室内広々なキャンピングトレーラー
キャンピングトレーラーは北米やヨーロッパ、オセアニア、中国、日本などでも製造されており、作られる国の文化や気候・環境によりデザインや機能面なども大きく異なります。
とはいってもキャンピングトレーラー自体の魅力である、同サイズの自走式キャンピングカーに比べて室内が広いのに維持費が安く、メンテナンスもしやすいことなどは変わりありません。使わないときも子供の遊び部屋や書斎、防災シェルターに利用できるなど、便利な面があるのもトレーラーの魅力と言えます。
今回は前回に続き、アメリカを代表するメーカーのひとつであるフォレストリバー社の最新モデル「ウルフパップ14CCWリミテッド」を紹介します。
アメリカンモデルながらもコンパクトでけん引もしやすい
14CCWリミテッドは全長6mを切る5.9m。本国アメリカではコンパクトモデルの扱いになるのですが、6m前後のモデルは各メーカーからさまざまなレイアウトが用意されており、日本ではとても人気のあるサイズ感となっています。このクラスだとけん引免許は必要になりますが、いろいろなヘッド車に対応できるのも見逃せません。
2人がゆったり過ごせるぜいたくな作り
このモデルの最大の特徴はエントランスを後部に設けている点で、中央には動線が延びており移動がとても楽にでき、長尺物も通路に置くこともできます。車内に入るとすぐ右手にトイレルーム、左手にシャワールームがあります。そして中央に右側に対座のソファを配したリビング、左にキッチンユニット。最前方には横向きのクイーンサイズベッドというレイアウト。
「2人に向けた優雅な旅」というコンセプトにぴったりの作りで、ウッディで重厚な質感やベッドとソファのゆとりあるサイズ、キッチン天板の大理石調など、アメリカンテイストも加わってまるでカントリー調の別荘みたいな印象。アメリカらしさといえば給水タンクが98L、排水タンクがグレー・ブラックともに87Lもあるというのも安心です。
おまけに彼の地との体格差かトイレとシャワーも広く、室内高もあるので日本の狭小住宅とはまるで別次元。ちなみにトイレとシャワーがエントランスから近いのは、外遊びやキャンプサイトからのアクセス性を重視しているから。シャワールームの横にあるタワー式大容量冷蔵庫についても両開き扉を採用しています。
装備面では電動サイドオーニングをはじめ、ソーラーパネルに外部シャワーなどが標準装備されており、13BCWリミテッド同様にオプション装備を購入しなくてもほとんどの装備が最初から備わっているのでそのまま旅に出かけられる仕様なのもうれしいポイントです。
プライベート感が高く、独立してシャワーやトイレも備わったウルフパップ14CCW リミテッド。価格は602万8000円〜(取材時の価格で為替により変動する可能性があります)。