スノーボード板の選び方とは?形状から人気ブランドまで詳しく紹介
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    スキー・スノーボード

    2024.11.18

    スノーボード板の選び方とは?形状から人気ブランドまで詳しく紹介

    スノーボード板の選び方とは?形状から人気ブランドまで詳しく紹介
    スノーボードは、専門用語が多い上、板の選定ポイントも複雑です。初めてスノーボードにチャレンジする人は、スノーボード板の選び方について、ポイントを理解しておきましょう。スノーボード板の選び方やおすすめブランド、人気商品を紹介します。

    スノーボード板の選び方【形状】

    スノーボード板の形状はさまざまあり、どれを選ぶかで使用感が異なります。スノーボードを購入するときに、チェックすべき『形状』のポイントを見ていきましょう。

    スノーボードを横から見たときの形状をチェック

    スノーボード板を横から見たときの形状は、主に以下の四つに大別されます。

    • キャンバー:板の中央部分が浮き上がっている。グリップ力が強い
    • ロッカー:ノーズ(進行方向側の先端)とテール(後方側の先端)が浮いていて中央が接地している。操作性が高い
    • フラット:板全体が接地している。キャンバーとロッカーの中間のグリップ力と操作性を持つ
    • ダブルキャンバー:両足の下がそれぞれキャンバー構造になっている。ロッカーとキャンバーの長所を併せ持つ

    キャンバーは、スノーボード板の中では『基本形』とよばれるオーソドックスな形状です。体重で負荷をかけたときにエッジを雪面に食い込ませやすく、高速でも安定したターンを実現できます。

    ロッカーは、板の中央部分が接地した形状で、圧力が1カ所に集中しにくい構造です。浮力が強く、パウダーや新雪で高い滑走性能を発揮します。使用しない側のエッジが引っ掛かって転倒する(逆エッジ)リスクが少なく、初心者におすすめです。

    フラットは、接地面が多く、エッジングや操作性はキャンバーとロッカーの中間くらいといわれます。パウダーランからトリックまで使用できる、オールラウンドなスノーボード板です。

    ダブルキャンバーは、ロッカーの操作性とキャンバーのグリップ力を併せ持ちます。さまざまな滑り方に対応できますが、「クセが強い」と感じる人もいるようです。特に初心者は、実際に滑って相性を確認した方がよいかもしれません。

    スノーボードを上から見たときの形状をチェック

    スノーボード板を上から見たときの形状は、滑りやすさや滑り方に大きく影響します。形状の種類は、主に以下の三つです。

    • ディレクショナルシェイプ:ノーズがテールよりも長く、非対称な形状
    • ツインチップシェイプ:ノーズとテールが同じ長さで、対称な形状
    • ディレクショナルツインシェイプ:ツインチップシェイプに近い形状

    ディレクショナルシェイプは、ビンディング(スノーボード板とブーツを固定する器具)位置が中央よりやや後方にあります。重心が後ろ寄りになる分、滑走時の安定性は良好です。スノーボードに慣れることから始めたい初心者に、おすすめできます。

    ツインチップシェイプは、中央にビンディング位置がセッティングされている板です。重心が中央にくるため、前後どちらにも進みやすくなります。動きの自由度が高く、グラトリ(グラウンドトリック)などのトリックに最適です。

    ディレクショナルツインシェイプは、ノーズとテールが対称に作られています。見た目の印象は、ツインチップシェイプと変わりませんが、ビンディング位置はやや後方です。滑りの安定性とトリックのしやすさが確保されており、オールラウンドな滑りに対応できます。

    スノーボード板の選び方【サイズ・固さ】

    スノーボード板は、サイズや固さのバリエーションも豊富です。ここでは、自分に合ったサイズ・固さを選ぶポイントを紹介します。

    長さは身長に合わせるのが基本

    スノーボード板のサイズは、『身長から15~20cm引いた長さ』を選ぶのが一般的です。男性なら『148~158cm』、女性なら『135~150cm』を目安にすると選びやすくなります。

    ただし、推奨体重よりも重い人は、身長が合っていたとしても「板が柔らか過ぎる」と感じるかもしれません。一方、推奨体重よりも軽い人は、板が固過ぎると感じる恐れがあります。スノーボード板を選ぶときは、体重の要素もプラスして、扱いやすいものを選ぶことが大切です。

    板の長さは、滑走のスピードや操作性に影響します。長い板は高速滑走での安定性が高くなる一方で、細かい動きは得意ではありません。スピードよりも操作性を重視すべき初心者は、操作性に優れていてスピードが出にくい、短めのスノーボード板がおすすめです。

    ウエスト幅はブーツとの相性をチェック

    ウエスト幅とは、スノーボード板の一番細い部分です。ウエスト幅が太過ぎると、スノーボード板の操作性が低下し、滑りにくくなってしまいます。

    ウエスト幅とブーツのベストなサイズ感は、『ブーツサイズに対してマイナス1cm前後』です。ブーツが、スノーボード板から大きくはみ出すと、ブーツが雪面に接触し転倒しやすくなります。

    かといってウエスト幅が太過ぎると、板にうまく負荷をかけられません。エッジングにキレがなく、操作が難しくなります。

    一般的に、スノーボード板が長くなるほど、ウエスト幅も広くなる傾向です。スノーボード板を身長に合わせて選択する場合は、ブーツとの相性についても入念にチェックしましょう。

    スノーボードの固さは操作性に影響する

    スノーボード板の固さ(フレックス)には、ソフト・ミドル・ハードの3種類があります。

    ソフトは、柔らかくしなりやすいスノーボード板です。強く踏み込まなくてもターンしやすいため、板の扱いに不慣れな初心者に向いているといわれています。トリックにも適した板ですが、スピードを出しにくく、高速走行には適しません。

    ミドルは、ソフトとハードの中間くらいのしなりやすさを持つ板です。安定性と操作性のバランスがよく、初心者から上級者までおすすめできます。

    ハードは、しなりにくく重たいスノーボード板です。安定性が高くスピードを出しやすいため、高速かつダイナミックな滑走を楽しめます。ただし、板の反発力が強く、使いこなすには高い技術と足の筋力、体力が必要です。

    スノーボード板の選び方【滑り方】

    どのようにスノーボードを楽しむかによって、求められる特性が異なります。スノーボード板を選ぶときは、滑り方に合わせることも必須です。スノーボードの滑り方と、おすすめの板を紹介します。

    フリーラン

    『フリーラン』は、『フリーライディング』ともよばれます。厳密な定義はなく、さまざまな地形・雪質を自由なスピードやテクニックで楽しむ滑り方です。

    自由度の高いフリーランは、スノーボードの基礎を身に付ける上で、最適な滑り方の一つといえます。多種多様な雪質・地形・滑り方に対応できるよう、オールラウンドタイプのスノーボード板がおすすめです。

    スノーボード初心者の場合は、ビンディング位置が後方の『ディレクショナルシェイプ』『ディレクショナルツインシェイプ』を選ぶと、安定感を維持しやすくなります。

    グラトリ

    平地の雪上でさまざまなトリックを行うのが、『グラトリ(グラウンドトリック)』です。低速かつ高さのない場所で行うため、トリック系の中では比較的ケガのリスクが少ない滑り方といえます。

    グラトリの種類は、板をしならせてジャンプする『オーリー』『ノーリー』や、板に重心をかけて先端を浮かせる『プレス』、板を回転させる『スピン系』などとさまざまです。いずれも、板を上手にコントロールする必要があり、板には『操作のしやすさ』が求められます。

    グラトリにおすすめなのは、重心が中央にあって取り回ししやすい『ツインチップシェイプ』です。長さや固さは、好みで選んで構いませんが、初心者はソフトで短い板の方が扱いやすいでしょう。

    パウダーラン

    パウダーランとは、圧雪されていないサラサラの雪上を滑ることです。スキー場の非圧雪エリアやバックカントリー、スキー場に設置された専用エリアで楽しめます。

    パウダーランは、フワフワの雪を滑るため、圧雪されたゲレンデでの滑走よりも難易度が高めです。スノーボード板を選ぶときは、浮力を維持しやすいことや、新雪に埋もれにくいことを重視しましょう。

    例えば、ウエスト幅が広く長いタイプは、浮力を得やすく安定した滑走が可能です。また、ノーズ部分が反り返っていると新雪に沈みにくく、快適に滑りやすくなります。

    パーク

    パークとは、ジャンプ台(キッカー)やレール、ボックスなどが置かれているスノーパークで滑ることです。チャレンジできるアイテムやトリックの種類は多く、成功したときには大きな達成感・満足感を得られます。

    パークで滑りたいときは、使用するアイテムに合わせて選ぶのが基本です。例えば、キッカーを使って滑る場合は、反発力の高いスノーボード板の方が高く跳べます。一方、レールやボックスなどを使用する『ジブ』では、操作性の高い短く柔らかい板がおすすめです。

    スノーボード板の選び方【ブランド】

    大手ブランド・人気ブランドのスノーボード板は、入手しやすい上、口コミなども豊富です。購入前に情報を集めやすいのは、スノーボード板を選ぶ上で大きなアドバンテージといえます。スノーボード板選びに迷ったときに、チェックしたいおすすめブランドを紹介します。

    BURTON(バートン)

    BURTONは、アメリカ・バーモント州に本拠地を置くスノーボードブランドです。スノーボードの普及において、中心的な役割を果たしてきた歴史があり、世界中に多くのファンを持ちます。

    スノーボード板は、初心者向けから上級者向けまでバリエーションが豊富です。デザイン性に優れたものも多く、初心者でも好みに合う板を選びやすいでしょう。

    「人気ライダーと同じものが欲しい!」という人は、BURTONチームに所属する『平野歩夢』『ベン・ファーガソン』などと同じモデルを購入できます。

    SALOMON(サロモン)

    SALOMONは、フランス生まれのスポーツブランドです。ランニンググッズやスキーアイテムで人気がありますが、スノーボードブランドとしても高い評価を集めています。

    スノーボード板のラインアップは非常に充実しており、フリーラン用からフリースタイル用までさまざまです。中でも、オールラウンダーな『ASSASSIN』は、SALOMONを代表する名品として高い人気を誇ります。

    SALOMONのスノーボード板は、コスト面と機能面のバランスがよいことも大きな魅力です。スノーボード初心者の、最初の1本にふさわしい商品が見つかります。

    K2(ケーツー)

    K2は、アメリカ・ワシントン州発のスキー・スノーボードブランドです。元々は小さな工場でしたが、技術力とクラフツマンシップを武器に、多くのファンを獲得しました。現在では、世界中のスノーボーダーが注目する、グローバルブランドとして広く認知されています。

    スノーボード板のラインアップは多彩で、あらゆるライディングスタイルに対応することが可能です。中でも『Alchemistシリーズ』は、K2の定番的アイコンとして高い人気を誇っています。

    初心者におすすめのスノーボード板

    スノーボード初心者には、安定性が高く、扱いやすいスノーボード板がおすすめです。人気ブランドから、初心者向けのスノーボード板を紹介します。

    BURTON「メンズ Burton インスティゲーター キャンバー スノーボード」

    オールマウンテンタイプの、初心者向けスノーボード板です。前後にフラット面があるキャンバー構造が採用されており、ポップな動きを楽しめます。適度なグリップ力があるため、雪をつかみやすく、ターンや高速走行の安定感も高めです。

    板の形状は『オールマウンテンディレクショナルタイプ』で、ノーズ部分がやや長く設計されています。どんな雪質や地形とも相性がよく、オールラウンドな滑走を楽しむことが可能です。

    SALOMON「FRONTIER」

    メタル調の輝きがスタイリッシュな、ディレクショナルツインシェイプのスノーボード板です。安定性があり、快適なフリーラン・フリースタイルを実現します。

    板の構造は、足下がキャンバー構造、ノーズ・テール・ビンディングの内側がフラットな『フラットアウトキャンバー構造』です。板に足を乗せると両端がそり上がるため、逆エッジやエッジの引っ掛かりを抑止できます。

    しなやかで柔らかい板は安定感があり、スピードが出過ぎる心配がありません。ゲレンデでのんびり練習したい初心者には、特におすすめです。

     


    K2「Standard Men’s Snowboard」

    ゲレンデによく映える、ミリタリーカラーが魅力のスノーボード板です。ディレクショナルツインシェイプのスタンダードな板は、フリーランからパウダーラン、パークスタイルまで、幅広い滑り方にフィットします。

    板の構造は、中央部分にフラット構造、ノーズ・テール部分にロッカー構造を採用した『フラットロッカー構造』です。ノーズ・テールが引っ掛かりにくく、ターンやジャンプでのストレスを軽減できます。

    ソフトフレックスの板はしなやかで扱いやすく、たくさん滑ってレベルを上げたい初心者のエントリーモデルに最適です。

     


    中・上級者におすすめのスノーボード板

    中・上級者には、高速走行や高難易度の技にチャレンジできる、ハイスペックなスノーボード板がおすすめです。人気の高いスノーボードブランドから、中・上級者におすすめのスノーボード板を紹介します。

    オガサカ「FACET」

    バックカントリーやツアーライディングにおすすめの、上級者用スプリットボードです。板が中央から二つに割れる構造により、板をスキーのように使用できます。

    スノーボーダーは、スノーシューやスノーボードを持って移動する必要がなく、バックカントリーでも身軽な滑走を楽しむことが可能です。

    オガサカの『FACETシリーズ』は、日本ブランドならではの精巧さと緻密さ、高い品質管理の下で生産されるスプリットボードシリーズです。接合には、独自設計の自社製ビスが採用されており、接合面の美しさはソリッドボードと遜色ありません。

    シリーズのバリエーションは、オーソドックスな『152』『159』『165』、パウダーランに最適なスワローテールモデル『SW153』『SW162』『SW168』があります。

     

    オガサカ
    FACET

    サイズ:152、159、165


    GENTEMSTICK「SPEEDMASTER」

    ニセコ発のスノーサーフブランド『GENTEMSTICK』の、スノーボード板です。自然と調和するデザイン性&機能性に優れたスノーボード板は、世界中のスノーボーダーから高く評価されています。

    SPEEDMASTERは、GENTEMSTICK独自の『アクセルキャンバー構造』を採用しているのが特徴です。ノーズが雪に引っ掛かりにくく、深雪や新雪でもスムーズに滑走できます。

    フレックスは固めに作られており、グリップ力や反発力も強めです。高速滑走時の安定性が高く、高いジャンプやエッジの効いたターンもスムーズに行えます。

    どのようなコンディションの雪面でも、最高のパフォーマンスを発揮したいと考える上級者におすすめのモデルです。

    まとめ

    スノーボード板を選ぶときは、形状・固さ・サイズ・滑り方などから、総合的に判断することが大切です。初心者は、扱いやすい『柔らかめ』『短め』の板を選ぶと、大きく失敗するリスクを避けやすくなります。

    自分の体型や滑り方にマッチしたスノーボード板を見つけて、ゲレンデの快適な滑りを楽しみましょう。

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