
タープの種類をおさらい
キャンプといえば家族や友だちとお酒を飲み交わしながら、美味しい料理を食べるのが醍醐味。そして、そんな団欒のひと時を過ごすのに必須といえるのがタープだ。キャンプでよく使われる代表的な2種類のタープを解説。
デザイン性が高くて魅力的な「ヘキサタープ」

ヘキサタープはキャンプ映えしやすいデザイン。
ヘキサタープは六角形をしたタープで、六角形を意味する「ヘキサゴン(hexagon)」が名前の由来。四辺が湾曲したようなデザインが特徴で、スタイリッシュでおしゃれな外観をしている。
ただ、湾曲している分日陰の面積が狭くなりがちというデメリットもある。そのため、実用性よりもデザイン性を重視する人に比較的向いている商品といえるだろう。
日陰の面積が広く、アレンジができる「レクタタープ」

レクタタープは実用性に優れている。
レクタタープは長方形のタープを指し、英語で長方形を意味する「レクタングル(rectangle)」から名付けられている。デザイン面ではヘキサタープよりやや見劣りするものの、日陰の面積が広くて実用性に優れている。
レクタタープは、四辺にポールを差し込むためのグロメット(穴)やロープで張るためのループベルトがついている製品が多く、さまざまな張り方を楽しめるのも特徴だ。
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タープ選びのポイントをチェック
遮光性の高さ
夏場のキャンプではタープが熱中症予防にもなるため、遮光性の高さも重要。素材では、コットンやポリコットンは遮光性が高いのでおすすめだ。
難燃性の高い素材
冬キャンプで焚き火をする場合やタープのそばで調理する場合、コットンやポリコットンなど難燃性の高い素材なら、火の粉がついても燃え広がりにくいため安心。ポリエステルやナイロンなどの合成繊維は、火の粉がつくと穴が空いたり、燃えてしまったりすることもあるため注意が必要だ。
耐水圧1000mm以上
タープの防水性を示す、耐水圧の数値もチェックしておこう。耐水性のある生地なら、急な雨でもタープに入って、雨をしのぐことができる。耐水圧は、1000~1500mm程度が目安だ。
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15,000円以下のおすすめタープ5選
mont-bell(モンベル) ミニタープHX
居住空間に余裕があり、比較的風に強い六角形デザインの小型タープ。自転車やオートバイのソロツーリングなど、できるだけ荷物を軽くしたいときにおすすめだ。軽量のアルミペグとスタッフバッグが付属する。
通常のタープよりも小さく、ポールが別売りとなるミニタープは、軽量でコンパクトな収納が可能。ソロキャンプやツーリングには最適のアイテムだ。ミニタープながら、横幅は338cmと、小型テントと組み合わせて設営すれば十分なキッチンスペースや前室を作ることが可能。
ポールとタープの接合部には、生地に負担がかかりにくいステンレス金具が使用されている。また、縫製位置を上下でずらしてテンションを分散し、耐久性を高める工夫も。生地には難燃加工が施されており、火の粉が当たっても自己消火し、燃え広がりにくいため、安心だ。
●サイズ:338×280cm
●重量:640g(内はペグ、張り綱、スタッフバッグを含む総重量:870g)
●素材:75デニール・ポリエステル・タフタ
●付属品:反射材入り2mm張り綱6本、19cmアルミペグ8本 ※ポールは別売
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DOD(ディーオーディー) いつかのタープ
ポールやロープ、ペグやハンギングチェーンなど設営に必要なものが全てセットになった便利なタープ。初心者でも簡単に設営できる。ポリエステル生地で耐水圧2,000mm、生地の厚さ150デニール。収納時はコンパクトになる。
安心のオールインワンだからポールを別に買う必要なし!

ポールもロープもペグも入っているから買い足しナシがうれしい!
DODの「いつかのタープ」は、「いつかオープンタープを張って快適なキャンプがしたい」という初心者の思いを実現してくれるオールインワンタイプのタープ。タープ本体、ペグ、ロープ、ポール2本、キャリーバッグ、延長ベルトにもなるハンギングチェーンが付属されており、何も買い足すことなくすぐに張ることができる。
また、説明書はキャリーバッグに縫い付けられているのでアウトドアでも風で飛んでいくことなく安心。
ポールを付けて起こすだけ!ペグはネイルペグで打ちやすい

ポールを2本使って立てたら、ロープを貼るだけ。
実際に設営を進めていくととってもカンタン! まずはタープのポール差込口にポールをさしこみ、ロープも2本くくりつける。そのままポールを空へ向かって起こしたら、少し内側に倒し気味に地面に立てる。
これだけで2本のポールがしっかり立ち上がる。このままロープをすぐに張らなくても、倒れることはない。最後にガイドロープを4本を張り、ペグで固定する。ペグは大きく平らなプラスチックが頭についているネイルペグ。ハンマーで打つ力がまっすぐペグに伝わるため、さほど力を入れなくても地面にささりやすい。
タープ自体を使うことが初めてのわたしでも、どんどん設営することができた。
ハンギングチェーンも忘れずに取り付けよう

たくさんのループがついていて、食器やランタン、カラビナが付けられて快適!

子どもたちも大喜び。
タープの中は思ったよりも天井が高く、居住空間は広々。テーブルを置き、4~6人でも十分過ごせるスペースが確保できる。DODのテキーラテーブルをひとつ、焚火テーブルをひとつ置き、大人が2名、子どもが2名で過ごしたが、とっても広々と過ごすことができた。
また、この日は雨が結構降ったが、耐水圧が2,000mm、生地の厚さは150デニールとしっかりとしていたので雨漏りや染み込みはなかった。ポリエステルなので汚れもさっと落ち、とても扱いやすい素材だ。
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RIPEN(ライペン) トレックタープBeyond
トレッキングポールなどを利用して、ポール1本でもセットアップ可能なコンパクトなタープ。山行中、予想外の悪天候でビバークするときのために持ち歩くツエルト的な使い方もできる。収納すれば手のひらにのるぐらいコンパクトなので、バックパックに常備するアイテムとして最適だ。
テントにオーバーラップしてセットしやすいシートデザインを採用した、山岳テントの前室用タープ。手にして驚くのは、とにかくコンパクトで軽いこと。テン泊予定ではないときでもストレスなくバックパックに忍ばせておける。テントを張らずに野宿したいビバーク派にもおすすめだ。
●サイズ:220×266cm
●重量:340g(張り綱付き)
●素材:30dnリップストップナイロン PUコーティング
●付属品:張り綱5本(親綱1本 他4本)
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FIELDOOR(フィールドア) ヘキサタープ T/C
フィールドアのヘキサタープに、T/C(ポリコットン)素材を用いたワンランク上のモデルがラインナップ。Mサイズのほか、Lサイズもある。
ポリエステル65%、コットン35%で混紡した生地は、高い耐久性、難燃性、遮光性を誇る。水を含むと糸が膨張し水を通しにくくなるT/C生地に、更に撥水加工を施すことで、急な雨でも安心。防カビ加工もプラスされ、耐久性もアップしている。
別売りのポールを使用すれば、より開放的にすることもできるので、手持ちのテントや使用人数など、シーンに合わせてレイアウトを楽しめる。
●サイズ:(M)440×470cm
●収納サイズ:(M)75×15×15cm
●重量:(M)約4.4kg
●素材:撥水、防カビ加工T/C生地
●付属品:ペグ×8本、ロープ×(メイン二又×2本、サブロープ×4本)
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LOGOS(ロゴス) LOGOS LAND ツーリングタープ
高さ約180cmのウイング型で、通常より必要とするペグの本数が少ないため設営が楽チン。シート、ペグ、ロープ、収納バッグのセットで、タープポールは別途必要になる(180cm以上のタープポール使用推奨)。およそ2.4kgと軽量で持ち運びもしやすいタープだ。
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FIELDOOR(フィールドア) タープテント(スチール)
広げるだけで簡単に設営できる、折りたたみ式のタープテント。強度に優れたスチールフレームを使用し、安定性がある。トップ部分に風が抜ける構造になっており、テント内にたまった空気が抜けて快適に過ごせるように設計されているところも魅力。別売りのサイドシートを使用すれば、より広範囲に日陰を作ることも可能だ。カラーバリエーションが豊富なので、好みの空間作りにも役立つだろう。
●サイズ:(約)2.5m×2.5m×1.65m / 2.37m / 2.45m
●収納時サイズ:(約)22cm×22cm×114cm
●重量:(約)12kg
●材質:フレーム/スチール、生地/ポリエステル
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Coleman(コールマン) インスタント バイザーシェード II/M
一体型フレームで簡単に組み立てられるシェード。伸縮式の脚部フレームによってコンパクト収納が可能なため、持ち運びや保管に便利だ。雨や日差しが入りにくく、ひさし型でゆったりとしたリビングルームを演出することができる。環境配慮素材(再生済み・再生可能な素材)を使用。

伸縮式の脚部フレームで組み立ても撤収も簡単。
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