※当日のロープウェーなどの運行状況の最新情報は、各HPなどでご確認ください。
初日の出見物におすすめな山【東日本】
東日本には、初日の出の名所といわれる山が多く存在しています。都心からのアクセスのよさや景色の美しさなどから、人気が高い山を見ていきましょう。
筑波山(茨城県つくば市)
『日本百名山』の一つに数えられ、登山愛好家から家族連れまで楽しめる場所です。関東エリアで、初日の出を早く迎えられる山として人気を集めています。
百名山の中では比較的標高が低く、ケーブルカー沿いに筑波山神社から男体山頂を目指す『御幸ヶ原コース』の登り時間は、約90分です。
ほかにも、女体山頂へ向かう複数のコースがあります。それぞれのコースはつながっており、登りと下りのコースを別にする楽しみ方もできます。
ケーブルカーを使用した際の筑波山頂までの所要時間は、約8分です。『つつじヶ丘駅』からロープウエーを利用すると、約6分で山頂へ行けます。また、山中には『筑波山神社』があり、初日の出を見た後に初詣も可能です。
- 標高:約877m(女体山)、約871m(男体山)
- 2025年1月1日の筑波山の日の出時間:6時51分予想
高尾山(東京都八王子市)
都心からのアクセスがよく、観光地としても人気が高い山です。豊かな自然を味わいに、日帰りで訪れる人も少なくありません。
複数の登山ルートがあり、どれも約30〜100分で登れます。楽に登りたい人は、ケーブルカーやリフトで中腹まで行きましょう。
ケーブルカーの『高尾山駅』辺りからは、八王子の街並みや都会の高層ビル群などを一望できます。また、山腹には『髙尾山薬王院有喜寺』があり、多くの参拝者でにぎわいます。
- 標高:約599m
- 2025年1月1日の高尾山の日の出時間:6時52分予想
大山(神奈川県伊勢原市)
神奈川県の西部、丹沢山地にある山です。東京湾や富士山など、関東一円を眺められる景勝地として名高く、山頂からの眺めは『かながわの景勝50』に選定されています。
古くから山岳信仰の対象となっており、山頂からは縄文時代や古墳時代の土器も見つかっています。年始には、山腹にある『阿夫利神社下社』や、山頂の『阿夫利神社本社』への初詣を目当てに訪れる人も少なくありません。
標高約696mの阿夫利神社下社までは、ケーブルカーが運行しています。阿夫利神社下社から山頂までは、約2時間の道のりです。
- 標高:約1,252m
- 2025年1月1日の大山の日の出時間:6時52分予想
初日の出見物におすすめな山【西日本】
西日本にも、一度は訪れたい眺望の美しい山が多く存在します。西日本にある、初日の出見物におすすめな山を見ていきましょう。
六甲山(兵庫県神戸市)
六甲山は、須磨から宝塚まで、約30kmにも及ぶ山々の連なりの総称です。阪神の市街地に隣接しているため、牧場や植物園などの観光スポットも多く、古くから多くの人々が登山・ハイキングを楽しんでいます。
また、六甲山を構成する山の一つ『摩耶山』からの展望は、『日本三大夜景』に選ばれています。登山に慣れた人から初心者向けまでさまざまなコースがあり、神戸市街地を一望できる『六甲ガーデンテラス』からの初日の出観賞も人気です。
- 標高:約931m
- 2025年1月1日の六甲山の日の出時間:7時6分予想
弥山(広島県廿日市市)
約1200年前に、弘法大師(空海)が開いたといわれている山です。針葉樹林と南方系の植物が入り混じる『瀰山原始林(みせんげんしりん)』は、天然記念物に指定されています。
ロープウエーで『獅子岩駅』まで行くことができ、そこから山頂までは徒歩約30分です。山頂からは、瀬戸内海の島々を眺められます。
山頂付近に点在する、くぐり岩・不動岩などの巨岩も見どころの一つです。
- 標高:約535m
- 2025年1月1日の弥山の日の出時間:7時17分予想
鷲尾山(高知県高知市)
高知市にある鷲尾山も、初日の出観賞にうってつけの山です。『鷲尾山県立自然公園』という、鷲尾山や烏帽子山を中心とした丘陵地には、ファミリー向けのハイキングコースが多くあります。
筆山登山口から皿ヶ峰を経由し、鷲尾山山頂を目指すコースの所要時間は、徒歩約2時間です。山頂からは、浦戸湾や春野平野を眺められます。眺望がよいことから、初日の出を目当てに多くの人々が訪れるスポットです。
- 標高:約300m
- 2025年1月1日の鷲尾山の日の出時間:7時10分予想
山で初日の出を見る際の注意点
山頂での初日の出見物には、平地とは違った注意点があります。山で初日の出を迎えるために、押さえておきたいポイントを見ていきましょう。
早い時間帯に入場規制がされることも
初日の出の見物客が集中した場合、駐車場や山頂への入場規制がされるケースがあります。混雑を予測し、余裕を持って行動することが大切です。例えば、高尾山は、日の出の前に規制が始まる場合が多いようです。
また、ケーブルカーやロープウエーなどの運行時間が、通常とは変更になることもあります。初日の出の見物客のために早朝営業をしているところもあれば、そうでないところもある点に注意しましょう。
年末年始が近づくと、公式ホームページなどで運行情報が公開されます。事前に確認し、現地までどのように行くか計画を立てましょう。
寒さ対策は十分に
山の上は、地上よりも気温が低く、標高が100m上がる度に約0.6℃低くなるとされます。初日の出を見るために山頂を目指すなら、防寒対策をしっかりとしていきましょう。
【1991~2020年までの元旦の気温】
- 東京都八王子市:平均気温3.9℃、最低気温-1.5℃
- 兵庫県神戸市:平均気温6.9℃ 最低気温3.9℃
山を登っている最中は暖かくても、初日の出を待つまでの間に体が冷えてしまうことも少なくありません。厚手のインナーや靴下、冬用の防寒着などを、しっかりと着込んでいきましょう。
防寒対策として、1枚余計に羽織れるものやカイロ、温かい飲料なども準備しておくと安心です。
初日の出見物に準備したいおすすめアイテム
山で初日の出を見物する際は、普段よりも念入りな準備が必要です。特に、寒さや暗さへの対策には気を配りましょう。初日の出を目的とした登山時に、あると便利なアイテムを紹介します。
モンベル「プラズマ1000 アルパインダウン パーカ」
日の出を待つ間に凍えないように、防寒性能の高いアウターを準備しましょう。冬山登山には、軽量で暖かいダウンジャケットがおすすめです。
こちらのダウンパーカは、平均重量約236gと軽量で、1,000フィルパワーの高い保温性を備えています。フィルパワーとは、羽毛の体積を表し、数値が高いほど暖かくなります。
保温性と軽量性に配慮しており、縫い目を減らすことで冷気の侵入を防ぎ、暖かい空気を逃がさない設計です。付属のスタッフバッグに収納できる、コンパクトさも魅力です。
- 商品名:モンベル「プラズマ1000 アルパインダウン パーカ」
- モンベル公式サイト:商品はこちら
モンベル
プラズマ1000 アルパインダウン パーカ
重量:236g カラー:ブラック(BK)、ライトグレー(LGY)、ネイビー(PUID) サイズS〜XL 収納サイズ:Φ12×20cm
ペツル「アクティック コア」
深夜・早朝の登山では、両手が自由になるヘッドライトがあると便利です。薄暗い中での登山には、転倒などの危険が伴います。ヘッドライトで、周囲を照らしながら登りましょう。
こちらのヘッドライトは、600ルーメンの明るさと、約88gの軽さが魅力です。自分や周囲の人の目がくらみにくい、赤色の光を発します。照射レベルや点滅の有無を変更でき、幅広いシーンに対応するでしょう。
付属の充電池と別売りのアルカリ電池、どちらでも利用できるハイブリッドタイプです。登山だけでなく、災害時の備えとしても役立ちます。
- 商品名:ペツル「アクティック コア」
- ペツル公式サイト:商品はこちら
サーモス「山専用ボトル」
冬山を訪れるなら、保温性能が高いボトルを準備しましょう。温かい飲み物があれば、冷えた体を内側から温めながら、水分補給にも役立ちます。
こちらのステンレスボトルは、山で使用することを考えて作られました。ザックからの取り出しやすさや注ぎやすさ、堅牢性などが重視されています。
落としたときも壊れにくいように、底にはシリコン製の素材を使用しているのが特徴です。保温効果も高く、室温20℃の環境で6時間持ち歩いても、約80℃を保てるように設計されています。
保温だけでなく、保冷にも対応しているので、夏場の登山でも活躍するでしょう。
- 商品名:サーモス「山専用ボトル」
- サーモス公式サイト:商品はこちら
まとめ
山頂から見る初日の出は、平地とは違い、雄大な景色を楽しめます。遮るものがない、山頂から見る初日の出は格別です。
初日の出を見物する人のために、通常ダイヤを変更し、早朝からケーブルカーやロープウエーを運行している場所もあります。ただし、人気が高いスポットでは、早い時間から駐車場や周辺道路の利用が規制される場合もあるので、注意しましょう。
山の上は、地上よりも冷え込むので、防寒対策をしっかりとすることが大切です。防寒着や温かい飲み物の準備を忘れずに、山頂からの初日の出を堪能しましょう。