初めての親子キャンプの楽しみ方4選!キャンプマスター・長谷部雅一さんが伝授
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    2024.08.03

    初めての親子キャンプの楽しみ方4選!キャンプマスター・長谷部雅一さんが伝授

    初めての親子キャンプの楽しみ方4選!キャンプマスター・長谷部雅一さんが伝授
    五感をフルに使い、不便さを工夫して過ごすキャンプは、子どもへの教育的効果も高いといわれている。

    だが親子キャンプ初心者にとっては、どんな自然体験やキャンプが向いているのか、わからない人も多いのではないだろうか。

    この夏親子キャンプデビュー!という人に、『ドラえもん学びワールド キャンプと自然観察』(小学館)の監修を手がけるキャンプマスター・長谷部雅一さんに、おすすめの楽しみ方を教えてもらった。

    子どもの体験濃度がグンと上がる「ちょっとの冒険」のすすめ

    サマーシーズンは親子でまとまった休みが取りやすい時期。今年も、そして今年こそはキャンプに行こう!という方達も多いと思います。キャンプに行くだけでも親子の忘れられない思い出や子どもの感動体験(=成長)のきっかけになりますが、ぜひ、「キャンプ+α」を楽しんでみてください!

    「キャンプ+α」の「α」が入ることで、子どもの体験濃度はグンと上がります。ポイントは、ちょっと冒険してみること。子ども達が保護者と一緒に冒険するためのおすすめの遊びは次の4つ。コツも一緒にご紹介します。

    1:森や水辺の探検&生き物観察

    昆虫をじっくり観察したり…。

    たとえば、普段目にするミミズやナメクジも、森で生息している彼らは想像以上に巨大でビックリ! また、食べたら美味しい木の実があったりと、キャンプ場の周りの自然は近隣の公園に比べて自然度が高いです。普段なかなか出会えない生き物や植物、樹木などに触れ合うチャンスがたくさんあります。もしかしたらセミの羽化の瞬間に出会えるかも!?

    コツその1:明るい時間に行動をしよう

    初めて行くフィールドは、道迷いや思わぬアクシデントに見舞われることがあります。時間に余裕を持って楽しみましょう。

    コツその2:上下左右、様々な場所をゆっくり探そう

    たくさんの生き物や植物、樹木の不思議に出会うには、広い視野が重要。色々なところを目視だけではなく草木をかき分けたりしながら、くまなく探してみましょう。ポイントは「ゆっくり」行動すること。

    目の前にいる特別な出会いも、日常のスピード感で動くと見逃してしまうことが多いです。イメージとしては日常の1/2のスピードです。

    コツその3:採取・観察道具を持っていこう

    捕虫網、水生生物用の網、虫カゴ、虫眼鏡、双眼鏡など、採取・観察道具を持っていきましょう。虫取り体験ができる上に、場合によっては自宅に持ち帰って飼育することも。楽しみがグンと広がります。

    2:キャンプ場周りの夜の森を探検

    夜の探索はキャンプならでは!

    日常では味わえない特別な経験のひとつが夜の時間。キャンプは夜も遊ばないともったいない!特に夜の森は、日中では出会えない生き物に遭遇したり、ほんの少し歩くだけでも、暗闇のおかげで冒険感がグンと高まります。(※安全が確保できる森の中で行いましょう)

    コツその1:明るい時間に下見をしておこう

    いきなり初見の夜の森を歩くのは、たとえ簡単な道でも道迷いになってしまうことがあります。明るい時間に下見と称して同じ場所でたっぷり遊んでおけば、方向感覚を失いにくく安全に遊ぶことができます。

    コツその2:ヘッドライトを一人ひとつ装着しよう

    手持ちのライトだと片手が埋まってしまうので、転倒時などに手をつくことができずに怪我のリスクが上がります。夜の森探検には両手が空くヘッドライトはマスト。また、ヘッドライトを一人ひとつ装着することで、安全度が上がるだけではなく、冒険気分も盛り上がります。

    3:ミニ登山

    達成感が半端ない!

    キャンプ場近隣に登山スポットがあれば、親子で挑戦してみましょう!正しい道を探し、ちょっと頑張って登った先にある景色は、きっと何にも代えがたい達成感と感動が待っています。また、途中で食べるおやつやランチは、特別美味しく感じられること間違い無しです。

    コツその1:無理の無い山選びをしよう

    家族構成や体力は人それぞれ。ガイドマップや地図に記載されている難易度よりもひとつレベルを下げて、登山時間+1.5時間程度足しても余裕があるコース選定しましょう。

    コツその2:服装と装備はしっかりと調える

    ほんの数時間の登山とはいえ、相手は自然です。何が起きるかわからないので、安全・快適性も考えた服装・装備をしっかり整えてからフィールドに入りましょう。

    コツその3:頂上まで登らない登山や‟登らない登山”もあり

    登山というと頂上にたどり着きたくなるところですが、他の楽しみ方もあります。登山ルート中の絶景ポイントを目指したり、ロープウェイやケーブルカーで頂上付近までいって周辺散策を楽しんでみるのも一案です。

    4:水遊び

    自然の水の気持ちよさを全身で感じよう。

    水遊びはサマーシーズンならではの遊びです。キャンプ場のロケーションによっては、海、湖、沢、川など様々なフィールドで水遊びができます。年齢や経験、技術、趣味趣向に合わせて家族に合った水遊びを楽しみましょう。

    コツその1:安全装備の「まあいっか」は絶対NG!

    毎年水辺での事故報告は絶えません。水遊びは、たとえ安全そうに見えても実は危険がいっぱい。できるだけ安全度を上げるためにも水辺用のシューズ、ライフジャケット、水着やラッシュガードは最低限全員分装備してから遊ぶようにしましょう。

    コツその2:カッパの川流れ

    安全装備を身につけていれば誰でもすぐに楽しめるのが「カッパの川流れ」。キャンプ場に川があれば、深くて流れが速い、川の中の大きな石に白波が立っているといった危険な場所でなければ、ただ流されてみるだけでも楽しいです!

    ポイントは足先を下流側にして、両手で身体の向きをコントロールするように水をかくこと。下流に保護者が待ち構えていればより安全です。

    コツその3:冒険気分を手軽に味わうならSUPがおすすめ

    もしSUPに挑戦する機会がキャンプ場周辺にあったら挑戦してみましょう!比較的簡単に乗ることができる上に、水面を滑るように進む感じや、ドボンと飛び込んで遊ぶ爽快感、のんびり浮かぶ浮遊感など、大人も子どもも大満足の経験ができます。不安なときはレンタルするだけでなく、ツアーに参加するのもオススメ。

    自然の中で遊ぶときの注意点

    自然は楽しい!でも、無知のままその中に入ると危険もたくさん潜んでいます。次の5つは最低限気をつけましょう。

    ・自然には「絶対大丈夫」はないことを理解して楽しむこと。

    ・遊ぶ場所の危険箇所や注意点は、キャンプ場や近隣の人からアドバイスをもらう。

    ・心配なときはツアーや指導者・ガイド付きのプログラムに参加する。

    ・服装や道具などは安全第一、かつ快適なものを装備する。

    ・遊び方によっては、キャンプ場や遊ぶフィールドのルールを守る。

    いかがだったでしょうか?僕が監修をさせていただいた『ドラえもん学びワールド キャンプと自然観察』にも、親子でキャンプを楽しむためのノウハウが満載ですが、その中でも特に「キャンプ+α」でこの夏チャレンジしていただきたいことを、本書で書ききれなかった情報とともに紹介させていただきました。

    今年の夏は親子でキャンプに!そして「+α」の冒険に挑戦して、心に残る思い出をつくってください。

    ドラえもんのまんがと記事で楽しく学べる、累計520万部突破「ドラえもんワールド」シリーズに、「キャンプ」が登場!

    藤子・F・不二雄・まんが 長谷部雅一・監修 『ドラえもん学びワールド キャンプと自然観察』(小学館)

    テントに寝泊まり、火起こしや野外料理…キャンプには子どものワクワクがつまっています。ドラえもんには、キャンプや野外体験のまんがも多く、本書は、まんがを読みながら、キャンプの仕方や自然観察、自然遊びを知ることができる一冊です。ドラえもんまんがは10本採録しています。

    キャンプの準備や基本の持ち物、テントやタープの張り方、キャンプ場でのマナー、たき火の仕方などキャンプの基本はこれ一冊でOK。春は草花観察、夏は水遊び、秋は木の実遊び、冬は雪遊びなど、季節ごとの自然観察のポイントや遊びも満載です。また、季節ごとに見られる植物や生きものを写真つきで解説しているので、観察のおともとして、また、中学受験対策としても役立ちます。

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    長谷部雅一さん

    アウトドアプロデューサー/ネイチャーインタープリター

    1977年4月5日生まれ。株式会社ビーコン代表取締役。家族がいるのにもかかわらず、ソロキャンプ、ソロ登山、ソロ旅などなど、お一人様遊びをこよなく愛する風来坊。仕事の範囲は広く、アウトドアに関するプロジェクトの企画・コーディネート・運営の他、研修講師、ネイチャーインタープリター、場作りの仕掛け人も務める。著書『ネイチャーエデュケーション』(ミクニ出版)、『ブッシュクラフト読本 自然を愉しむ基本スキルとノウハウ』(メイツ出版)など多数。その他雑誌連載、テレビやラジオなど、アウトドア、幼児教育を主として多数のメディアにて活躍中。

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