モノグサなのでタネからなんてもちろん作りませんし、作れませんので、いろんな地方から、こだわりの餃子をお取り寄せしています。
フライパンがあれば簡単に焼けるのにすごく美味しい餃子。お酒のおつまみにも、食事としても。それなのに安く手に入り、タンパク質と野菜と糖質などの五大栄養素がバランスよく含まれているため、「完全栄養食」なんて呼ばれています。餃子って、すごすぎないですか!?
今回はキャンプにも強くおすすめしたいご当地餃子のお話です。
日本一餃子を消費する市はどこ?
餃子が日本に広まったのは1945年以降だそうです。第二次大戦中に中国に渡っていた日本兵が満州で餃子を食べ、その味を懐かしんで日本でも作って食べるようになったのがはじまりといわれています。
そんな餃子ですが、たびたび耳にする「日本一餃子を食べる市競争」。こちらは総務省が毎年調査している「家計調査」を元にしたランキングで、1世帯あたりの餃子の年間支出額によるものだそうです。皆さんはどこが1位だと思います?
やっぱり「宇都宮餃子」がある宇都宮?
なにいってるのよ、ここ最近は2年連続で九州の宮崎が日本一になったのよ。
えー、そんな話もう古い、2024年は浜松餃子が3年ぶりに日本一に返り咲いたんだから。
「餃子の王将」の本社がある京都も、常に上位に食い込んでいるそうですよ。
こんな熱い競争が繰り広げられるのは、やはり餃子が多くの人に愛されている証拠なんですね~。
今年の5月に誕生日だった長男、「好きなもん食べなよ、なにがいい?高級ステーキでもなんでもどーぞ!」と言ったところ、開口一番「餃子!」だって(笑)。
ちょちょちょ、餃子なんてちっとも「ハレの日」のご馳走じゃないし。なんならつい先日食べたばかりだし。安いし…。でも長男はどうしても食べたいんですって。ずいぶん安上がりなバースデーディナーにニヤリとした母さんだったのでした。そうなんです。餃子は「お金」じゃない、「愛」なんですよねー。
国井律子がおすすめするご当地餃子がうまい店5選
旅エッセイストという仕事柄、日本の各地に行く私です。その都度、餃子を見つけてはいただいています。
1.栃木県宇都宮市「宇都宮みんみん」
宇都宮餃子には明確な定義はなく、白菜やキャベツが多めに使われているのが特徴だそう。酢だけでサッパリいただくのが「宇都宮スタイル」といわれることもあります。お店のテーブルには、醤油、酢、ラー油、胡椒などの調味料が置いてあり、客は好きな味付けにしていただいています。ちなみに私は酢と胡椒で食べるのが好みです。
11時開店。3連休だったので念のため10時10分に訪れたところ、すでに大行列。結局、2巡目の1番先頭になり、11時23分に入店できたのですが、私たちの後ろはカオスでした。いったい何時間待ちだったのだろう…。その人気ぶりに正直ビビリましたが、冷凍生餃子はインターネットからお取り寄せもできるし、お持ち帰りもできます。今回私たちは10人前(60個)を買って帰りました。5人前×2箱です。ベランダで焼いて食べた話はのちほどご紹介しますね。
2.静岡県浜松市「むつぎく」
浜松餃子の特徴は、ふんだんに使われた「キャベツ」の甘味。丸く焼いた「円盤焼き」の真ん中に茹でモヤシを添えているお店も多いですね。お口直しにサッパリとうれしい。
浜松市内には餃子専門店が約80軒もあるそうです。
夫と結婚する前のこと、おのおのの自転車で浜松餃子を「食べ漕ぎ」しました。「むつぎく」「錦華楼」「かどや」と3軒回ったのですが、コダワリの餡、皮の厚い薄い、オリジナルのタレなど、どの店にも違いがあり楽しく美味しくいただけました。
3.石川県金沢市「第7ギョーザの店」
金沢といえば「ホワイト餃子」、通称「ホワギョー」。もともとは千葉県野田市の食べ物らしいのですが、日本全国の激うまグルメや独特の習慣を紹介しているテレビ番組「秘密のケンミンSHOW」でも、金沢の名物餃子として紹介されていました。金沢市内にある「第7ギョーザの店」は、ホワイト餃子グループの本部から特別に認められた「技術連鎖店」だそうで、平日でも大行列でした。
たっぷりの油で焼かれた焼き餃子。皮は厚いけどモチモチでくせになる味わいです。現在、餃子の生産が追いつかないため(それもすごい話)残念ながら生餃子の販売や通販は休止しているとか。
4.大阪府大阪市「点天」
点天の餃子といったら「食事で」というより、なんとなく「お酒のつまみ」に最高だと思う私です。食べ飽きしないよう、餡に使うニラにあえて香りの少ないものを選んでいるそうで、だからぎっしり詰まったひと箱をペロリと食べきってしまうんですね(笑)。
フライパンいっぱいに小さな点天餃子を敷き詰めて、蒸し焼きにするだけ。キャンプにも美味しくオススメです。
大阪の主要駅や空港のお土産売場で必ず見かける「点天」の餃子。「そういえば家でしか焼かないなぁ」とふと思いました。店頭販売と通販がメインとなりますが、JR新大阪駅在来線改札内のエキマルシェ新大阪には、唯一、イートインができるバルがあるそうで、いつかお店の味を楽しんでみたいですね。
5.東京都府中市「くりばやし」
府中に棲んでいる友だち夫婦の家にお邪魔した帰り道、必ず駅前で買うのがこちら。昔ながらの手作り餃子は大きくて、具がたっぷり入っています。ビールが止まりません(笑)。定番の「オリジナル餃子」以外にも「ひとくち餃子」、ニンニク抜きの「肉ニラ餃子」、もしくはニンニクたっぷりの「スタミナ餃子」など、いろんな味が楽しめます。
いつも手土産に困ってしまう私。こうやって地元に飛びきりの名物がある、しかも万人うけする餃子ってちょっとうらやましいです。
とびきりの餃子を外でいただこう
気持ちのいい週末の夕方、ベランダで餃子を焼きました。焼き方は簡単です。料理があまり得意ではないモノグサすぎる私でも、失敗なく美味しくできるというのがポイント(笑)。
我が家の焼き方
(1)よく熱したフライパンに油をひく
フライパンはテフロンが効いていた方がくっつきにくく、失敗率がグンと下がります(これ、大事なポイント)。
(2)凍ったままの餃子をフライパンに並べて水を注ぐ
並べたあと、餃子が半分隠れるくらいまで水を注ぎ、蓋をします。そのあとは強火で。焼きむらのないよう、たまにフライパンを揺らしてくださいねー。
(3)水分がなくなるまで蒸し焼き
仕上げにごま油を少々流し入れて、焦げ目が付いたらできあがりです。
フライパンに手を伸ばして、好きなだけ食べましょう!
お酒と餃子に合うおすすめの簡単サイドディッシュ2品
1.ローストビーフサラダ
洗ったベビーリーフを水切り。買ってきたローストビーフを載せて、唯一の手作りは「玉ねぎのマリネ」。それにケッパーを散らしただけのサラダです。
2.鴨の燻製とチーズ盛り合わせ
餃子って、ビールはもちろん、ハイボール、シャンパン、そして赤ワイン。もちろん白ワインも。どんなお酒でもどんどん進む魔法の食べ物だと思います(笑)。
あっという間に5人前30個がペロリと家族の胃袋に収まったのでした。
皆さんはどこのご当地餃子が好きですか?
どのように食べますか?
サイドディッシュやお酒はなんでしょう。
よそのお宅の餃子事情、気になりますねー(笑)。