並外れた悪路走破性をベースに、厳選した先進運転支援システムをトッピング
基本設計は’84 年にデビューした当時のまま。世界中の過酷な道で、生死をかけた移動を助けてきたランドクルーザー70が、現在の安全基準を満たして再発売された。頑丈なフレーム構造や卓越したパートタイム式の四輪駆動装置は継承。しかし、プリクラッシュセーフティ、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビーム、発進遅れ告知機能など、時代のニーズに合った先進運転支援システムを備えて新登場となった。
クルーズコントロールは定速のみで、前走車を追従する機能はない。「高速道路での渋滞時を考えると、アダプティブクルーズコントロールは欲しいかも。でも運転していて楽しいから気にならない」(オーシタ)
トヨタ/ランドクルーザー70
¥4,800,000~
※AXグレード
【ボディーサイズ】全長4,890×全幅1,870×全高1,920mm
【車両重量】2,300kg
【最低地上高】200mm
【最小回転半径】6.3m
【WLTC燃費】10.1km/ℓ
問い合わせ先:トヨタ TEL:0800-700-7700
試した人
編集 オーシタ
ビーパルに異動してきて2年弱。これまで関心がなかったオフロード車に興味津々で、4月にジムニーを購入。次はランクル狙い!?
楽チン安全機能度
※各ジャンルの先進安全性能を、数で5段階評価しています。最後の表記は装備する安全機能で、それぞれの説明は記事の一番下にあります。
- 衝突回避:2
- 駐車・夜間走行時:2
- 運転支援:2
- 高速走行:2
- 衝・誤・標・先・灯・定・線
カメラとレーダーで周囲を監視
バックモニター内蔵のインナーミラーを標準装備。死角が見えてバック時も安心。
リアゲート左、ナンバーの上にカメラがあるので、後方直下の犬の人形をモニターで確認しながらバックできる。
積む
家族3人分のキャンプ道具でテスト
今回、3台の試乗車に積んだのがこれ。ファミキャンを想定した3人分の最小限の道具。
3ナンバー乗用車仕様に変更されても、装飾を省いた荷室の広さと使いやすさは健在。3人分のキャンプ道具も楽々。
泊まる
「後部席をたたんでも荷室でまっすぐ寝られないのは意外。斜めで1人なら寝られる」
アナログメーターやゴツいサブシフターがあるなど、ランクルらしい世界観がたまらない。
衝突回避支援やレーン逸脱警告もあり
前方は、単眼カメラとロゴ下にあるミリ波レーダーでクルマや人を検知。
クルーズコントロールは定速のみ。操作はシンプルで使いやすい。
プリクラッシュセーフティ(PCS)、車線逸脱警報(LDA)などの運転支援機能を搭載。
装備する安全機能アイコンの説明
衝突回避
衝:衝突を回避するため警告やブレーキを制御する
誤:シフトやベダルの誤操作時の急加速を防ぐ
ハ:ブレーキで衝突回避が難しいときにハンドルを制御
運転支援
標:最高速度や一時停止などの道路標識を視覚や音で知らせる
先:先行車が発進したときに知らせてくれる
駐車・夜間走行時
灯:状況に応じて自動でハイビームに切り替えて視界を確保する
セ:駐車時に障害物をセンサーが感知して知らせてくれる
高速走行
定:定速のみのクルーズコントロール
追:先行車と車間距離を保ち追従走行するアダプティブクルーズコントロール
線:車線から逸脱しそうなとき、警告したりハンドル操作を支援
渋:渋滞時にハンドル操作や発進をアシスト
※構成/山本修二 撮影/三浦孝明
(BE-PAL 2024年9月号より)