エブリイにハイゼット/アトレーと人気の軽バンがベース【伴 隆之のキャンピングカーレビュー】
軽キャンパーの人気ベース車であるスズキ・エブリイ、ダイハツ・ハイゼット/アトレー。これらの車両に対応するモデルが、今回紹介する「wormth light(ウォームスライト)」。
取材車両はエブリイベースとなっています。エブリイといえば今年の2月末に一部改良が行われており、バン・ワゴンともにCVT搭載車が設定されました。さらにバンのほうはターボモデルが復活しました。軽キャンパーはトルクやパワーのあるターボモデルのほうが人気のため、この復活は朗報です。
ウッドテイストの温かみある室内にライトな架装を施す
さて、本題に戻すとウォームスライトのコンセプトは、「余分なものがなく、スッキリと気軽に使える軽キャンパー」。そんなこともあって標準装備はベッドマットやベッド下収納に加え、荷室の両サイドにあるサイドキャビネットに3ウェイテーブル、LED照明とシンプルなものになっています。
荷室部分にはかさ上げ加工を施し、前倒ししたセカンドシートとフラットなベッド展開ができるほか、荷室にベッド下収納を設けることで寝袋など旅の荷物もここへ収納できる設計。
左右にはキャビネットが備わり、左側に手洗いや歯磨き、食器洗いなどに便利なスリムタイプのシンクを標準装備。またキャビネットにはアイアンバーも装備され、使いやすさを考えたしっかりとした作り。この両キャビネットに橋渡して使える3ウェイテーブルはテーブルや荷物棚としてはもちろん、脚も付属。車外にせり出すテーブルとしても利用でき、とても便利。
左右のリアクオーターウインドウ部分には有孔ボードがあり、よく使う道具を引っかけたり、吊るすなどアレンジがしやすくなっています。そしてベッドのほうはというと、1800×1170mmと2人が寝られる設計。ベッド生地の触り心地もよく、寝心地についてもフラットかつ適度な硬さがあり快適なものとなっていました。
ベッド生地が明るめのブラウンで、室内も明るめのウッドテイストで統一されており、重苦しくない温かな雰囲気が好印象でした。
充実したオプションで好みに拡張できる
本格キャンパー装備であるFFヒーターや電装系などについてはオプションで対応。さらにフル断熱なども行えるので、好みや旅のスタイルに合わせてシステムアップも可能となっています。価格はエブリイで236万5000円〜、ハイゼット/アトレーで233万2000円〜。エブリイはバンのみの設定でワゴンには対応していません。
リーズナブルな軽キャンパーを探している人はチェックしてみてはいかがでしょうか。
問)ルートシックス