高尾山は2009年に「ミシュラン・グリーン・ガイド・ジャポン」にて3つ星を獲得した人気の観光地です。その山の、標高約500mのところにある高尾山ビアマウントは、「日本一標高が高いビアガーデン」なんて言われており、今年は6月15日~10月15日の期間限定で営業。多くの人が訪れる大人気スポットなのです。いままですごく気になっていたのだけど、建物の外までぐるりとできた行列を見てスゴスゴとあきらめたり、時期がずれてクローズしていたりとタイミングが合わず…。
しかしながら2024年も早いもので後半戦。今年やりたいことのひとつに「必ずビアマウントに行く! 」がありました。サッサと実現させましょうと。9月に入り暑さはまだ残っているけど、日がだいぶ短くなった。薄暮の山道を歩きつつ、念願の高尾山ビアマウントに行ってきたよーというお話です。
都心から電車で約1時間で行ける東京都内の低山
2024年9月7日。この日の日没は18時。ビアマウントにそのくらいに着くように調整しながら都内の自宅を出ました。午前中の用事を済ませて、お昼ごはんも食べて、さぁボチボチ行こうか~。山へ行くとは思えないゆとりですね(笑)。
まず立ち寄るのは駅前に広がる「高尾山ふもと公園」
前回、高尾山を訪れたのは2ヶ月前の7月。次男が通う幼稚園の富士登山合宿の練習をしにやって来ました。そのとき初めて見つけてビックリしたのが「高尾山ふもと公園」。2024年春にオープンした水辺の公園で、多くの人たちが川遊びしていました。新たな楽しいスポットです。
大好きな「稲荷山コース」を登る
京王線高尾山口駅からアクセスする「表高尾」。ケーブルカーやリフトを使わず山頂へと歩いて目指すには、3つのコースがあります。ほとんどが舗装されておりクルマも通れる「1号路」。滝があったり、川沿いを歩く水のコース「6号路」。最後は尾根伝いの道を行く「稲荷山コース」。
稲荷山コースは多くのウェブサイトに「一番ハード」と書かれていますが、私が思うにじつは「一番ラクで楽しいルート」という気がします。というのも1号路はアスファルトなので、もろ膝に来るのです。子どものとき以来久しぶりに私が高尾山を登ったのは13年前。「楽」という口コミを信じて1号路を歩くも、「キッツー!」と驚きました。
6号路は小川をじゃぶじゃぶ横切ったりするので、苔で滑ったり、靴のなかが濡れたりします。白いスニーカーなんて一発でドロドロになりますよ(笑)。
高尾山の主尾根とは別の、稲荷山の尾根伝いを歩くルートです。南側なので明るく開放的。この日は晴れた週末なのにガラガラでした。たまにすれ違うのは下山するハイカーだけ。夕方の高尾山、完全に穴場ですねー。
以前は屋根付きの東屋でしたが改修工事がなされたようで、より開放的になっていました。
私の思う、一番ファンハイクできる稲荷山コースです。急な上り坂は頂上に続く最後の階段くらいなもので、あとはなだらか。学校の遠足などにも使われることが多いそうです。
早く着きすぎて頂上でしばしのチルタイム
17時くらいに着けばいいかーなんて思っていたら、ずいぶん早く登頂してしまいました。子どもたちも赤ちゃん時代からよく訪れているせいか慣れたものです。最後スタコラと急な階段を駆け上がっていました。
山頂に吹く風。少しだけ秋の気配が感じられました。ふだん常に時間に追われているので、こういう余白もたまにはいいものです。
やっと17時を回ったのでそろそろ出発しましょう。
夜間モードにご注意を
そっか。こんな時間まで山頂にいたことがなかったから知らなかったけど、夜間の高尾山はちょっと勝手が違いました。
いざ憧れの場所「高尾山ビアマウント」へ
初ビアマウントにワクワクが止まらない(笑)。日没が18時。もう少し暗くなってから…なんて思ったのですが、ちょっと早いけど入っちゃおう。
「高尾山ビアマウント」の楽しみ方
1.チケットを購入
このチケットを手にして2時間以内なら食べ放題・飲み放題。制限時間がオーバーした場合、追加料金が発生するのでご注意を。
2.席を取る
予約していない場合、席は決まっていません。好きな場所に座れます。ちなみに平日は4人以上、土、日、祝日は10名以上で予約が可能です。空調の効いた室内席や(私たちはここ)、眺望のいい展望席やテラス席は競争率高めなようでびっしり埋まっていました。また屋根付きのシートが300席以上あるそうなので、急な雨でも安心ですね。
3.交換所でお皿とジョッキ(コップ)をゲット
チケットを見せてお皿をもらいます。ドリンクコーナーでも同様の手順です。汚れたお皿を交換するには、まずは返却口に食器を戻しこちらの交換所で新しいお皿をいただきましょう。
4.ご馳走を皿に盛る・飲み物を取りに行く
アウトドアビュッフェといった感じで、好みのメニューが取り放題です。
別料金になりますが、米澤豚や牛ステーキなどのBBQが楽しめるコースもありますよ。こちらも気になる。
ジョッキだと1杯でお腹いっぱいになっちゃうとか、ほかのビールと飲み比べもしたいし…という方、ご安心下さい!半分、1/3などお好きな量でもオーダー可能です。
焼酎やワインなどもありましたよ。お酒好きにはまさにパラダイス(笑)。週末を中心にイベントやフェアも行なわれ、特別なお酒が提供されることもあるそう。行かれる際には高尾山ビアマウントの公式ウェブやSNSをチェック!
順番待ちしながらこちらをよく読んで、イメトレしてくださいねー。
5.とにかく楽しむ!
さっきまでトレイルランニングしていた風の、ムキムキしたスポーツマンたちも、あちこちでおいしそうにジョッキを煽っていました。また、町にいるようにおしゃれして飲み会している男女も見かけました。お客さんの統一感がなくて、それがまたおもしろい。
天気が良ければスカイツリーまで見えることもあるそうです。八王子や昭和の森などで開催される花火大会も楽しめるとか。期間中に訪れることができなくても、シーズンオフには「展望台」としても利用できるそう。
私たちの一押しメニュー
麺がシコシコ、飲み干すスープのうまさ。「こりゃおいしい!」と家族でおかわりした八王子ラーメンは、ご当地メニューのひとつ。今度、食べに行ってみたい! と、興味も広がります。
子どもたちから大絶賛。おかわりしに行くたび、違う種類の焼きたてピザが提供されていたのがうれしかった。
ほかにもおでんや焼き鳥も、おいしかったですよー。
高尾山ビアマウント
- 所在地:東京都八王子市高尾町2205(ケーブルカー高尾山駅を降りて目の前)
- 開催期間:2024年10月15日(火)まで
- 営業時間:毎日13時~21時(ラストオーダー 20時45分)
- 料金:大人5,000円、シニア(65歳以上)4,700円、中学生2,800円、小学生1,800円、幼児(3歳以上~小学生未満)500円
- ホームページ:https://www.takaotozan.co.jp/beermount/
夜の高尾山を歩く
お酒を飲んだ方はリフトには乗れません。暗い山道も危ないので、ケーブルカーを利用して下山しましょう。
カブトムシとかムササビとかいるかなーと子どもたちは楽しみにしていましたが…。残念ながら見つからなかったけど、こんな遅くまで遊べる山は世界を探してもまぁないよねと、ますます高尾山愛が深まったのでした。
次男はヘッドライトに夢中になり、長男は夜の山道に非日常を感じ。いい気分になったオジサンたちでガヤガヤしているケーブルカーも楽しかった。家族でこんな夜遊び、最高すぎませんか?
何度行っても飽きないというのが高尾山の魅力です。それというのも「信仰の山」としての文化がしっかりあったり、茶屋や蕎麦屋やビアマウントやグルメが楽しめたり。いろんな側面、目的地があるからよいのですよね。
高尾山ビアマウント、またぜひ行きたいです。すっかりお気に入りのポイントとなりました。高尾山、最高!
今回役だったモノ
- ヘッドライト
- 虫除け
- タオル(暑い時期は川遊び、寒い時期は足湯で使用)
高尾山ビアマウントは、年内は10月15日まで営業しています。皆さんも、ぜひいつもとは違う表情の、夜の高尾山を楽しんでくださいね。