バリスティックナイロンとは?特徴から活用されるシーンまで解説!
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    2024.08.25

    バリスティックナイロンとは?特徴から活用されるシーンまで解説!

    バリスティックナイロンとは?特徴から活用されるシーンまで解説!
    アウトドアギアの進化に欠かせないのが、素材の進化。特にアウトドアギア全般に活用されているナイロンは、各ブランドによって多様なものが開発されています。今回は、ナイロン素材の中でも強度に優れた、バリスティックナイロンをご紹介します。

    バリスティックナイロンとは?

    バリスティックナイロン ザック

    モンベルのアルパインパック60(旧型)。

    バリスティックナイロンは、従来のナイロンより非常に高い耐久性や防水性を備えている素材です。

    アウトドアではテントやバックパックなどの素材に使用され、防水シートや防弾チョッキなど、その汎用性に優れた特性から非常に多彩なアイテムに採用されています。

    バリスティックナイロンの歴史と起源

    バリスティックナイロン

    バリスティックナイロンを使用したシェルター。

    バリスティックナイロンの起源は、第二次世界大戦中。アメリカのデュポン社が開発しました。

    大戦後、その優れた性能によって様々な道具に使われるようになり、ウェアやバックパックなど、アウトドアに留まらず、多くの分野でバリスティックナイロンは重宝されていきます。

    アウトドアではもはや欠かせない素材として確立され、各ブランドからバリスティックナイロンを使用したアイテムが展開。

    タウンユースでもビジネスバッグやお財布など、多少荒っぽく使ってもへこたれない耐久性が好まれています。

    バリスティックナイロンの特徴とメリット

    高い耐久性

    バリスティックナイロン 登山

    高い耐久性で長期登山でも安心して使える。

    バリスティックナイロンを語る上で外せないのが、従来のナイロンの5倍という、高い耐久性です。

    筆者が使用している登山用のバックパックにはバリスティックナイロンが使われているものが多く、ハードユースにも対応してくれます。

    例えば藪に突っ込む沢登り、シーンが変化する縦走登山など、場所を選ばず色々な山に背負っていけるのはバリスティックナイロンがあってこそです。

    また高い耐久性ということは素材の寿命を延ばすことに繋がります。

    道具を積極的に使っていても長いお付き合いができ、使いたいと思わせてくれるのがバリスティックナイロンです。

    防水・防汚性能

    バリスティックナイロン ザック

    汚れてもメンテナンスしやすい。

    防水性が必要とされるウェアやテント・バックパックなどにバリスティックナイロンは採用されています。

    外からの侵入を受け付けない高い防水性は防汚性の高さとも繋がり、ちょっとした泥汚れなら洗い流すだけできれいになります。

    湿気や紫外線など、保管には他の素材同様ていねいにするのはもちろんですが、使用後のメンテナンスがしやすいのは、この防水・防汚性ならではの魅力です。

    筆者のような不器用な性格にはありがたい性能です。特に意識してはいなかったのですが、気がつくとこの特長を無意識に好んでいたようで、バリスティックナイロン採用のアイテムに囲まれていました。

    素材の軽さ

    バリスティックナイロン ザック

    軽量なのでアタックザックの素材として使える。

    バリスティックナイロンは、高い強度と防水・防汚性を持ちながらも、それに反するような軽さを誇っています。

    筆者が愛用しているテントはバリスティックナイロンを使用しており、その特性を生かしたシングルウォールにより、1kgを下回る軽量コンパクト性が特長です。

    薄手でも実用に耐えうる性能を持つことで、荷物を軽量化しつつ機能性を損なわないという恩恵を受けることができます。

    性能を損なわず軽量化できるということは、背負う道具のダウンサイジングにも繋がります。

    背負うバックパックの容量を小さくなれば、結果的に大きな軽量化となります。

    バリスティックナイロンの用途と活用例

    アウトドアギア

    バリスティックナイロン 登山

    30Lのバリスティックナイロン製ザックでテント泊。

    先述の通り、テントやバックパックなど、強度と防水性が求められるアイテムにバリスティックナイロンが使われています。

    特に荷物を収納し、外部から守るためのバックパックにはバリスティックナイロンの特性が発揮されます。

    木の枝に引っかかったり、岩で擦れたり、風雨に晒されたりと散々な目に遭っても、バリスティックナイロンを使ったバックパックは山旅に最後まで付き合ってくれます。

    筆者は日帰り用のバックパックをはじめ、テント泊もできる大型のモデルにもバリスティックナイロン採用のものを選んでいます。

    ビジネスバッグ

    バリスティックナイロン ザック

    ビジネスシーンでも頼りになる。

    仕事で使うノートパソコン、大事な契約書類など、アウトドアシーン以外でもバリスティックナイロンの軽量で高い耐久性が活躍します。

    大雨では難しいですが、ちょっと水がかかるくらいなら弾いてくれ、汚れても水洗いできれいになってくれるので、あまり汚したくないタウンユースのアイテムなら積極的にバリスティックナイロン採用モデルを選びたくなります。

    筆者が使っている仕事用のバッグもバリスティックナイロンが使われ、ヘタれることなく背負い続けています。

    ミリタリーアイテム

    バリスティックナイロン

    様々なシーンで使えるバリスティックナイロン。

    バリスティックナイロンの起源ともなったミリタリーアイテム。もちろんその相性は良く、防汚性や耐久性はここで真価を発揮します。

    実際のフィールドはもちろんのこと、タウンユースでも使われるミリタリーアイテムは、アウトドアアイテム同様、ウェアやギア問わず、多種多様な道具で選ばれています。

    耐久性で選ぶならバリスティックナイロン!

    バリスティックナイロン 登山

    バリスティックナイロン製のザックを背負って残雪の北アルプスを登る。

    いかがでしたか。長い歴史の中でアウトドアユーザーをはじめとした多くの人々に愛されてきたバリスティックナイロン。その高い耐久性や防水・防汚性や軽量性は、積極的に手に取ってフィールドに持ち出したくなるほどの魅力に溢れています。

    ウェアからギアまで使われるバリスティックナイロンを選んで、安全で楽しく、快適なアウトドアライフを満喫しましょう。

    北村 一樹さん

    アウトドアライター

    関東甲信越の山を中心に、1年を通して日帰りから縦走、沢登りや雪山を楽しんでいます。数日間沢に入って魚を釣りながら山頂を目指し、藪を漕いでいく汗まみれ、泥まみれの登山が大好物。ファミリーキャンプ、ロードバイクでヒルクライムなど、海と山があるのどかな町に住み、暇を見つけては年中山で過ごしています。

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