メイトバイクはどんなブランド?
まずは、2021年に日本に上陸したばかりのメイトバイクが、どのようなブランドなのかを見ていきましょう。
デンマーク発のEバイクブランド
メイトバイクは、自転車先進国といわれるデンマーク発祥のEバイクブランドです。2016年の創業後、わずか数年で世界有数のEバイクブランドへと成長しています。
世界的にサステナブルが叫ばれる中、100%再生可能エネルギーの使用を旗印に、2021年に満を持して日本へ上陸しました。2023年には、恵比寿から南青山へ移転する形で世界最大級のフラッグシップストアをオープンし、日本での普及を本格化させています。
カーボンニュートラル実現の一役を担うべく、二酸化炭素を排出しないモビリティの選択肢を人々に提示しています。Eバイクの購入を検討しているなら、ぜひ知っておきたいブランドの一つです。
おしゃれなデザインとコンパクトさが魅力
メイトバイクは環境に優しいだけでなく、デザイン性や機能性もしっかりと両立しています。見た目でまず目を引くのが、四角いフレームに大きくプリントされた『MATE.』のロゴです。
フォルムはマウンテンバイクのような力強さを感じさせつつも、街乗りでも違和感のないスタイリッシュさを兼ね備えています。モデルによって主にタイヤの太さが異なり、乗車シーンにぴったりのモデルが選べます。
SUVを除く3モデルは折りたたみでき、スペースがあれば室内保管も可能です。新しく自転車を買いたいけれど、駐輪場代を節約したい人というにもおすすめです。
メイトバイクの各モデル
メイトバイクから販売されている、コアモデル4種類の特徴を解説します。各モデルの位置付けやスペックにも触れるので、モデル選びの参考にしましょう。
MATE X
メイトバイクの代名詞的なモデルです。約4インチのファットタイヤを採用し、街乗りからオフロードまで難なくこなします。
48V/14.5Ahのバッテリーを搭載し、カタログ値で約80kmのアシスト走行が可能なタフさも兼ね備えています。大画面のカラー液晶ディスプレイには、速度やアシストレベル、距離などが表示されており、ガジェット好きにはたまらない仕様です。
制動力に優れたディスクブレーキを採用することで、繊細なスピードコントロールを実現します。カラー展開が豊富で、Eバイクをガンガン乗り回したい人にはうってつけのモデルです。
- 商品名:メイトバイク「MATE X」
- 公式サイト:商品はこちら
MATE Fusion
MATE Fusionは、XとCityの中間に位置するモデルです。太さ約2.4インチのセミファットタイヤを搭載し、街乗りからオフロードまでバランスよくこなすユーティリティプレーヤーです。
X・Cityよりも多い9段階のギアを採用しており、大通りでグイグイ進みたいシーンからきつい坂道まで、街乗りで想定されるさまざまな路面状況に対応できます。
バッテリーは36V/13Ahと、Xよりもパワーは落ちますが、車体が軽いのでアシスト走行距離はXと同等の最大約80kmです。パワフルなモデルが欲しいものの、Xほどの重厚感は求めない人におすすめのモデルです。
-
- 商品名:メイトバイク「MATE Fusion」
- 公式サイト:商品はこちら
MATE City
MATE Cityは、街乗りに特化したモデルです。タイヤの太さは約1.95インチと、SUVを除いた3モデルの中では最も細く、街中で走っていても悪目立ちしません。
街中の駐輪スペースにもタイヤが収まり、XやFusionと比べるとかなり小回りが利きます。前後両方にサスペンションを搭載しており、でこぼこ道でも快適な乗り心地をキープします。
バッテリー容量はFusionと同じ36V/13Ahで、アシスト走行距離は最大約80kmと、Eバイクとしての性能にも妥協がありません。価格が他モデルよりもリーズナブルなので、通勤や通学で主にアスファルトの路面を走行する人におすすめのモデルです。
-
- 商品名:メイトバイク「MATE City」
- 公式サイト:商品はこちら
MATE SUV
MATE SUVは、自転車の取り回しのよさと、車の大きな積載量のいいとこ取りをした革新的なモデルです。2024年に発売が予定されている3輪自転車で、二つの前輪の間にワゴンが付いています。
車体全体としてモジュラーシステムを採用し、状況に応じてさまざまなオプションを組み合わせられる設計になっています。例えば、タイヤの交換や全天候型ルーフの取り付け、ボックスの内装の交換などが可能です。
2024年9月現在は発売前のため、詳しいスペックは明かされていませんが、モビリティの常識を変える1台となる可能性を秘めたモデルといえるでしょう。
-
- 商品名:メイトバイク「MATE SUV」
- 公式サイト:商品はこちら
メイトバイク各モデルの違い
メイトバイクの購入を検討している人の多くは、XとFusion、Cityのいずれかで迷っているでしょう。最後に、各モデルの違いを四つの観点から分析して解説します。
タイヤの太さ
3モデルを見比べたとき、最も分かりやすい違いがタイヤの太さです。タイヤの太さはXが最も太い約4インチ、Fusionが約2.4インチ、Cityが約1.95インチです。
タイヤの太さは外径に影響するほか、フレームの構造や車体の大きさにも関わります。最も太いタイヤを持つXはそれだけタフな設計が求められ、バッテリーも大きなパワーを要することから、3モデルのうち最も容量の大きいバッテリーを搭載しています。
タイヤの太さは、アシストの設定に影響するのもポイントです。車体が大きい分、推進に大きな力が必要なため、Xが最もパワフルにアシストを感じられる設計になっています。
折りたたみ時の大きさ
主にタイヤの太さの影響で、折りたたみ時の大きさも各モデルで異なります。各モデルの折りたたみ時のサイズは、以下の通りです。
- X:約78×103×59cm
- Fusion:約68×90×40cm
- City:約68×90×40cm
カタログ上ではFusionとCityの大きさが同じであり、室内で保管するなら左記モデルが向いていると分かります。ただし、重量を比較すると、Fusionが約26.0kgなのに対してCityは約21.5kgと、約4.5kgも違いがあります。
エレベーターで運んだり、ラックにかけたりなど、持ち上げる機会の多い人にはCityが向いているでしょう。
サスペンションの違い
サスペンションは、乗り心地に大きく影響する重要なパーツです。XとFusionには、サスペンションの初期荷重を調整できるプリロード調整機構と、サスペンションの機能を一時的に無効化できるロックアウト機能が搭載されています。これにより、乗り心地の細かい調整が可能です。
Cityには、プリロード調整機構のみが搭載されています。細かい乗り心地については、できれば試乗して肌で確かめるのがおすすめです。
細かいパーツの違い
各モデルには、細かいパーツ選びにも違いがあります。例えば、ディスプレイについては、XとCityは中央のディスプレイ、Fusionは左側に小型のディスプレイが配置されています。XとCityのディスプレイは、USBポートからスマホなどへの給電が可能です。
ギアはXが8速、Fusionは9速、Cityは7速と、段数だけを見るとFusionが最も繊細な調整ができると分かります。ブレーキについては、XとFusionが制動力の高い油圧式、Cityが比較的安価な機械式なのも異なるポイントです。なお、Xは機械式ブレーキを搭載したタイプも販売されています。
細部まで見ると一概にモデルの優劣は付けられず、使用シーンや好みによって選ぶのが最もよいといえるでしょう。
まとめ
自転車先進国で生まれたメイトバイクは、日本でもその存在感を増しつつあります。「運動不足を解消したいけれど、普通の自転車では体力が持たない」「ロードバイクは本格的すぎる」と思っている人には、メイトバイクがぴったりです。
電動アシストで適度に体力を温存しながら、街中にも溶け込むデザインで、自身の自転車ライフを豊かにできます。環境に優しいメイトバイクで、新たなライフスタイルを手に入れましょう。