日本のミライを明るくする! 園児野生化計画 vol.49
年長さんとの自然遊びももう最終回を迎えました。彼らがどれくらい成長して、そしてどれだけたくましくなったかを確かめる日ということもあり、僕と園児の真剣勝負をおこないます。
僕は子供達に1枚の地図と2枚の指令書を渡し、森の中に身を潜める…。彼らはその地図と指令書を頼りに森の中を歩き、そして様々な課題を自分たちでクリアしながら冒険をするのだ。
地図を見ながら現在地を確認し、どんなルートでコースをまわるかを決める子ども達
なんてたくましい姿だろう
課題は全部で8つあり、体力、知力、記憶力、協力する力を試される。担任の先生はいつもはいろいろ子供達の手伝いをしてくれるが、今回ばかりは何も手伝ってもらえない。影ながら安全管理をするだけだ。
エイエイオー!のかけ声と同時に保育園を出発した彼らの目はいつになく真剣で、それでいて楽しみすぎてニヤニヤしている。僕はこの顔つきが大好きだ。
森の中で隠れながら子供達の動きを見守る僕は、この日ばかりは何の役割もない。子供達の動向を楽しく覗かせてもらうだけ。
「おい!そっちじゃないよ!こっちから行くんだよ」
「車が来た!止まって!」
「ちょっと地図を見てみよう、ねえこれ持って…」
森の中に点在する課題
ひらがなを読める子どもが読み、力がある子が力仕事をしてと、チーム内で見事な分担作業が行われていた
クリアした課題を確認する子供達
探したはずのものがなくなっていて、これからちょっとした喧嘩がはじまる
今回の活動は長丁場で5時間以上の活動になる。それゆえに集中力も体力も必要だが、1年間自然の中で遊び尽くした子供達はそれを平気で成し遂げていく。心配したトイレも自分たちで解決をし、お弁当も好きな場所で食べていた。
子ども達は、小さな成功体験と失敗体験を積み重ねることで、大人が思っている以上に成長しているもの。だから大人が心配している些細なことなんて大概は自分たちでどうにか解決してしまう。
この日大人に求められたのは、見守ることと我慢すること。そして子供達が常に自由な発想で突き進められるように、笑顔を絶やさないことだけ。それが子供達の力を解放させる秘訣です。
この子供達が4月から小学生になったとき、はたしてどんな楽しみを見つけ、突き進んでいくのか?本当はこっそり見に行きたいところだが、ここは信じて見送ることにしよう。
それぞれのチームから、色々な声が飛び交う。