日本生まれの総合アウトドアブランド「モンベル」
1975年、辰野勇氏は28歳にしてモンベルを設立。"Function is Beauty(R)"(機能美)と"Light&Fast(R)"(軽量と迅速。製品が軽量であればそれだけ迅速に行動でき、天候悪化や危険なエリアを早く抜けることができる)をコンセプトに商品開発を行なっている。
ラインナップはウェアから登山靴、テント、寝袋、カヤックまで。ここまで幅広く展開しているブランドは世界でも稀だ。数多いアイテムの中、最初のヒット商品は多雨多湿で寒暖差が激しい日本の気候に合った寝袋とレインウェアだった。このふたつは、今も同社の顔といえる存在で、充実のラインナップを誇る。
国内直営店は125店舗。商品を販売するだけでなく、使い方や遊び方、宿泊から保険まで幅広くサポートしてくれるのも魅力。近年は地方との関係を深め、アウトドアを通じた地域活性化に取り組み、地方自治体や企業、教育機関などと包括連携協定を締結することで、地域の魅力発信、自然体験やエコツーリズムの促進など、多方面で提案している。
▼参考記事
モンベル「ベビーキャリア」のスペックを解説
mont-bell(モンベル) ベビーキャリア
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アウトドアライターが「ベビーキャリア」の使い心地をレビュー!
息子がまだ小さかったころ、僕はモンベルのベビーキャリーに息子を入れて保育園の送り迎えをしていた。よその家は送迎にはたいてい電動ママチャリかベビーカーを使っていたから、本格的なフレームパックを背負っているとすごく驚かれた。
「もしかして、それで登山とかもするんですか……?」
「はい! 近所の裏山もアルプスもこれで行きます。けっこう快適に歩けるんですよ」
そういって背負わせてあげると、ほとんどのお父さん、お母さんが感動してくれた。一般のベビー用品店でもベビーキャリーは売っているが、どれも大きくて重かったり、背負い心地に難があるものが多いのだ。
その点アウトドア専業ブランドが作る製品は「軽さと背負いやすさ」を徹底的に追求している。軽量素材の採用はもちろん、トルソー(背面長)調整システムやハーネスの形状、長時間歩行時の荷重分散から雨天対策まで、じつによく考えられている。正直に言ってベビーブランドとはレベルが違うのだ。
モンベル「ベビーキャリア」は、ひと言でいうと「日本のお父さん、お母さんが求めているすべてを凝縮した製品」。一番の魅力は軽さ。2番目は安さ。そして3番目は日本ブランドらしい細かな気遣い。ヨダレまみれのパッドをはずして洗えたり、首の据わらない幼児のための首パッドを標準装備したり、さすがモンベルなのだ。
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