
ドイツ北部の最高峰「ブロッケン山」とは?

ドイツ北部で一番高い山だけあって見晴らしは最高!
Brocken Mountain(ブロッケン・マウンテン)はドイツの中北部ハルツ国立公園内に位置し、北ドイツで一番高い標高1,142mの山です。それほど高くなく、子供から大人まで気軽に山歩きを楽しめることから多くの観光客が訪れます。
ブロッケン現象の名前の由来になった山
ドイツの登山好きの間では広く知られている「ブロッケン現象」とは、太陽光が背後から差し込み、正面にある霧に自分の影が映って、その周りに虹のような光が現われる現象で、霧の多いブロッケン山でよく発生するからそう名付けられました。
霧の中に見える人影がまるで妖怪のように見えることから、「ブロッケンの妖怪」とも呼ばれています。ブロッケン山で霧の中から現われる影は本当にブロッケン現象なのか、はたまた妖怪なのか、その真実を確かめに来る登山者もいるほどです。
ブロッケン山に向けてハイキングスタート

オーダーブリュックルートのスタート地点には無料駐車場があり、大型キャンピングカーも楽々駐車できます。
さっそくブロッケン山に向けて歩きはじめます。頂上へ向かうルートは、いくつかありますが、私たちはODERBRÜCK (オーダーブリュック)から上るルートを選びました。このルートのスタート地点にある駐車場は、メイン道路に面していてアクセスも良好です。大きな無料の駐車場のほかに、電気自動車用の充電設備もあり、隣には軽食やトイレを利用できるおしゃれなカフェがあるのでとても便利です。
歩きやすい登山道だから初心者でも安心

ハルツ国立公園の登山道は整備もしっかり行なわれているので、とても歩きやすいです。
オーダーブリュックからブロッケン山までは、片道7km、約2時間のコースです。標高差は500mもなく、平坦な道と緩やかな上りのみなので、初心者の子供から大人まで楽しめる気軽なハイキングコースになります。

スタートは森林地帯で、まるでグリム童話の森へ迷い込んだかのようです。
いよいよスタート。一歩森の中へ入ると、そこはまるで童話の世界のような風景です。青々と生い茂る木々に囲まれた登山道の横には小川が流れ、グリム童話の赤ずきん、もしくはオオカミとバッタリ鉢合わせしそうな雰囲気でした。さらに森の奥へと進むと、ヘンゼルとグレーテルに登場するお菓子のお家でも見つかりそうな、なんとも幻想的でワクワクさせられるルートとなっています。

コース案内もしっかりあるので安心してハイキングできます。
国立公園に指定されているので登山道はどこも整備されていて、標識や案内板もあるのでヘンゼルとグレーテルのように迷うことなく頂上を目指せます。

山火事が起きた跡が今もなお残されています。一刻も早くもとの自然地帯に戻ることを願うばかりです。
途中、枯れ木の一帯に足を踏み入れました。まるで異次元の世界に入り込んだかのようで、ハッとさせられました。実は、2018年にこの地域で大きな山火事が発生し、ハルツ地方一帯の森の約80%が壊滅してしまったそうです。現在では森を再生するために植林活動が行なわれていますが、かつてのような森へ戻すには何年もかかるそうです。
蒸気機関車に乗って頂上を目指すのもあり

線路沿いを進む、なんともワクワクする登山道。
さらに進むと鉄道の線路沿いを歩くコースとなります。なんとここでは頂上まで蒸気機関車でも上ることができるのです。Wernigerode(ヴェルニゲローデ)の街から出発して約2時間の列車旅になります。今では珍しくなった蒸気機関車に乗るという貴重な体験をしたい方にもおすすめです。

モクモクと白い煙とともに現われる蒸気機関車はとてもかっこいい!
チケット料金
- 大人:往復55ユーロ(約9,000円)、片道37ユーロ(約6,000円)
- 子供(6〜14歳):往復33ユーロ(約5,400円)、片道22ユーロ(約3,600円)
- 行きは列車で上って、帰りは歩いて降りることもできるので、列車旅とハイキングのふたつを同時にお楽しみいただけます。
※1ユーロ=165円(2024年7月31日時点)

列車が通ったらシャッターチャンス!見逃さないようにしっかりカメラの準備をしておきます。
歩いて上る魅力は、景色と一緒に間近で機関車を見られることです。線路横の登山道を進んでいくと、遠くからどんどん近づいてくる汽笛の音とともに、モクモクと煙が見えてきて、やがて大迫力のかっこいい蒸気機関車が姿を見せます。シャッターチャンスとばかりに、みんなカメラを構えて列車が通るのを待ち受けています。
ブロッケン山頂は最高のビュースポット

山頂はとても広く、ホテルやレストラン、博物館、テレビ塔などがあります。

列車とともに頂上へ到着。
線路沿いに進んでいくと、ラストスパートはコンクリートの上りになり、そこを過ぎるて2時間ほど歩けばブロッケン山の頂上です。列車が到着するブロッケン駅のほかに、軽食や食事のできるカフェやレストラン、インフォメーションセンター、博物館、ホテルなど設備が充実しています。

山頂では、ドイツの美味しいホットドッグやビールもいただけます。

頂上に立つと、ドイツがどれほど平野なのかをしっかりと見ることができます。
標高1,142mの頂上からは、この地域一帯360度をぐるっと見渡せる、とても素晴らしい眺望が広がります。頂上周辺はとても広く、ゆったりと散策しながら景色を楽しむことができます。風がとても強いのであまり長居はできませんでしたが、とても素敵な風景を楽しめました。

標高1,142mのブロッケン山頂。
ブロッケン山の魔女伝説

いたる所にホウキに乗った魔女のシンボルがあり、それを見つけ出すのも楽しみです。
頂上を散策しているとショップや博物館、付近の看板など多くの場所に描かれた魔女の絵やマスコットが目を惹きます。ここハルツ地域には、1年のうち1日だけ、4月30日の夜になると霧の中からホウキに乗った魔女たちがブロッケン山へ降り立ち、魔女の宴を開くという古い魔女伝説があります。
現在でもこの伝説通り、4月30日の夜になるとヴァルプルギスの街へ魔女の仮装をした人々が集まり、お祭りが開催されているそうです。
魔女伝説に心躍らせ、おとぎ話のような景色のなかを歩いてみました
ブロッケン山のハイキングレポートは、いかがだったでしょう?魔女に出会うことはできませんでしたが、まるで童話の森へ迷い込んだような幻想的なハイキング体験をすることができました。ぜひ皆様も機会があればブロッケン山へ出かけ、素敵な景色のなかを歩いてみてください。
これからもヨーロッパでキャンピングカー周遊を続けながら新しい発見や絶景、ワクワクするようなスポットを冒険し、こちらにシェアしていきますのでお楽しみに!
