マンデリンコーヒーとは?
インドネシアのスマトラ島産のコーヒー
マンデリンコーヒーは、インドネシアのスマトラ島で栽培されているコーヒー豆です。
マンデリンコーヒーはインドネシアで作られるコーヒー豆の中で、わずかに生産されるアラビカ種の豆のことです。
精選方法
コーヒー豆は、まず果肉・果皮などを取り除く、精選という作業が行われます。
これはコーヒー豆を作る上でとても大切な工程で、コーヒー豆の味を決定づける要素のひとつです。
マンデリンコーヒーはスマトラ式と呼ばれる精選方法が採用されており、果肉を取り除いて発酵、その後脱穀して種子(生豆)を乾燥させます。
この方法以外にも、ウォッシュドやナチュラルなど複数の精選方法がありますが、スマトラ式で精選された豆は全て独特な香りがあり、マンデリンらしい味わいが楽しめます。
マンデリンコーヒーの特徴
低酸味で強い苦味のある味
コーヒーは酸味・苦み・甘みといった味の他、香りやコクなどで評価されます。
マンデリンは、酸味が抑えられながら深い苦みがあるのが特徴です。
この苦みに加えて芳醇なコクがあるのがマンデリンで、ドリップや水出しなど、様々な抽出方法でこの味わいを堪能できます。
風味はスパイシー系
マンデリンが人気の理由の1つでもあるのが、独特でスパイシーな風味が楽しめるという点です。
コーヒーの風味は様々な表現で伝えられ、マンデリンはシナモンやハーブを感じさせる複雑な風味があります。
マンデリンらしい深みのある苦みに合わせ深煎りをはじめ、幅広い焙煎度合いでこの風味が生かされます。
マンデリンコーヒーのおすすめの飲み方
ドリップ
コーヒーの抽出方法で定番のドリップは、マンデリンを自分好みの味にできるおすすめの飲み方です。
ドリッパーにペーパーフィルターをセットし、注いだお湯がコーヒーとなってサーバーに落ちていく様は、どんなコーヒーになるかなぁと、なんだかワクワクします。
マンデリンの苦みをさらに楽しみたい場合は、深煎りで温度を高めにして少し細めに豆を挽きます。苦みを控えめにして風味を楽しみたい場合は、やや粗挽きで温度を低めにして注ぐスピードを早めにします。
ドリップを上手に行うには経験も必要ですが、自分好みのドリップを追い求めると豆本来の美味しさがどんどん引き出されていくので、マンデリンのような美味しいコーヒーにはドリップはピッタリの抽出方法です。
エスプレッソ
極細で挽いた豆を高温加圧で抽出することで濃厚な味になるエスプレッソは、マンデリン特有の苦みが際立つ飲み方です。
抽出される量はドリップと比較すると少量で、デミタスカップに注がれたエスプレッソは、クレマと呼ばれるきめ細やかな泡と相まって、小柄なのに強い存在感を放っています。
エスプレッソで抽出したコーヒーは重厚なコクのある味なので、砂糖を加えて飲んだりしても良いです。
エスプレッソでそのまま飲んでも良いですが、お湯を加えてスパイシーな香りをより楽しむアメリカーノという飲み方もおすすめです。
カフェラテ
エスプレッソにミルクを加えたカフェラテは、マンデリンの苦みに滑らな口当たり、そしてミルクの甘みが追加されるおすすめの飲み方です。
マンデリンはストレートで飲んでも十分美味しいですが、コーヒーの苦味に慣れない方には、砂糖とは異なる控えめな甘みと、包み込むような口当たりがプラスされるカフェラテで飲んでみるのがおすすめです。
ストレートとは一転し、マンデリンが持つ多彩な味わいが口いっぱいに広がります。
フォームドミルクを加えてカプチーノにすると、見た目も可愛らしく五感でマンデリンを楽しめますよ。
アイスコーヒー
深めに焙煎したコーヒーを濃いめで抽出し、氷などを入れて一気に冷やしたものがアイスコーヒーです。
清涼感に濃いめで抽出することで得られる香りとコクはアイスコーヒーならでは。マンデリンの特徴にピッタリです。
そのまま飲んで透明感の中に奥深い苦みが訪れるのを味わうのもアリ、ガムシロップやハチミツを加えてアレンジしてマンデリンを心ゆくまで堪能するのもアリです。
希少なマンデリンコーヒーを楽しもう!
いかがでしたか。他のコーヒー豆と同様、様々な抽出方法や焙煎・挽き方などで飽きのこない飲み方ができるのがマンデリンです。
豆本来の味がとても良いので、ストレートでキャンプや登山の朝に飲むも良し、エスプレッソやカフェオレでのんびりフィールドで飲むのも良しと、アウトドアでコーヒーを味わうにはピッタリです。
今回ご紹介した他にも、色々な器具やアレンジ方法があるので、ぜひいろいろと試してマンデリンコーヒーの世界を存分に味わってみてください。