サンティアゴ巡礼の道は耳にすることは多いと思うのですが、よくわからないというのが僕の感想でした。
もちろん、海外のトレイルを歩いていると勧められる道のひとつでもあります。
以前、ニュージーランドのテアラロアを歩いている時に、ヒッチハイクで乗せてもらったフランス人にサンティアゴ巡礼の話を聞きました。
僕は、参考までにと思いルートを聞いてみましたが、彼女は「MASA、あなたがサンティアゴへの旅を始めるところからルートは始まるの」
「だから、MASAは、日本からサンティアゴの巡礼の道が始まるの」
僕が聞きたかったのは、ルートとしてのスタートであり、詩人てきな話はどうでも良かったのですが・・・・。彼女は僕の旅の進め方について熱く語っていたのでそれ以上聞けませんでした。
まずはどんな道のりなのでしょうね。
サンティアゴ巡礼の始まりは、9世紀にサンティアゴ・デ・コンポステーラの町で(サンティアゴ・デ・コンポステーラは町の名前だったのですね)で使徒聖ヤコブの墓が発見され、当初はガリシア地方に限定されていた
サンティアゴ巡礼道が次第に拡大されてヨーロッパ中から多くの巡礼者が集まったそうです。最盛期には年間50万人が歩いた巡礼の道なのです。
現在、サンティアゴ・デ・コンポステーラを目指す巡礼者は毎年20数万人いるそうで、そのルートも大きく分けて13もあります。
・Camino Frances (French Way)
・Camino de Finisterre & Muxia
・Camino Aragones
・Le Puy Route
・Cami de Sant Jaume
・Camino de Madrid
・Camino Ingles
・Camino Primitivo
・Camino Portugues
・Tunnel Route
・Via de la Plata
・Camino del Salvador
・Camino del Norte (Northern Way)
たくさんありますね!どれを歩いたらいいのだろうと迷うほどです。「あなたがサンティアゴへの旅を始めるところが全てルートになるの」この言葉はあながち嘘ではないかもしれませんね。
さて、では一般的にどの道が多く歩いているのでしょうね。
日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会さんのデータによると、2004年から2016年のデータでは、サンティアゴ巡礼の巡礼者でフレンチウエイ(フランス人の道)が71.8%で圧倒的に多いようです。
また、サンティアゴ巡礼をテーマにした映画「星の旅人たち」の舞台もフレンチウエイにようです。
日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会
http://www.camino-de-santiago.jp
私たちがなにげなく使うサンティアゴ巡礼の道を意味するのはフレンチウエイだったのですね!
こうしておおよそ謎は解けたのでした。
さて、なぜサンティアゴ巡礼の道の説明があったのでしょうか?
今回、GORE社(ゴアテックスの素材を作る会社)の開催する「GORE-TEX LONG DISTANCE TRAIL HIKING EVENT」への参加でサンティアゴ巡礼の道を歩くことになったからです!
日本からは、ネイチャーフォトグラファーの柏倉陽介さんと僕の2名が選ばれました。
さて、実際はどんな道のりになるのでしょうね!楽しみです。
つづく
【Profile】斉藤正史
山形県在住
LONG TRAIL HIKER
NPO法人山形ロングトレイル理事
トレイルカルチャー普及のため国内外のトレイルを歩き、山形にトレイルを作る活動を行う。
ブログ http://longtrailhikermasa.blog.fc2.com/
山形ロングトレイル https://www.facebook.com/yamagatalongtrail