キャンプで活躍するハンギングチェーンとは?
ハンギングチェーンは、キャンプで活躍する便利なアイテムです。まずは、ハンギングチェーンがどのようなアイテムなのか、概要や基本的な使い方を見ていきましょう。
小物をつるせるロープ
ハンギングチェーンとは、小物をつるすための輪っかが付いたロープです。それぞれの輪っかにS字フックやカラビナをつり下げることで、小物を簡単に収納できるだけでなく、見た目としてもおしゃれな雰囲気を演出できます。
ハンギングチェーンは『デイジーチェーン』とも呼ばれ、本来はクライミングで落下を防ぐためのギアとして開発されました。キャンプ用に作られたデイジーチェーンを、主にハンギングチェーンと呼びます。
キャンプ用のハンギングチェーンは、小物をつり下げるために作られていることが多いため、クライミングに使えるほどの強度はないのが一般的です。それでも収納用としては十分な強度を持っていますが、不安な人は耐荷重をチェックしましょう。
ハンギングチェーンの使い方
ハンギングチェーンの基本的な使い方は、テント・タープのポールにつるす方法です。ハンギングチェーンの両端にはリングが付いているので、ポールに通すだけで簡単に設置できます。
長さが足りない場合は、ロープで長さを補ったり、カラビナなどを使って複数連結したりする方法もあります。ハンギングチェーンで小物をつるせば、見せる収納としてキャンプサイトの雰囲気アップと整理整頓が可能です。
ハンギングチェーンの使い方アイデア
ハンギングチェーンの使い方には、いくつかのアイデアがあります。誰でも実践できる使い方を、三つ紹介します。用途に合わせて、実用的かつおしゃれなキャンプサイトを作りましょう。
調理器具をつるす
真っ先に思い付くのが、調理器具をつるす方法でしょう。ハンドルがフック型になっているコップやシェラカップは、軽量なこともありハンギングチェーンとの相性が抜群です。
食器を洗った後、乾かしたいときにも活躍します。フックのないコップやフライパンなどは、カラビナやS字フックを穴に通せばハンギングチェーンにつるせます。ただし、重いものをつるすときは、S字フックよりもカラビナを使う方が落ちにくいでしょう。
ぬれた洋服をつるす
ハンギングチェーンに、ぬれた洋服をつるすのもおすすめです。ぬれた状態の洋服を放置していると、悪臭の原因となり、洗濯するまで着られない可能性があります。
ハンガーをハンギングチェーンに引っかければ、水遊びでぬれた洋服などを簡単に干せます。天気のよい夏日なら、数時間干しておけばすっかり乾くでしょう。
洗濯物を干すだけでなく、キャンプ中のクローゼットとしても使えます。荷物を減らすために、洋服を洗濯して翌日も着たいときなどにも活躍します。
照明器具をつるす
ランタンをハンギングチェーンにつるすだけで、キャンプサイトのおしゃれ度が一気にアップします。照明を上からつるせば、テーブルの省スペースになります。
また、ランタン用のフックがないテントでもしっかりと照明を確保でき、ランタンスタンドを用意しなくて済むのもポイントです。
ランタンを上からつるせば、遠くから見たときにランタンが浮いているようにも見えるでしょう。ハンギングチェーンを使えば、キャンプサイトを幻想的に演出できます。
キャンプにおすすめのハンギングチェーン
キャンプにおすすめのハンギングチェーンを、5モデル紹介します。柄付きでカラフルなものから、モノトーンでシックな印象のものまで、幅広くピックアップしました。好みの商品を探してみましょう。
スノーピーク「ロングデイジー」
長さ約3.2~6.0mの、ロングタイプのハンギングチェーンです。長さがあるため使い道が広く、使う人を選びません。
ポールにしっかりと固定するために、接続部にはリングではなくベルトを使っています。グロメットも付いており、ポール先端に挿して固定することも可能です。
収納袋が付属しており、持ち運びしやすくなっています。ハンギングチェーン自体は、レッドとブラックのシックな色合いでおしゃれです。調理器具やランタンをつるせば、手軽にキャンプサイトの雰囲気を格上げできるでしょう。
- 商品名:スノーピーク「ロングデイジー」
- 公式サイト:商品はこちら
コールマン「ハンギングチェーン」
コヨーテ色で、自然になじむデザインのハンギングチェーンです。接続部はバックルになっているため、簡単に設置できます。カラビナが4個付属しており、ハンギングチェーン同士を連結したり、ポール・テントなどへ接続したりしやすいでしょう。
長さは最大約2.1mまで調節でき、サイト内のちょっとしたスペースや車内に取り付けるのにおすすめです。コールマンのコヨーテカラーの他アイテムと組み合わせれば、統一感が出ておしゃれキャンパーの仲間入りができます。
収納袋はありませんが、他のギアとまとめて収納すれば、かえって省スペースになるでしょう。
- 商品名:コールマン「ハンギングチェーン」
- 公式サイト:商品はこちら
ANOBA「ハンギングチェーン」
最長約5.3mのロングタイプで、長さに余裕を持たせたい人におすすめのモデルです。大型タープにも対応する長さで、調理器具や洋服、ランタンをつるすのにもってこいです。
ポールの接触部分には滑り止めが付いており、たくさんのアイテムをつるしてもずり落ちにくい設計になっています。総耐荷重は約6.0kgで、タフさも備えています。
バックルで固定するタイプなので、設営が簡単です。複数のランタンをつるせば、幻想的な雰囲気を演出できるでしょう。持ち運びに便利な収納袋も付属しています。
- 商品名:ANOBA「ハンギングチェーン」
- 公式サイト:商品はこちら
AVOBA
ハンギングチェーン
サイズ : 約380 x 2.5 x 1 cm (最大全長 約 530 cm) 重量: 約260 g 総耐荷重6.0Kg
ロゴス「ドリップベルト 」
エスニック調の柄が特徴的なハンギングチェーンです。長さは約1.17mと少々短めで、テントの一部分や車内につるすのに向いています。
カラビナが4個付属しており、フックが付いていないコップなどのアイテムもつり下げられ、コンパクトながらも幅広い用途に対応しています。ループは合計13個あり、短いながらも収納力は抜群です。
ベルトは丈夫なナイロン製で、小物であれば安心してつり下げられるでしょう。ハンギングチェーン自体にデザイン性があるため、一つでサイトの雰囲気をアップさせたい人におすすめです。
- 商品名:ロゴス「ドリップベルト 」
- 公式サイト:商品はこちら
キャプテンスタッグ「カラビナ付ループロープ」
長さは約2.1mあり、18個のループが付いた抜群の収納力を誇るハンギングチェーンです。接続部はカラビナになっており、テントやタープ、車内のループがある場所に取り付けるのに最適です。
1ループあたりの耐荷重は約2kg、全体で約5kgとタフな設計のため、さまざまなアイテムを収納できます。オレンジを基調としたメキシカン柄で、アクセントとしてサイトの雰囲気を格上げしてくれるのも魅力です。長すぎず短すぎず、設置場所の選択肢を広げたい人におすすめです。
- 商品名:キャプテンスタッグ「カラビナ付ループロープ」
- 公式サイト:商品はこちら
キャプテンスタッグ
カラビナ付ループロープ
サイズ:約全長210cm(カラビナ含む) 重量:約89g 耐荷重:1ループ2kg以内、総計5kg以内
まとめ
小物の収納に困っている人にとって、ハンギングチェーンは収納のあり方に大きな変革をもたらしてくれるアイテムです。小物がつり下げられている様子は玄人感を演出し、持っているだけで小慣れ感を出せるでしょう。
ハンギングチェーンの使い道は広く、軽量でカラビナやフックを使ってつるせるものなら、どのようなアイテムにも対応します。主張を抑えたシンプルなものからアクセントとなる柄物まで、さまざまなモデルが販売されているので、お気に入りの1本をぜひ見つけましょう。