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パラコードとは?
パラコードとはパラシュートコードの略称で、もともとはパラシュートと人をつなぐために使われていたロープです。
細くても耐久性・対候性が高いため、キャンプではテントやタープを固定するガイロープとして使用されています。
また、パラコードはブレスレットなどのアクセサリーを自作する際の素材として人気があります。パラコードを使ったキーホルダーやストラップは、いちど編み方を覚えてしまえば、誰でも気軽に作れます。編み方を覚えて、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
パラコードの二本編みでおしゃれなブレスレットを
パラコードを使って、おしゃれなブレスレットが自作できます。カラフルなパラコードを使用してファッションのアクセントに、ブラックやカーキなどの渋いカラーでミリタリー調の無骨なアクセサリーにするのもGOOD。自作すればさまざまなカラーリングを楽しめます。
また、ブレスレットは見た目がよいだけでなく、実用的。ほどけばロープに戻るため、キャンプ中に靴ひもが切れてしまった際や、ガイロープが切れてしまった際の代用品として活用できますよ。
二本使いのパラコード編みの基本的な編み方
バックルなどの部品は使用せず、パラコードだけを使ったブレスレットの編み方をご紹介します。
コブラ編み
1.編み紐の長さを決める
コブラ編みでブレスレットを編むならば、芯の長さは80cm(2つ折りにした状態で40cm)ほどあれば十分でしょう。編み紐は芯の約2.5倍ほどの長さが必要。80×2.5=200cmになります。
2.2本の紐を設置する
芯になる紐の折り返した部分を上に置き、折り返しの先端から2cmほど下に、編み紐を十字に置きます。
3.左右交互に編んでいく
右側の紐を、芯(中央の2本のロープ)を上からまたぐ形で輪を作ります。
左側の紐を下におろして輪を作り、芯の下をくぐらせて、右の輪に下から通し、網目を引き締めましょう。
次は逆側です。左側の紐を芯の上からまたぐ形で輪を作ります。
右側の紐を下におろして輪を作り、芯の下をくぐらせて、左の輪に下から通し、網目を引き締めます。
あとはひたすら左右交互に編んでいけば編みあがっていきます。
4.網目の端処理をする
ある程度編んだら、いちど腕に回し、長さを確認しましょう。
十分な場所まで編んだら、ほどけないように端の処理をします。左右の余分な紐をカットし、ライターで先端を炙ります。その際、網目の部分まで焼かないように注意してください。先端が溶けて柔らかいうちに、ハサミやドライバーなどの先端を使い、網目に押し付けて固定しましょう。
5.芯の端に結び目を作って完成
再度、腕にブレスレットを回し、着脱しやすい位置を確認しましょう。
確認が出来たら端を結んで結び目を作ります。芯の紐の右の紐で裏側に輪を作ります。
左側の紐は表で輪を作りましょう。
右に出ている紐を右の輪に下から通し、左に出ている紐を左の輪に上から通して引き締めると、ストッパーの役割をはたす結び目になります。
左右の紐の余った部分をカットし、先端をライターで炙ったら完成です!
フィッシュテール編み
1.編み紐の長さを割り出す
フィッシュテール編みでブレスレットを編むならば、芯の長さは80cm(2つ折りにした状態で40cm)ほどあれば十分でしょう。編み紐は芯の約2.5倍ほどの長さが必要。80×2.5=200cmになります。
2.2本の紐を設置する
芯になる紐の折り返した部分を上に置き、折り返しの先端から2cmほど下に、編み紐を十字に置きます。
3.左右交互に編んでいく
右側の紐を芯の2本の紐の間に前から通し、左側に出します。
左側の紐を左側に出した紐の上から、芯の2本の紐の間に通し、右から出します。
あとはひたすらこの繰り返しです。1回編みあがるたびに、きっちりと網目を引き締めておきましょう。
4.網目の端処理をする
ある程度編んだら、いちど腕に回し、長さを確認しましょう。十分な場所まで編んだら、ほどけないように端の処理をします。
右の紐を2本の芯の前に回し、輪を作ります。
左の紐を芯の前から右側に回し、右の紐と交差させ、先端を右側にできた輪の下から通しましょう。引き締めると編み目がほどけなくなります。
左右の余分な紐をカットし、ライターで先端を炙ります。その際、網目の部分まで焼かないように注意してください。先端が溶けて柔らかいうちに、ハサミやドライバーなどの先を使って、網目に押し付けて固定しましょう。
5.芯の端に結び目を作って完成
腕にブレスレットを回し、着脱しやすい位置を確認しましょう。
確認が出来たら端を結んで結び目を作ります。
まずは、芯の紐の右の紐で裏側に輪を作ります。つぎに、左側の紐は表で輪を作りましょう。
最後に、右に出ている紐を右の輪に下から通し、左に出ている紐を左の輪に上から通して引き締めましょう。
左右の紐の余った部分をカットし、先端をライターで炙ったら完成です!
キングコブラ編み
1.2本のパラコードをまとめる
3mのパラコードを2本用意します。2本の紐の端を合わせて並べ、端から50cmほどの長さを洗濯ばさみでまとめましょう。端を下にしてセットします。
2.コブラ編みをする
右側の紐を、芯(中央の2本のロープ)を上からまたぐ形で輪を作ります。
左側の紐を下におろして輪を作り、芯の下をくぐらせて、右の輪に下から通し、網目を軽く締めましょう。
次は逆側です。左側の紐を芯の上からまたぐ形で輪を作ります。
右側の紐を下におろして輪を作り、芯の下をくぐらせて、左の輪に下から通し、網目を軽く引き締めます。
3.紐を入れて空間を空ける
ある程度コブラ編みを繰り返したら、洗濯ばさみを外しましょう。
左右の輪に、5㎝ほどのパラコードの切れ端をスペーサーとして通し、引き締めて空間を確保しておきます。あとでこの空間をブレスレットを繋ぐ紐を通すために使うためです。
4.コブラ編みを繰り返す
手順2と同じ要領で左右交互に編み込んでいきます。
5.サイズ感を確認する
しばらくコブラ編みを繰り返したら、手首にいちど巻きつけて、はめた時のサイズ感を確認しましょう。
6.反転して再度コブラ編みを繰り返す
サイズ感がOKならば上下を反転させ、すでにコブラ編みができている紐を芯として、再度コブラ編みを繰り返します。これがキングコブラ編みです。通常のコブラ編みよりもさらにごつく仕上がります。
ここで注意点が1点。反転させた時に一番上の縦の編み目が右にあれば、右に輪を作ってスタート。左にあれば左からスタートになります。
7.端まで編んだら余分な紐をカットして処理する
端まで編んだら、左右の余分な紐をカットし、ライターで先端を炙ります。その際、網目の部分まで焼かないように注意してください。
先端が溶けて柔らかいうちに、ハサミやドライバーなどの先を使って、網目に押し付けて固定しましょう。
8.先端の輪に紐を通す
手順3でスペーサーとして入れていたパラコードの切れ端を抜き、左右の輪に紐の先端を通して輪にします。
9.結び目を作って完成
手首に通して、緩めると手が抜けるギリギリの場所で2本の紐を固結びし、余分な紐をカットして、先端をライターで炙ったら完成です!
そのほかにパラコードの二本編みで作れるものは?
コブラ編み・フィッシュテール編み・キングコブラ編みをマスターすれば、キーホルダーやウォレットチェーンなども作れます。
キャンパーにおすすめなのが、ペグの視認性を高めるペグマーカーや、シェラカップの取っ手部分のカスタムです。取っ手部分は火にかけた場合熱くなる場所です。パラコードを編み込めば熱が伝わりにくくなり、持ちやすくなりますよ。
パラコードを使って色々なアクセサリーを作ってみよう
パラコードの編み方をマスターすれば、キーホルダーやブレスレットなどのアクセサリーが自作できるだけでなく、シェラカップやナイフなどのキャンプギアを自分の好みにカスタムできます。
パラコードはカラーやデザインが豊富なのが魅力。紐の組み合わせによって、多種多様なアレンジを楽しめますよ。
ぜひこの機会にパラコードを手に取って、自分好みの作品を作ってみてくださいね。