙

    そんな私の気持ちを代弁してか、塔のてっぺんに登るとかなりの雨。

    晴れていたら360度の絶景が広がっているはずなんですが残念。

    というわけでレインウェアを着込んで苦笑いするしかない私。

    いや、勝ち誇っているわけではないですよ~、本当に。

    その日は夕方から夜にかけて、かなりの雨でした。

    でもそのあと止みました。雨にそぼ濡れた街は絵になって好きです。

    道の先に月。この写真がドイツで撮ったものの中でいちばん好きかもしれない。

    翌日「楽しさてんこ盛り公園」でリベンジへ

    だけど「街を知るには歩くことと高いところから見ること」を信条としている私としては、やはり高いとこから街を眺めたい。というわけでその翌日プレスツアーが解散になったあと、前々から目をつけていた「ヘーエンパーク・キレスベルク(Hohenpark Killesberg)」という公園に向かいました。

    最寄り駅の一つがトラム(路面電車)のPragsattel駅。ただし駅は地下にあります。

    シュトゥットガルトの中央駅からはトラムで4駅、わずか6分! そこから徒歩7分で目的地である「ヘーエンパーク・キレスベルク」に到着です。

    ゆるやかな階段のアプローチは期待を高めてくれて好きです。幅はずいぶん違うけど東京の多摩動物公園もこんな感じですね。

    私をまず出迎えてくれたのがいくつもある池の噴水たち。

    川の流れもそうですが、動いている水は癒されますね。

    芝生で噴水ショー鑑賞を楽しむ人たちも。

    もちろん遊歩道を歩きながらでも楽しめます。

    次に向かったのが園内にある「ミニ動物園」的な場所です。

    癒されますな。

    簡易的な自販機で餌も売っていて、餌やりも楽しめます。

    でも餌やりしているのは幼稚園児と小学生のみ。

    「頭脳は5歳、でもカラダは大人」の私は泣く泣く諦めましたよ。

    で、しかたなく柵のそばでローアングルから写真を撮っていたら、動物に猪突猛進されました。

    犯人です。

    飛びのきながら思わず日本語で「ビックリした~」と叫んだら、まわりの老若男女の人気者になりましたよ。はい、単に「大笑いされただけ」です。

    そんなふうにミニ動物園で愉快に過ごしていたら、どこからか汽笛が聞こえてきました。すると…。

    ミニSLが走ってきましたよ~。

    「乗り鉄」ってほどではないですが、極力運転席の後ろに陣取りたいくらいには列車好きの私です。当然、このミニSLには興味津々でどこで乗れるか知りたいのですが…東洋人のオヤジが一人、どうしてもミニSLに乗りたい素振りなど見せようものなら、また「大人気者」になることが目に見えています。

    どうしたものかと考えていて、ふと思い出しました。「あっ、オレ、塔に登ろうと思ってここに来たんじゃん!」と。そこから駅を探せばいいのです!

    ようやく当初の目的地の「塔」へ。笑

    そして向かったのがこれです。

    らせん状になった塔です。

    どこかで似たような構造を見たと思ったら【オーストラリア・パース旅vol.1】でした。シュトゥットガルトのほうが、裾が広い「円錐台」形ですね。

    とにかくこの塔の存在を以前ネットで調べて知っていたので、前日の「テレビ塔」のリベンジとしてここにわざわざ足を運んだわけです。…そのわりに直前まで「ミニ動物園」と「ミニSL」に心を奪われて、当初の目的忘れていましたが。笑

    登り口から少し離れたところに設置された説明パネルに入場料を入れるコイン投入口があります。

    気づかなくてそのまま登っている人がほとんど。大人1ユーロ、家族で2ユーロ。

    というかコイン投入口を設置するなら、ちゃんと目立つように階段の登り口の横がいいと思いました。あとでこういう記事を読んで知って、心を痛める人もいそうですし。

    とにかく登り始めます。

    でも最初に平らになっているところには誰もおらず、

    次に平らになっているところにも人っ子一人おらず。

    まあ、あたりまえですね。

    一番上にはそれなりに人がいました。

    テレビ塔ほどでないにしろ、曇り空なのは少し残念です。

    それでも360度の視界が楽しめます。

    だがミニSLの駅は発見できず。

    見えないってことは、たぶん森の中に潜んでいるんだろうと目星をつけてそちらに向かうことにしました。

    最初はこの「らせんの塔」が目的でしたが、なんかこの時点で「ミニSL」に変わっている移り気な5歳児の私です。

    塔を降りて森方面に歩いていると「Kleinbahn Bahnhof」という看板を発見。

    「ローカル鉄道駅」という意味なのでそちらに向かいます。

    そしてようやく地図を発見しました。シュトゥットガルトだけなのかドイツ全体なのかわからないですが、前回の記事でも書いたようにこういう地図は本当に少ないです。

    ちょっと見づらいですが、地図の中央部の下のほう「赤地に白抜き文字の1」が駅。

    ようやく「駅」も発見できました。小屋はチケット売り場です。

    大人3ユーロ(約513円。2024年6月現在)。

    ここでもクレジットカードは使えないので要注意。ただしコインだけでなく紙幣でも払えておつりももらえます。

    最高に愉快なミニSL

    いよいよ出発進行です。

    ミニSLとはいえそれなりの大きさで形も本格的!

    同じ公園内ですが…。

    開けたところを疾走したり。

    うっそうとした森に飛びこんだり。

    景色が変わって本当に愉快、愉快。蒸気機関車なので灰が飛んでくるのもまた一興。そして上り坂になるとスピードが落ちるのがミニSLらしくて愛おしいです。

    というわけで「噴水」「ミニ動物園」「らせんの塔」「ミニSL」と大満足の数時間でした。

    この「ヘーエンパーク・キレスベルク」という公園は「有名観光地」というよりは「市民の憩いの場」という感じです。日本のテーマパークや遊園地のように派手さやすごさはありません。でも毎週末通いたくなるような居心地の良さがありました。

    そこにいる人たちはみんな幸せそうでした。それが私を幸せな気分にしてくれました。

    6回続いた「ドイツ・シュトゥットガルトとその周辺旅」シリーズはこれでおしまいです。予定していた洞窟に入れなかったり、雨にたたられたり。でもそれもまた旅ですね。

    次からは場所を隣国オーストリアに移動してお届けします。

    【柳沢有紀夫の世界は愉快!】シリーズはこちら

    ドイツ観光局

    http://www.germany.travel/

    私が書きました!
    オーストラリア在住ライター
    (海外書き人クラブ)
    柳沢有紀夫
    1999年からオーストラリア・ブリスベン在住に在住。オーストラリア関連の書籍以外にも『値段から世界が見える!』(朝日新書)、『ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか?』(新潮文庫)、『日本語でどづぞ』(中経の文庫)、『世界ノ怖イ話』(角川つばさ文庫)など著作も多数。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」のお世話係。

     

    あわせて読みたい

    東京湾に潜んでいた要塞&秘密基地!「猿島」探検に行ってみた

    東京湾に潜んでいた要塞&秘密基地!「猿島」探検に行ってみた

    弘法山公園・吾妻山ハイキングコースを訪れたら…標高200メートル台でも大迫力だー!

    弘法山公園・吾妻山ハイキングコースを訪れたら…標高200メートル台でも大迫力だー!

    絶景の「キングスパーク」を歩き、「正義のヒーロー」になった…かも?【オーストラリア・パース旅vol.1】

    絶景の「キングスパーク」を歩き、「正義のヒーロー」になった…かも?【オーストラリア・パース旅vol.1】

    聖地パースで「ワイルドフラワー」探検に参加。ん?危険な花って…なに?【オーストラリア・パース旅vol.2】

    聖地パースで「ワイルドフラワー」探検に参加。ん?危険な花って…なに?【オーストラリア・パース旅vol.2】

    音と光と炎が織りなす‟ドラゲナイ”な幻想的イベントに潜入してみた【オーストラリア・パース旅vol.3】

    音と光と炎が織りなす‟ドラゲナイ”な幻想的イベントに潜入してみた【オーストラリア・パース旅vol.3】

    インド洋に浮かぶ「ロットネスト島」で幻の最強生物を発見!?【オーストラリア・パース旅vol.4】

    インド洋に浮かぶ「ロットネスト島」で幻の最強生物を発見!?【オーストラリア・パース旅vol.4】

    インド洋に沈む夕陽の美しさよ!フリーマントル絶景ウォーク【オーストラリア・パース旅vol.5】

    インド洋に沈む夕陽の美しさよ!フリーマントル絶景ウォーク【オーストラリア・パース旅vol.5】

    NEW ARTICLES

    『 海外の旅 』新着編集部記事

    オーストラリア最後の秘境(?)アーネムランドに潜入【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    2024.09.19

    カンボジア・バッタンバンで大自然の驚異を体感!洞窟で500万匹のコウモリが繰り広げるショーは圧巻

    2024.09.18

    アウトドア好き外国人が抱く日本への期待値をデータで深掘り!

    2024.09.17

    カンボジア第3の都市バッタンバンの郊外で平原を走るトロッコに乗った!隠れ名物料理に舌鼓も

    2024.09.16

    美しく燃える森の海を見た~カナダ・オンタリオの紅葉~

    2024.09.14

    アライグマはかわいいけれど、その生態は意外と…?【動物ドッキリクイズ・その7】

    2024.09.11

    カリフォルニア州北部の絶景観光地・タホ湖でサイクリングを満喫!のはずが…

    2024.09.10

    東南アジアに凱旋門!?穴場的観光スポット・ラオスのビエンチャンを自転車で巡ったよ

    2024.09.09