「JNLシリーズ」から「JNL-Sシリーズ」へとリニューアル
「サーモス」の「真空断熱ケータイマグ(JNLシリーズ)」は、累計販売数が3000万本という人気商品です。愛用者の満足度も非常に高い製品ではありますが、「さらに飲みやすくして欲しい」、「ボトル本体も食洗機対応にして欲しい」などという声もあり、さらなる進化をと開発が進められました。
ロングセラーの人気製品であることから、従来の使い勝手のよさやデザインは踏襲され、飲み口の着脱のしやすさや、口当たりのよさを追求し、数十回もの試作を経て誕生したのが、「真空断熱ケータイマグ(JNL-Sシリーズ)」です。外見は、ほぼ変わらないように見えるため、サーモス製品であるということは一目でわかります。
製品のカラーラインアップは、過去最多の12色。サイズも、350mLと500mLのほか、600mL、750mLと、猛暑の夏にうれしい大容量タイプもラインアップされています。ライフスタイルや好みに合わせて選ぶことができますね。
気になるリニューアルポイントは?
JNLシリーズを毎日持ち歩いている筆者ですが、強いていうならここが気になるというポイントは確かにありましたが、製品自体に満足していました。今回のリニューアルポイントは、「そうそう!そこ気になる」と言いたくなるポイントでした。それぞれご紹介します。
・よりフィットする飲み口の形状
まずは、飲み口の形です。従来品に比べ、より丸い形状になり唇にフィットしやすくなっています。試してみたところ、下唇のカーブにちょうど合い、飲み物をこぼしにくいのではないかと感じました。
・お手入れしやすいシンプルな構造
洗浄性に関しての要望が3割弱と上位だったことから、今回は、なんと全パーツが食洗機対応になっています。パーツは食洗機、本体は手洗いというのは、毎日のことなので、確かにちょっと面倒ですよね。家族みんなの分も洗うことを考えると、うれしいリニューアルです。
さらに、飲み口部分の着脱が、より簡単になりました。従来のモデルは、飲み口部分の奥にあるレバーを手前にたおしてから飲み口部分を外していましたが、新しいモデルでは、スライドして押すだけです。見た目もシンプルですね。
フタ部分のゴムパッキンも小さくシンプルな形状になりました。細かいかもしれませんが、この新たなゴムパッキンの形状がシンプルで乾きやすいのが、個人的にとても気に入りました。
従来のパッキンには、とても小さな穴があり、その部分がなかなか乾かないことが気になっていたのです。きちんと中まで拭けばいいのかもしれませんが、毎日のことだし、ひとつじゃないし、早く乾いてくれるのは、とても助かります。
・フタが大きく開いて飲みやすい
フタがワンプッシュで大きく開くのも快適です。開放感というと言い過ぎかもしれませんが、従来モデルの場合、ゴムパッキンが鼻にあたり、水滴がついてしまうことがありました。
筆者の飲み方のクセのためかもしれないと思っていたところ、発表会の同じ会場にいたBE-PAL沢木編集長も同じことを話していたので、これはもしかしたら愛用者のみなさんも感じていたのではないかと想像しています。
持ち歩きやすく傷から守る専用カバーも登場
ケータイマグを長年使っていると、何かにあたって傷がついてしまうこともあります。中に影響があるほどの傷はなかったとしても、擦れて塗装が剥げてしまうことも。そんな傷からケータイマグを守ってくれる「サーモス マイボトルカバー(APJ-350/500)」が、新登場です。
ボトルカバーというと、キッズ用をイメージしてしまいそうですが、シンプルなニット製です。しっかり密着するため、存在感を主張することなく、手に持ったときに、すべりにくい感覚がありました。
持ち運びに便利なループがついているため、カラビナを付けてバッグにかけるなど、アウトドアでも活用できます。カラビナでぶら下げても、本体が傷つきにくいというのは、とてもうれしいポイントです。しかも、なんだかスタイリッシュ。
「底の部分の形状を変えています。底をくりぬいた形にすることで、すっきり見え、安定感もあります。」(サーモス マーケティング部商品戦略室企画2課企画第1グループリーダー 松井美華さん)
底が内側にくぼみ、硬めの素材になっているため、テーブルに置いたときの安定感もあり、底部分がすっきり見えました。350mLと500mL用の2サイズで展開されます。
ケータイマグに不満はないと思っていた筆者ですが、リニューアルポイントを確認してみると、そういわれれば気になっていたかもという点が改良されていました。飲み口にある小さな穴がなくなっていたり、ワンタッチ・オープンの部分の高さが微妙に変わっていたり、大きな変更でなくても、これほど快適になるのだと驚かされました。
専用カバーも、荷物が多い日など、うっかり置き忘れそうになる筆者にとって、カラビナでぶら下げておけるのは、とても安心でき、発売日が待ち遠しくなりました。