太陽の角度に合わせて置くだけ!
「GoSun(ゴーサン)」の創設者であるパトリック・シャーウィンは、ハイチや中南米などの発展途上国でのボランティア活動を通じて、エネルギー貧困地域に暮らす人々が必要としている道具を実感。そこで2013年、自らが専門としていた太陽エネルギーを利用した調理システムを開発した。
それは、放物曲面をもつリフレクターで太陽光(熱)を集め、その中心にセットされた真空ガラスチューブ内で調理するというもので、史上最も熱効率のよいポータブルソーラークッキングシステムとして話題となった。
そして今春、その高性能なシステムをコンパクトなバッグ内に収納した画期的な小型ソーラー調理器が登場。
原理はまったく同じで、バッグを開いて太陽の角度に合わせて置くだけでいいのだ。このモデルには、既存モデルにはなかったサンダイヤルが付き、もっとも集光効率のよい角度を見極めやすくなっている。
サイズが小さいだけに料理できる量は限られるものの、「燃料なし」でも調理できるという太陽の頼もしさを実感するには十分。そりゃぁガス器具等の熱源に比べれば時間もかかるし制約もある。でも、ドピーカンのアウトドアで、太陽の恵みを実体験するのに最適なアイテムですよ。
GoSun/
GoSun GO
ファスナー開閉式バッグに、太陽の熱を集めるリフレクターと真空ガラスチューブが入っていてバッグを開くだけでセット完了。晴天時はチューブ内の最高温度は280度Cにも達し、蒸し料理やロースト、湯沸かしのほか、パンやケーキを焼くこともできる。
¥19,800
●サイズ=
使用時/長さ36×幅25×高さ17.78㎝、
収納時/幅36×厚さ8.57×高さ17.78㎝、
チューブ/直径4.38×長さ29.21㎝(容量/400㎖)、
調理トレイ/直径4.18×長さ27.94㎝
●重量=975g
●付属品=シリコントレイ×4、クリーニングブラシ、マニュアル
カップケーキづくりに挑戦!
晴天なら25分ほどで焼けるはずのカップケーキに挑戦。当日は曇天気味で90分ほどかかったが、無事焼き上がりました。
◎構成/坂本りえ ◎撮影/永易量行