タヒチのボラボラ島を四輪バギーで爆走してみた【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】
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    2024.10.26

    タヒチのボラボラ島を四輪バギーで爆走してみた【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    タヒチのボラボラ島を四輪バギーで爆走してみた【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】
    「優雅な水上バンガロー」じゃないタヒチを紹介する旅。今回はまさに正反対の「ワイルドイメージ」満載の「四輪バギー(クワッドバイクまたはATV)」でのツアーです。

    どうも。オーストラリア在住ライターの柳沢有紀夫です。

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    前回同様今回も宿泊している「ゲストハウス」まで車で迎えに来てくれました。しかも今回は時間通り。笑

    あっ、「ゲストハウス」っていうと日本では「二段ベッドが並んでいるドミトリーなどの簡易宿泊施設」であることが多いですが、タヒチでは「家族経営的な小ホテル」くらいの意味です。

    予約サイトで10点中9点以上の高評価を得ているようなところでも1人1泊1万5000円くらいから探せます(朝食込みと朝食無しの宿両方あり。夕食も頼めますが自炊も可能というところも)。私は結局3島で3ヵ所のゲストハウスに泊まりましたが、どこも清潔さも広さも大満足で快適に過ごせました。

    タヒチ島で泊ったゲストハウス「Manaeva Lodge」の部屋。空港や市街地へも送迎してくれました。

    こちらはモーレア島の「Moorea Golf Lodge」。設備は新しくはないですが、リビングエリアとベッドルームが別のタイプで暮らすようにも過ごせます。朝昼晩を出すレストランも施設内にあります。

    最終日だけタヒチ島でホテルに泊まりました。「Te Moana Tahiti Resort」はハイエンドのホテルの3分2くらいのお値段(2人で1泊4万円弱くらいから)。「ここでのんびり」ではなく、カヤックやシュノーケリング、ジェットスキーやドルフィンウォッチングなどのツアーに参加するなどアクティブに過ごすこともできます。

    てなわけで「優雅な水上バンガロー」以外に宿泊するという選択肢もあるんです!

    もう一つ、「タヒチって日本から遠いんじゃないの~」というイメージがあるかもしれませんが、そんなことは全然ないです。

    じつは私が住むオーストラリア・ブリスベンは同じオセアニアに属しているのですが、そこからよりも日本からのほうが短時間で行けます! というのはブリスベンからだと直行便がなくニュージーランドのオークランドで乗り継ぎが最短。で、11時間15分(往路)かかりました。

    一方日本からなら直行便があるので10時間50分(往路)で到着するんです(パリオリンピックの関係で運休していましたが2024年10月27日から再運航開始予定)。ハワイが8~9時間程度なので、それよりほんのちょっとかかるだけ!

    距離的にはずっと近いところに住む私としてはなんだか釈然としないところもあるのですが、日本に住む読者のみなさんにとってはうれしい話ですよね。

    その直行便を就航させている航空会社は「エア タヒチ ヌイ」なんですが、私もニュージーランドのオークランドから利用しました。で機内に入った途端、もう恋に落ちましたよ。

    鮮やかな水色のシートがもうタヒチ気分。そして席によって色分けされたカラフルな枕もトロピカル感を演出。

    エコノミークラスで配られるアメニティーセットもブルーが基調。

    写真ではちょっと綿棒っぽく見えるのは搭乗時にフライトアテンダントさんから一人ひとりに配られるタヒチの国花「ティアレ」です。

    風を感じて海沿いロードを爆走!

    さて話を四輪バギーに戻しましょう。本日のインストラクターの名前はモー(Mo)さんです。巨漢だけど気のいいお兄ちゃんです。

    いかにもポリネシアンなモー。

    さて四輪バギーは初めてなので操作の仕方をあれこれ説明してもらいました。たとえばオフロードではLowギアにしてかつ四輪駆動に、舗装道路ではHighギアにして後輪駆動にとか。あとウインカーの消す忘れに注意とか。まあ、そんなに複雑な話じゃないです。

    そしてすぐに出発!

    モーが先導してくれて、まずは舗装道路を走ります。四輪バギーというと「オフロード」というイメージがありますよね。もちろん今回のツアーにはオフロードもたくさん含まれているんですけど…じつは上の写真のような海沿いの舗装道路を爆走するだけでも爽快! 

    ただ事前にモーに「走行中に撮影していい?」と聞いたところ、「公道で危険だからダメ! オフロードをゆっくり走っているときならいいけど」と意外と几帳面な答え。というわけで公道走行中の写真はありません。でも本当に爽快でバイク乗りの気持ちがよくわかります。

    ちなみに島を一周する道路はすべて舗装されていて約32キロメートル。最高制限速度は時速60キロメートルで、四輪バギーでもそこまでスピードを出すことが可能です。

    悪路を走って絶景の丘へ

    途中からオフロードの道に入ります。このときも四輪バギー初体験の私は「げっ、この坂、マジで登るのか?」と焦って、写真を撮れず。涙

    かなりの急坂をぐいぐいと登って小高い丘に到着。

    ここから西を眺めます。

    いい景色なのですが…逆光でちょっと残念。

    と思っていたらモーは「反対側の海も見られるよ~」。で、10メートルほど歩くと確かに東側の視界が開けてきました。

    そこからはエメラルドクリーンの海が一望。

    最初に逆光のほうを見せ、こっちを後にとっておくとは。モー。お主、なかなかやるな。笑

    エメラルドクリーンの海の向こうに見えるのが岩礁(リーフ)。ボラボラ島は一周約30キロメートルの本島を囲むようにして、総延長40キロメートルの岩礁でできた島々があります。

    地図でみるとこんな感じです。(c) タヒチ観光局

    で、ボラボラ島の象徴ともいえる「水上バンガロー」のある高級リゾートの多くは、東の岩礁の内側に並んでいます。理由はリゾートの外側に防風林をつくれば、普段吹くことが多い東風を避けることができるから。客である我々は能天気に楽しんでいますが、いろいろと考えられているんですね。

    次に停まったのは「マティラビーチ」。本島では唯一の白砂ビーチです。

    ここは公共なので利用は無料とのこと。

    そしてまた舗装道路とオフロードを走り、丘に上がってきました。遠くにそびえるのはボラボラ島最高峰で標高727メートルのオテマヌ(Otemanu)山。「Birds place(鳥たちの場所)」という意味だそうです。

    このあたりネーミングのセンスは秀逸ですね。

    変化に富むオフロード

    こんな感じで舗装道路を走ったかと思ったらオフロードに入るので変化があって楽しいです。そのオフロードも単に未舗装だけどそれなりに整備された道もあれば、「ここ、行くんか~」とビビるほどの急斜面の悪路も。ちなみに坂は登りよりも下りが怖いです。

    「遥かなるオフロード」といった感じの爽快にぶっとばせる道もあれば。

    こんな感じで大きな石がゴロゴロ落ちていて慎重に進まないといけない悪路も。

    本当は写真よりももっと急坂もあるのですが、撮影などするゆとりがないんです。笑

    さて次に向かったのはモーが島でいちばんお気に入りの景色だという場所。

    確かにいい景色です。

    そういえば【アーネムランド旅vol.1】でガイドを務めてくれたショーンもいつも来るお気に入りの場所を教えてくれたな。自分には家のそばにはそう言い切れる場所がなくて…モーやショーンが羨ましくなりました。

    人にはお気に入りの場所が必要だ。…名言っぽく言ってみましたが、結構真実な気がします。

    モーのお気に入りの展望台の横にそびえ立つ岩があります。写真右にチラッと見えるやつです。

    あるものの象徴だということですが…まあ説明不要ですね。笑

    わからない方は【ザルツブルク旅vol.2】をご覧ください。

    さてツアーの途中でパレオの制作実演と販売所に立ち寄りました。どうやって染めるのか、どうやって模様付けをするのかも所要時間10分くらいでサクッと見せてくれます。

    色付けしてすぐに広げたバレオの上に、動物の形をした平らなものを乗せます。

    するとそこだけ日に焼けずに模様が残るとのこと。

    本当に鮮やかです。

    販売所もいい雰囲気です。

    妻や娘に事前に聞いたところ私のセンスを信用していないのか「要らない」とのことで買わなかったのですが…あとでちょっと後悔しました。

    そんなこんなで最初のスタート地点にもどりました。

    大満足のうちに終わりかと思ったら…事務所に戻ったモーが「おやつ」を手にして再出発! 本格的なオフロードをかなり長いこと走ります。

    はい、「悪路を満喫」状態です。

    ってかモーときたら運転しながらこんな写真を撮るんですわ。笑 あとビデオも。

    かなり長いこと走って、高度もグイグイ上げたあとに見晴らしのいい丘に到着です。

    ここに第2次世界大戦の砲台がありました。

    アップでも撮ってみました。

    じつはこのボラボラ島に着いてからあることに気づいたんです。それは「この旅で一度もニュースサイトを見ていないなあ」ということ。

    で、「たとえ世界中が戦争を始めてもここだけは平和なんだろうな」と夢想したんですが…勝手な思い込みだったようです。

    そんなふうに写真を撮ったりしんみりしたりしている間に、モーがおやつを用意してくれました。

    右上がドライバナナ、その下がドライココナッツ。右端はココナッツブレッド。

    タヒチらしいおやつを楽しんでいると、高校生くらいの男子2人と少し年下の女子3人がやってきました。聞けばハイキングとのこと。

    私自身は東京の真ん中にある中学高校へ電車通学していたので、放課後に女子たちといっしょに自然とたわむれたという甘酸っぱい想い出なんてありません。…っていうか女子たちとたわむれた想い出がそもそもないんですが。笑

    彼らが羨ましくなりました。

    砲身の上でポーズを撮ってくれた男子2人。このバランス感覚もまた羨ましいです。

    ただ…ちょっと待て。前回登場の「タマ先生」、ポリネシア人は幽霊を恐れて「ジャングルには入らない」って教えてくれたよな? 

    で、モーに聞いたら「いやいやいや。昔はそういう人もいたかもしれないけど…」と笑い飛ばされました。タマ先生、ちょっとサービス精神旺盛すぎるところがあるのかもしれません。

    最後に湾を眺めながらベース基地に戻ります。

    これで本当の本当に終わりで、来たとき同様車で宿に送迎してくれるのかと思いきや。

    「せっかくだからこのバイクに乗って宿で帰る? 僕は2人乗りで行って、帰りは僕の同僚がユキのバイクに乗って帰るから」。こうして宿に戻ったのが夕方5時。たっぷり3時間以上、最後までサービス精神旺盛のモーでした。

    なんかタヒチではいつかまた再会したい人ばかりに会うな。

    【柳沢有紀夫の世界は愉快!】シリーズはこちら

    タヒチ観光局
    https://www.tahititourisme.jp/

    今回の「TAHITI DISCOVERY」ツアーに関する日本語での手配問い合わせ先(ただしツアーそのものは日本語非対応):タヒチ・ヌイ・トラベル
    https://tahitinuitravel.com/(サイトは英語またはフランス語のみ)
    日本語対応メールアドレス:japan@tahitinuitravel.pf

    Restaurant Le Gecko(宿泊施設「Oa Oa Lodge」内)

    私が書きました!
    オーストラリア在住ライター
    (海外書き人クラブ)
    柳沢有紀夫
    1999年からオーストラリア・ブリスベン在住に在住。オーストラリア関連の書籍以外にも『値段から世界が見える!』(朝日新書)、『ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか?』(新潮文庫)、『日本語でどづぞ』(中経の文庫)、『世界ノ怖イ話』(角川つばさ文庫)など著作も多数。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」のお世話係

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