糖化に着目したメディスキンケア「DISM」とは
「DISM(ディズム)」は、アンファーが手がけるメンズスキンケアブランドです。2021年4月にデビューし、今回、「美学に、医学を。」という新たなコンセプトのもとリニューアルしました。男性の美容意識の高まりを受け、より男性の肌悩みに応えるため開発を行なったといいます。
アンファーのグループ会社であるD-ISMクリニックの医師によると、男性の肌は、女性の肌に比べて硬く、ごわつきを感じ、薬剤も入りづらく感じるという知見がありました。そこで、開発責任者の長内尚さんは、肌の硬さである「糖化」という現象に着目して開発。この糖化とは、お肌の焦げとも呼ばれているメイラード反応のことで、血液中の余分な糖分と体内のたんぱく質とが結びついて老化促進物質AGEs(糖化最終生成物)が産生されるメカニズムのこと。
よりイメージしやすいように、発表会では、D-ISMクリニック東京の樋口彩子先生が、食パンに例えて説明してくれました。
食パンは、そのままだとしっとりしていますが、トースターで焼けば焼くほど、表面がパリッと硬くなります。このような状態が肌に起こると、スキンケア成分が浸透しないであろうと想像できますね。トースターで焼かれた食パンを日焼けした肌だと考えると、これはまず、肌を柔らかくするところから始めなければと感じます。
オールインワンでシンプルお手入れ
今までスキンケア習慣がなかったり、すでに肌にごわつきを感じていたりするなら、まず糖化した肌表面をやわらかくしたいもの。ただ、柔らかくするためのアイテムのほか、いろいろ使わなければならないとなるとスキンケアのハードルが高くなります。
そうならないためにDISMは、洗顔後、オールインワンの1アイテムというシンプルステップでケアできます。抗糖化成分として配合しているのが、カルノシンです。カルノシンが糖と結合することで、たんぱく質が糖化されるのを防いでくれるというもの。さらに、肌にハリを与えてくれるナイアシンアミドもベーシックラインすべてに配合されています。
スキンケアの基本は、汚れを落とす洗顔です。脂性肌の人に多いのが、しっかり洗おうとして、ゴシゴシこすってしまうこと。摩擦は、肌トラブルの原因になるためNGです。泡でやさしく洗い上げましょう。洗顔料の泡立ちがよくないとこすり洗いになりがちのため、DISMクリーミーフォームウォッシュは、最高密度の炭酸泡になっています。
時間が経っても泡がヘタらず、ふわふわ。ショートケーキの生クリームのような弾力もあり、洗顔ではありますが、泡パック、シェービングも、これ1本でできます。今までスキンケアの習慣がなければ、洗顔だけでもうるおった感じになるかもしれないというくらい、ツッパリ感もありませんでした。
洗顔後は、オールインワンジェルで、うるおいをキープ。しっとりタイプのモイストと、さっぱりタイプのライトがあり、肌質によって選ぶことができます。化粧水、美容液、乳液、クリーム、マスクの機能が1本に集約されていますが、どちらもべたつきがない軽いテクスチャーで使いやすかったです。
キャンプに一押しは、オールインワンジェルUVです。そう、日焼け止め機能もプラスされているのです。キャンプの朝、顔を洗ってスキンケアをして、さらに日焼け止めを重ねて塗るのが面倒と思ったり、テクスチャーが重くなるのが苦手と感じたりしていた人にもぴったり。みずみずしいジェルタイプで、さっぱりしているのに突っ張らない。メンズスキンケアということですが、女性も使えます。
4種類のベーシックラインのほか、肌の悩みにピンポイントでアプローチするスペシャルケアラインも3種類あります。高機能成分を高配合し、即実感できる処方で開発したとのこと。今までスキンケア習慣がなかった場合、効果が実感しやすいと続けられそうですね。
糖化しないために心がけたいこと
発表会には、レインボーの池田直人さん、ジャンボたかおさんも登壇し、樋口先生とのトークセッションが開かれました。池田さんはスキンケアを行なっているそうですが、ジャンボさんは、自称「美容キャンセル界隈の男子」とのことで、スキンケアをしていないとのこと。おふたりの肌についての悩みや、糖化しないために知っておきたいことなどを、クイズを交えて学びました。
普段からスキンケアに気を配っている池田さんは、
「ハイボール6杯飲むとあごにニキビができるんです。しかも、いつも同じ場所に」というお悩みがありました。
「ニキビは生活習慣に気をつけていただきたいですね。糖化は、食べ物からも進行します。糖質が高いものだけでなく、加工度の高いものや白米も急激に血糖値をあげてしまい、糖化を引き起こしてしまうんです。栄養バランスがよい食事を意識することも重要です」(樋口先生)
私たちのカラダは、食べたもので作られていることを改めて感じました。
「石けんをつけて顔を洗ったのは人生で7回ぐらいです。このままでいいのか、ちゃんとするのがいいのかとか、なにしていいかわからないんですよね」(ジャンボさん)
もしかしたら、ジャンボさんのようにスキンケアで迷子になっているという男性も多いのかもしれません。
「初めての人には、1つでケアできるのがいいですよね。初めて使って肌の変化がわかるのはうらやましいです」(池田さん)
スキンケアを始めたばかりのときの感動を思い出したように話していたのが印象的でした。
また、さらに上のスキンケアを目指すために、DISMとして初となる美容家電「EMS EER メディスキンケアデバイス」も発表されました。T字のシェーバーのような形で男性が使いやすく、コンパクトで持ち運びにも便利。オールインワンジェルで、肌の変化を感じることで美容に目覚めたら、もうワンランク上のスキンケアを求めたくなるかも。そんなときにうれしいデバイスです。
肌が糖化することで、ごわごわした肌になるだけでなく、バリア機能も低下します。
「肌のベースが整っているとトラブルが起きにくいです。」(樋口先生)
秋や冬も、真夏よりは紫外線量は減りますが、1年中紫外線は降り注いでいます。紫外線を浴びる機会が多いからこそ、ベースを整えて、大きな肌トラブルにならないように心がけたいですね。