BE-PAL.NETでは、本誌で紹介しきれなかった写真を中心に、”財布に優しい”旅の醍醐味をレポートする。
新一万円札発行にちなんで福沢諭吉と渋沢栄一の故郷を訪ねる
「青春18きっぷ」を活用すれば目的まで到達できる!
大分県の中津から埼玉県の深谷まで旅をした。
なぜ、中津から深谷なのか? それは一万円札に関係がある。中津は福澤諭吉の出身地で、深谷は渋沢栄一の生誕地だ。新札発行にちなんで、旧一万円札の福澤諭吉の故郷と新一万円札の渋沢栄一の故郷をつなぐ旅を思いついたのである。
新旧一万円札をつなぐ旅だから、旅の予算はもちろん1万円。
とはいえ、中津と深谷の距離は1,100kmを優に超えるから、通常の交通機関では到達不可能だ。普通列車の片道切符でも13,000円を超えてしまうし、北九州と東京を結ぶ格安高速バスでも運賃は10,000円を超える。
でも夏が来れば、強い味方が登場する。JR全線の普通列車と快速列車が1日乗り放題になる乗車券が5回分(あるいは5人分)セットされた「青春18きっぷ」だ。7月20日から9月10日まで利用できる「青春18きっぷ」の発売額は12,050円。中津から深谷まで2日間で行けるだろうから、青春18きっぷを使えば交通費は5,000円以内で済む計算になる。宿泊はネットカフェでも利用すれば、一万円札の旅が達成できるはずだ。
そう確信して、大分県の中津へ向かった(新旧一万円札のリレー旅は中津から深谷までであって、その区間以外の移動や食事は旅の予算に含めていない)。
レンタサイクルで向かったのは自転車の旅人限定のゲストハウス
中津の宿泊は野田さんの墓参り自転車ツーリングでもお世話になった「すえひろや」だ。ハワイから移住したジェイソンさん&照与さん夫妻が古民家をリノベーションした快適なゲストハウスで、宿泊条件が自転車の旅人か、訪日旅行者となっている。
夫妻と僕は友人といえる間柄になったので、自転車でなくても泊めてくれるだろうが、筋は通すことにした。
駅前の観光案内所で4時間300円のレンタサイクルを借りて、自転車の旅人として「すえひろや」に立ち寄ったのである。
普通列車を乗り継ぐ旅の詳細は発売中のBE-PAL10月号にて!
深谷の旧渋沢邸までどのように鉄道を乗り継いだのか? 予算10,000円で足りたのか?
旅の詳細はBE-PAL10月号『シェルパ斉藤の旅の自由型』を読んでもらいたい。12,050円の青春18きっぷを5,000円以内で2日分だけ購入した裏ワザも紹介しているし、深谷駅到着後に駅から7~8km離れた旧渋沢邸まで出かけた顛末も記してある。普通列車を乗り継ぐ鉄道旅の醍醐味を満喫できたと自負している。
9月13日にシェルパ斉藤のトークショー開催!
最後にトークショーのお知らせを。
新刊『シェルパ斉藤の山小屋24時間滞在記』の出版を記念したトークショーを、東京のモンベル渋谷店で9月13日(金)の午後7時から開催します。
13年かけて全国145軒の山小屋にそれぞれ24時間滞在した僕だから知りえた山小屋の魅力やとっておきの逸話を語るつもりでいるし、「ランプの山小屋」や「主人とサシで語れる山小屋」、「食事が抜群においしい山小屋」などテーマ別におすすめの山小屋も紹介しようと思います。
翌日からは『シェルパ斉藤の山小屋24時間滞在記』に素晴らしいイラストを描いてくれたイラストレーター神田めぐみさんの原画展が開催されますが、トークショーの開始時刻までには展示されているはずです。
予約不要、入場無料のトークショーにいらしてください。新刊の販売及びサイン会も開催しますよ。