洗って長持ち、防水性シェルジャケットが蘇る!パタゴニアの「Wash Party」を体験してきた
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    2024.11.02

    洗って長持ち、防水性シェルジャケットが蘇る!パタゴニアの「Wash Party」を体験してきた

    洗って長持ち、防水性シェルジャケットが蘇る!パタゴニアの「Wash Party」を体験してきた
    パタゴニアが防水性シェルを長持ちさせるためのお手入れ方法をレクチャーしてくれるイベント「Wash Party」を9月末から11月にかけて全国10ヶ所で開催。今回は一般開催に先駆けてメディア体験会に参加してきたので、その様子をお届けしよう。(サムネイル写真:@yuta kono)

    パタゴニア「Wash Party」とは?

    洗剤

    防水性シェルなどアウトドアウェア用に開発された、「STORM」の洗剤・撥水剤。@yuta kono

    雨や雪、風などの悪天候から守ってくれる防水性シェル。実は洗うことで撥水性などの機能性を保ち、製品の寿命も伸びる。しかし、適切なお手入れ方法を知らない人は意外にも多い。どうやって洗ったらいいのかわからない? そんなあなたにぴったりのイベントが、パタゴニアと正規ディーラーで開催される「Wash Party」だ。撥水性を取り戻すことで愛着がより増し、お気に入りのシェルの性能を長く維持できる。

    説明

    撥水性がなくなった防水性シェル。湿って、体温を下げるなど本来のパフォーマンスを発揮できていない状態。

     

    全国10か所で開催される「Wash Party」は、防水性シェルの洗濯デモ、撥水性を回復する方法、洗濯のコツなど、お手入れの大切さを教えてくれるレクチャーと軽食を楽しめた。参加者には、シェル専用に作られたSTORM(ストーム)の洗剤と撥水剤をサンプリングした。

    防水性シェルは洗うことで寿命が伸びる

     

    洗剤

    STORMはおうちでのメンテナンスを容易にしてくれる。

    洗うことで寿命が伸びるとはいえ、柔軟剤や蛍光増白剤、漂白剤や香料が入っている洗剤は防水性シェルには天敵。自宅でも簡単にできるメンテナンスで、防水性シェルを長持ちさせようというのが、今回のイベントの目的だ。

    STORM

    アウトドアウエア用洗剤・撥水剤「STORM」はPFCフリーで地球環境に配慮している。

    防水性、撥水性のアウトドアシェルはPFAS(有機フッ素化合物)を使用している製品が多い。しかしPFASを使用せずとも撥水性、防水性は保つことができる。限りある資源や地球環境を大切に考えるパタゴニアでは、2025年1月から全製品がPFC/PFAS不使用に切り替わり、さらに地球に配慮した取り組みを推進している。

    パタゴニアでは、PFASを使用しないSTORM(ストーム)の洗剤と撥水剤を推奨している。このSTORMの洗剤・撥水剤は、使用に伴い低下したDWR(耐久性撥水)機能を回復させることができる。地球環境に配慮され、さらにおうちでのメンテナンスを簡単にしてくれる製品だ。

    洗剤の量

    1回の使用量は洗剤・撥水剤ともに75ml(ドラム式洗濯機の場合)。

    では、一体どう洗えばいいのか、体験会で学んできたことを写真で説明していこう。使用するのはSTORMのストーム・アパレル・ウォッシュ(洗剤)とストーム・アパレル・プルーファー(撥水剤)。こちらは一回のサイクルでお手入れ完了(ワンウォッシュサイクル)。面倒な作業は一切必要ないので、誰でも気軽にメンテナンスが可能だ。

    説明

    まずはシェルに汚れや破損がないかチェックをしよう。このとき、ポケットの中も確認。小さな穴あきはWorn Wearのリペアパッチで簡易リペア。大きな破れや破損などは、パタゴニアのリペアセンターで修理を。

    説明

    次にジッパーは閉め、ドローコードは緩める。袖口のベルクロストラップは閉じ、ポケットは開けておく(水が抜けるように)。

    部分洗い

    袖口や首回りなど汚れがある場合は、洗濯機に投入する前に部分洗いを。ぬるま湯とSTORM原液をウエスやブラシにつけて洗うといい。

    洗濯

    準備ができたら洗濯機へ。ただし事前に洗剤投入口、柔軟剤予約投入口はきれいに洗っておく必要がある。理由は先に述べたように、柔軟剤や蛍光増白剤、漂白剤や香料は防水性シェルには天敵だからである。写真:@yuta kono

    洗濯機

    洗剤投入口にアパレルウォッシュを、柔軟剤投入口にアパレルプルーファーを投入。一回の量は75mlずつ。この時脱水をするなら短時間で終わらせよう。シェルに負荷がかからないよう1〜2分で十分。

    脱水が終わったら風通しのいい日陰でハンギングを20分ほど行ない、水分を切る。その後、乾燥機(低温)で20〜30分。最後に熱を加えるのがポイントだ。使用後は洗剤投入口、柔軟剤予約投入口を洗おう。いつもの服やタオルが撥水してしまうので要注意。シンプルに水で流せばOK。

    洗濯中

    バックカントリーで丸1日使ってという状況なら洗ったほうがいいのだとか。タウンユースなら週一で十分だろう。写真:@yuta kono

    洗う頻度の理想は「毎回」。アクティビティや使用頻度、汗をかきやすい、雨に降られたなど条件にはよるものの、普段の生活でほぼ毎日使用しているなら週に1回は洗おう。

    アイロンがけ

    自宅に乾燥機がない方でも問題ない。アイロンは低温(約110℃以下)に設定し、スチームなしと当て布を使った方法もレクチャーしてくれる。

     

    ただ洗って自然乾燥させるのではなく、適切な洗剤を使用し洗い、熱を加えて乾燥させることで撥水基が起き、撥水効果が高まる。この熱を加えるという作業が重要だ。

    撥水チェック

    今回のデモで洗った防水性シェルも見事に撥水性が復活した。写真:@yuta kono

    洗濯機に任せておけば洗濯が終わるという人なら、洗剤投入口にアパレルウォッシュを、柔軟剤投入口にアパレルプルーファーの投入口に入れるだけでOK。たったこれだけで防水性シェルの機能性を取り戻し、シェルの寿命も伸びるなら、やってみるに越したことはない。面倒だからとお手入れをしないでいると、防水性・撥水性もなくなり、製品の寿命が短くなってしまうだろう。

    せっかく気に入って手に入れたものこそ、手をかけ大切に長く使っていきたいものである。製品の寿命を伸ばすことで、地球の限りある資源を大切にすることができるだろう。

    もっと詳しく知りたいという方は、ぜひ全国のパタゴニアと正規ディーラーで開催される「Wash Party」に参加してほしい。自宅に戻って早速洗濯したくなること間違いなし。

    パタゴニア「Wash Party」のWEBサイトはこちら

    防水性ジャケットの洗濯方法についてはこちら

    私が書きました!
    アウトドアライター、防災士
    コウダミキ(ずぼらまま)
    ファミリーキャンプ歴15年、年間50泊以上するキャンプライター。夫、子供3人と柴犬2匹の大家族。犬連れキャンプから車中泊、ソロキャンプなどなんでも全力で楽しむスタイル。キャンプコーディネートや記事監修、YouTubeチャンネルでキャンプ場紹介など幅広い分野で活躍中。

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