スノーピークの「エントリーパック TT」と、コールマン「タフドーム/2725スタートパッケージ」を実際に立ててみると、その違いがよく分かる。スノーピークのテントは2018年の新作トンネルテント「ヴォールト」です!
はじめに知っておこう、
「エントリーパッケージ」とはなんだ!?
キャンプデビューしたいビギナー向けに各ブランドがテントまわりのギアをセットにして販売する商品。価格が比較的リーズナブルに設定されており、コストパフォーマンスがとても高い。これからはじめるファミリーにもオススメだ。
人気のトンネルテントがタープとセットで登場!
スノーピーク・エントリーパッケージをチェック!
これはインスタ映えする! 見た目でも気分がハイになる! というのがスノーピーク・エントリーパック TTの第一印象。しかも「ヴォールト」テントと「ヘキサタープ」の王道セットで4万9800円(税別)というお手ごろ価格。きっと家族も納得してくれるはずでは。
対応人数は4人。室内高は150㎝。付属品はテント、タープ。その他、ペグ(テント用ジュラルミン製28本、タープ用スチール製8本)、ポールのリペア用パイプが付属。シート類は必要に応じて別途購入(1万4800円・税別)が必要。グランドシートを気にしなければ、テントとタープに必要なものがひと通り揃っている。
前室の広さなど使い勝手も良い上、しっかりした作りと形状は山岳用テントに通じるものがある。テント単体なら、雨や風への強さはピカイチだろう。
テント設営については手順自体は迷わないが、トンネル型という構造ゆえ張り綱の本数が多い。しかも2種類の長さを使い分けるよう指定されているので、それなりに設営に時間がかかる。またタープをテントをまたぐように張る場合、2本のポールの間隔が10m強にもなり少々難度が高い。
綺麗に張るためにはペグダウンの位置と張り綱のテンション具合がポイントとなる。美の追求には努力が必要なので購入前に知っておこう。
天井高は低め風には強い
入り口から奥に向けて天井が下がっているので天井高はやや低い。
ポールが色分けされていて分かりやすい
末端が赤の長いポールは赤いテープ、黄の短いポールは黄色いテープに固定する。
張り綱はやや多し
トンネル型は自立しないので、ポールを固定する張り綱がどうしても多くなってしまう。
タープにはスペースが必要
張り綱の両端距離は約16m。区画サイトでは張り方を工夫しよう。
前室の使い勝手が良好!
タープを張らなくても、ある程度くつろげる空間は確保される。
スノーピーク「エントリーパック TT」 ¥49,800
立てやすさNo.1テントとグランドシートのお得なセット! コールマン・タフドーム/2725スタートパッケージをチェック!
一方のコールマンのタフドーム/2725スタートパッケージは設営のしやすさに感涙! この製品は2本のポールをクロスさせればドーム型になる、という原理さえ知っていれば、ほぼ直感だけで設営可能だ。ポールと張り綱が色分けされていて、どの箇所に使うか一目瞭然。
さらに感動的なのは、テントとポールを固定するアシストクリップ。ポールが抜けないのだ。これならいつの間にかポールが抜けて対角線をいったりきたりという無限ループに陥ることはない。ひとりでも余裕で設営できる。
前室はあまり広くはないので、「XPヘキサタープ/MDX(1万6800円・税別)の追加がオススメ。このタープは安定感に優れたクロスポールを採用している。タープを買い足すと5万1600円だが、グランドシートも付いてくるので結果的にとてもお得だろう。
天井高は高さ十分
テント中央部分は身長175㎝のテスターがちょうど立てる高さ。
前室は出入りの際の雨よけとして効果的
濡れてはいけない靴や道具などをしまっておこう。
優れた換気性能
前後のメッシュのほか、左右の足元と天井近くにベンチレーターがあり、換気は◎。
ポールが抜けないアシストクリップが◎
ポール末端に差し込むと、バネの力ではずれないスグレモノ。
張り綱が色分けされていて親切!
張り綱とそれを結び付ける場所がそれぞれ色分けされている。
コールマン「タフドーム/2725スタートパッケージ」¥34,800
今回はスノーピークのエントリーパック TTとコールマンのタフドーム/2725スタートパッケージを取り上げたが、テントメーカー各社ともに、エントリー向けのパッケージを販売している。普通にテントとタープを買い替えるより断然お得で、なおかつとても扱いやすい製品なので「これからキャンプはじめたい!」と言うビギナーさんにこそ、おすすめしたい。
◎構成/鍋田吉郎 ◎撮影/中村文隆