タイは年中"高温多湿"で高原&水辺キャンプが主流
1年の約半分が雨季であるタイ。そんな環境でも、現地の人はキャンプをするという。興味を持った僕は、バンコク中心地からタクシーで50分の場所にあるキャンプ場「キャンプサファリ」へ向かい、泊まって体験しようとした。が、事前予約をしたのになんと休み! ! とりあえず宿を手配して野宿せずに済んだところで、バンコクで人気のアウトドアショップ・キャンプスタジオへ。スタッフにタイのキャンプ事情を聞いた。
いま人気なのは、標高が高くて涼しい高原と、水に浸かって涼める水辺キャンプで、注目はタイ北部の標高1768mにある
「プー・タップ・ブーク」。道具は持ち込み、レンタルどちらも可で、雲海を見下ろしながら日の出を見られるとのこと。ソロキャンパーはほぼおらず、家族や友人と楽しみながら過ごす。次こそはタイキャンプしたい!
タイで人気のキャンプ場は、バンコクからクルマで2~4時間走る必要がある。泊まるなら長期滞在がおすすめ。
キャンプスタジオは、スクンビット駅からクルマで7分。DODやチャムスなど日本で人気のブランドがずらり。
スノーピークはタイに直営店を出しており、主催イベント「スノーピークウェイ」は現地でも大人気だとか。
カンボジアのキャンプは?
ギアはレンタルがほとんど! 焚き火よりアクティビティーが盛ん
茅葺き屋根のバンガローが目をひくカンボジアのキャンプ場。道具は「ケシュア」など海外のブランドが中心だが、持ち込みはあまりなくレンタル中心。川沿いには寄生虫が生息するらしく、テントはメッシュ生地付きが絶対だ。
テントを張る場所は基本的に自由で、グルキャンする際はバンガローの近くに張る人が多い。
「カンポット キャンピング」は、場内の不整地をオートバイで駆け巡るアクティビティーが人気。
達人・ライターによる現地レポ
元剝製師 佐藤ジョアナ玲子さん
「ホームレス女子大生川を下る in ミシシッピ川」で第7回斎藤茂太賞を受賞。世界中の川を下り、旅行記を執筆中。
フィリピンはビーチキャンプで自由気ままにステイ
朝は思い切り海で泳ぎ、ランチは焼き魚とお米に酢醬油をかけておなかいっぱい! 暑い日中はお昼寝。のんびり時間が流れる頑張らないキャンプがフィリピンの楽しみ方です。
屋根の下にテントを常設。海風を感じなら揺れるハンモックが、最高に気持ちよかったです!
ネイチャークラフト作家 長野修平さん
竹や流木、古材などの自然素材を用いた作品を得意とする。監修した「焚き火大事典」(成美堂出版)が好評発売中。
台湾は日本スタイルを踏襲し、独自進化したキャンプ
年間で見ると、沖縄とほぼ変わらない気候の台湾。キャンプ場では最新ギアをよく見かけ、流行をよく知っています。日差しが強いため、タープを張るのが特徴です。
10年ほどキャンプイベントに通っており、山間部のキャンプ場では朝起きると雲海が見られるのが◎。
※構成/小川迪裕 写真提供/タイ国政府観光庁
(BE-PAL 2024年10月号より)