キャンピングトレーラーはドイツが名門!大手メーカー・ホビーの最新2モデルをチェック
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    2024.10.11

    キャンピングトレーラーはドイツが名門!大手メーカー・ホビーの最新2モデルをチェック

    キャンピングトレーラーはドイツが名門!大手メーカー・ホビーの最新2モデルをチェック
    キャンピングトレーラーは、長期休暇を楽しむ欧州でも古くから親しまれてきた。キャンピングカーの達人、伴 隆之がドイツ製の最新モデルをレビュー。

    欧州の大手キャンピングカーメーカー「Hobby」【伴 隆之のキャンピングカーレビュー】

    1967年に創業し、’72年に製造5000台目を記念した際の写真。

    今回はドイツの老舗キャンピングカーメーカー、ホビーの2024年モデル「On Tour 460DL」と「Excellent 495WFB」の2モデルを紹介しようと思います。

    とその前に、ホビーの歴史を簡単におさらいしましょう。ホビー社はドイツの最北部にあるシュレースヴィヒ・ホルシュタイン州で1967年に誕生。現在もレンツベルク近郊のフォックベックに拠点を置いており、キャンピングトレーラーは年間約12000台、自走式は約2000台を生産しています。現在、ヨーロッパ市場において約25%をシェアするほどの人気メーカーとなっています。

    創業時はキャンピングトレーラーのみのラインナップでしたが、’84年からは自走式も投入。同社の魅力といえばやはりエレガントかつアットホームな作りで、派手さを抑えたシックな室内に加えて、独自開発の車載管理システム「CI-BUS」などの最新技術を積極的に取り入れていることでも注目されています。

    ではさっそく「460DL On Tour」のほうから見ていきましょう。

    定番レイアウトを採用する「On Tour 460DL

    Hobby「On Tour 460DL 」。全長×全幅×全高:6600×2200×2630mm。就寝定員:3人。

    ホビーのキャンピングトレーラーは8つのシリーズで展開。アクティブ派に人気の「ビーチー」をはじめ、カジュアル路線として「オン・ツアー」「デラックス」シリーズ。中間シリーズの「エクセレント」「エクセレント・エディション」シリーズ、そして高級シリーズの「プレステージ」「マキシア」というラインナップ。マキシア以外はどのシリーズにも異なるボディサイズやレイアウトを用意し、さまざまなニーズに対応しています。

    460DLは全長約6.6mというボディに、前方はクイーンサイズにも展開できるツインベッドがあり、中央にキッチンとトイレ&洗面ルーム、後方はリビングという欧州では人気のある定番レイアウトとなっています。

    リビングテーブルは昇降機能付き。上部にはコの字に上部収納庫が備わるほか、両サイドには小物置きやスポットライトも装備。

    寝室のほうも上部収納こと上部棚をコの字に配している。左右に大型のアクリルウインドウがあり、通気性も抜群。ツインベッドは長さ1970(1870)×幅770mm。

    中央にあるベッドフレームを引き出し、マットをセットすれば1970×幅1980mmとクイーンサイズのベッドに展開が可能。

    ベッドは簡単に跳ね上げることができ、収納庫にアクセスが可能。

    キッチンはガラストップ付きの3口コンロとシンクを採用。キッチン天板サイズは約106×62cm。

    冷蔵庫はドメティック社の98Lコンプレッサー式冷凍冷蔵庫を搭載。

    キッチンキャビネットは左右は扉タイプ、中央はシャッタータイプを採用。ダウンライトも備わり使い勝手も高い。

    2024年モデルの大きなトピックスとしては、アクリル2重窓が従来のタイプとは異なる、強度や耐久性が高く、遮音性に優れた張り出しのないスリムタイプに変更されています。また、テールレンズのデザインが大幅変更され、周囲を走る車両からの視認性がよくなり、リアビューの印象も大きく変わりました。その他の部分についても年改良によるアップグレードが図られています。

    白とライトブラウンを基調にしたインテリアは清潔感と温かみが感じられ、家具類の質の高さも相まって飽きのこないもの。寝室とリビングが前後で独立しており、アコーディオンカーテンで間仕切りできるため2ルーム的な使い方ができるのも魅力。

    就寝定員が3人のため、夫婦+子ども1人という使い方を想定して作られていると思いますが、そもそもがかなりゆったりとした空間なので子供との旅ももちろん楽しめるし、将来子どもが巣立って夫婦2人で使う際にはさらに広々と優雅な利用できるので、長い時間を共にできるモデルといえるでしょう。

    スリムタイプのアクリル2重窓になり、耐久性や遮音性などがアップ。

    2023年モデルまではつり目のデザインだったが、24年モデルよりLEDを採用した横長で水平デザインに変更された。

    ヒーターの上はクローゼット。その右横にはコートなどをかけるフックも備わる。

    リビング部分は昇降式テーブルを下げてソファ背もたれをセットするだけでベッドに。サイズは長さ1938×幅1000mm。

    セットフォード社のカセットトイレは電動フラッシュ付き。大きな鏡に加え、洗面台も装備。

    海外のモダンなホテルのような「Excellent 495WFB

    Hobby「Excellent 495WFB 」。全長×全幅×全高:7120×2300×2630mm。就寝定員:4人。

    495WFBのほうはというと全長約7.1mと余裕たっぷりで、前方にリビングとキッチンを置き、中央は縦向きのダブルベッドとクローゼット、後部に振り分け式のシャワールームとトイレ&洗面ルームを配置。

    白とチャコールを基調にしたインテリアは間接照明もさまざまな場所に配置されておりモダンなホテルのような印象。キッチンキャビネットの通路を挟んだ反対側に最新のタワー式冷蔵庫も装備。オン・ツアーに比べると上級モデルとなるエクセレントだけあり、室内の装飾パーツも含め高級感が高められてキャンプ場やRVパークで宿泊していてもホテルにいるかのような快適さと居心地になること間違いなし。

    幅1350mmと大柄な男性2人が座っても余裕のあるソファはヒジ掛けも備わる。

    キッチン横にアコーディオンカーテンがあり、寝室と間仕切ることもできる。テーブルも95×78cmと大きめ。

    キッチンキャビネットは大きく収納力も抜群。天板サイズは幅107×奥行き52cm。ガラストップ付きの3口コンロとシンクも装備。

    キッチンの対面には最近のトレンドであるドメティック社製133Lのタワー式冷凍冷蔵庫を装備。

    最後部にトイレ&シャワールームがあるため、ダブルベッドを縦にレイアウト。ベッドサイズは長さ1985×幅1330(最大)mm。

    シャワーとトイレが独立しているのも魅力的で、給水タンク47L・排水タンク22Lを搭載。防災や別荘などを利用目的のひとつとして考えている人なら、こうした充実した装備も大きな魅力になると思います。そしてオン・ツアー、エクセレントとも共通でベッドやソファのマットも幅や厚み、座り心地などもさすがホビーだなと感じられる作りでした。

    トイレ&シャワールームにはアクリル2重窓やルーフウインドウを搭載し、通気にも配慮。

    ユニットタイプでは無くシャワールームが独立しており快適な使い心地。洗面&トレイルームには鏡や収納庫が備わる。

    リビングをベッド展開すれば長さ2038×幅1350mmと余裕のあるダブルベッドになる。

    寝室にはベッド下収納をはじめ、クローゼットや上部収納庫もあるので長期滞在でも不安なしの容量。

    495WFBは4人就寝モデルでリビング部分もダブルベッドに展開が可能。4人家族や2カップル、友人同士などさまざまな使い方ができるモデルとなっています。こちらもキッチン部で前後の間仕切りもできる仕様。もちろん2人なら思い切り贅沢な空間でくつろげ、優雅な時間が過ごせるはずです。

    価格は「On Tour 460DL」が5016000円〜、「Excellent 495WFB」が583万円〜。

    問)トーザイアテオ

    伴 隆之さん

    編集者・ライター

    大学卒業後、自動車専門誌の編集者として勤務し、その後独立。1999年から2年ほどカリフォルニアに住んでいたこともあり、アウトドアと旅が趣味。ニュージーランドでのキャンピングカー旅が特に好きで南北計4回ほど走破。現在は旅やキャンピングカーを中心にアウトドアやオートバイなどの誌面や動画を製作。愛車は1967年式イノチェンティ・ランブレッタと日産エルグランドをベースに自身で製作した車中泊カー。他誌にて全国のRVパークを巡り、その魅力を紹介中。

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