いつの間にか、砂
崖に近づかないように気をつけていると、次なる罠は砂。いかんっと思った瞬間には、埋まってました。
助けを求めようにも、バイカル湖はオフシーズン。あたりには、ひとっこひとり歩いていません。4WDを発動してなんとか脱出しましたが、冷や汗だらだらなぎりぎり感。2度と砂には近寄るまいと決意をし、その後も油断して砂に埋まるわけです。
崖、砂、次なる関門は、泥
崖を避け、砂を避け、島の最北端を目指して北上します。北の関門は、泥。
固く締まった轍はやがてゆるゆるになり、高低差の激しい凸凹の泥の塊。ガリガリと車の腹をこするようになったところで、撤退しました。
湖の中の湖
湖に浮かぶオリホン島ですが、湖があります。つまり湖の中の湖。今宵のキャンピングは、そのマトリョーシカの前。例によって、ひとっこひとりいません。シベリアの名物は、「無人」です。キャンピングの最高の贅沢は、絶景+無人ですね。
上の写真の右側の小屋は、トイレ。ロシアお得意のボットン式です。このトイレに、最後のトラップが仕込まれてました。どういうわけか、穴が小屋の外にも広がっているのです。頻尿気味だというのに、夜中のトイレは危険です。
シャーマン断崖
昔はシャーマンしか近寄れなかった、寺院岩へ散歩。
スピリチュアルに輝く極彩色の旗に、旅の安全を祈願しておきましょう。
無事にアフリカの喜望峰までたどり着きますように!
地球規模のパワースポットバイカル湖に浮かぶ、エネルギーの源オリホン島。観光客のいない秋が狙い目ですが、冬もまた楽しからずや、です。凍った湖の上を車で走れるのですから!
次回は、「第3回 シベリアはマイ秘境の宝庫」です。
石澤義裕・祐子
住みやすい国をリサーチしようという話から2005年から世界一周をスタート。アメリカ、カナダなどをスクーターで旅行し、オーストラリアをキャンピングカーで回ったのをきっかけに2015年の夏から軽キャンピングカーで旅を始めた。