蓮池陽子さんは「ソトみそスープ」でたびたび缶詰を活用しているが、そのなかでも定番なのが「焼き鳥缶(塩)」。とはいえ、「焼き鳥缶はスープではなく、つまみとして食べたい!」という酒飲みも多いだろう。その期待にこたえて、陽子さんが町中華風のつまみを作ってくれた。
焼き鳥に合わせるのはもやし。最初にごま油でにんにくを炒めて香りをつけて、焼き鳥ともやしに火が通ったらみそを加える。「みそは焼き鳥缶の強い味に合わせて、味の濃厚な褐色の米みそを使います」
つい素人は焼き鳥とその汁の味だけに頼って作ってしまいがちだが、みそを足すことで味に深みが出るし、もやしの量を増やしてヘルシーにすることもできる。仕上げとして、粉状の韓国唐辛子を振りかける。「韓国唐辛子は辛すぎず、香りがいいですよ」。味付けに工夫をこらして最大限おいしくする。ご自身もお酒の好きな陽子さん、さすが酒飲みの気持ちがわかっていらっしゃる。
さて、ここで終わったら「ソトみそスープ」にならない。このつまみを少しシエラカップに残しておいて、「追いみそ」をしつつ湯を注ぎ、青ねぎをかける。これで締めのみそ汁のでき上がり。
焼き鳥缶の塩気はすっかり影をひそめて、まろやかな味わい。鶏肉のほのかなうまみがみそとともに体に染みていく。あー、これで明日もうまい酒が飲めそうだ。
みそ大好き、アウトドア大好きの蓮池陽子さんによる「ソトみそスープ」は、Facebookの「みそパル」でも月に2回公開中です。その中から厳選したメニューを『BE-PAL』本誌奇数月発売号(次回は11月9日発売の12月号)でも紹介しています。こちらもお楽しみください。
【ソトみそスープ第31回 焼き鳥缶ともやしのみそ炒め&みそ汁】
●材料(1~2人分)
焼き鳥缶(塩)…1缶
もやし…1袋
にんにく(みじん切り)…1/2個
ごま油…大さじ1
米みそ褐色…大さじ1
韓国唐辛子(粗挽き)…適量
《みそ汁にするときに》
お湯…適量
米みそ褐色(追いみそ)…適量
青ねぎ(小口切り)…少々
●作り方
《第1部 みそもやし炒め》
1.鍋かフライパンににんにくとごま油を入れて火にかける。いい香りがしてきたら焼き鳥ともやしを入れて強火で炒めて、みそで味を調える。
2.韓国唐辛子をかけて、そのままおつまみでどうぞ。
《第2部 みそ汁》
3.1の一部とみそをシエラカップ に入れて、お湯を注いでみそを溶き、青ねぎをかける。締めのおみそ汁をどうぞ。
協力:みそ健康づくり委員会