パタゴニア「Wash Party」とは?
雨や雪、風などの悪天候から守ってくれる防水性シェル。実は洗うことで撥水性などの機能性を保ち、製品の寿命も伸びる。しかし、適切なお手入れ方法を知らない人は意外にも多い。どうやって洗ったらいいのかわからない? そんなあなたにぴったりのイベントが、パタゴニアと正規ディーラーで開催される「Wash Party」だ。撥水性を取り戻すことで愛着がより増し、お気に入りのシェルの性能を長く維持できる。
全国10か所で開催される「Wash Party」は、防水性シェルの洗濯デモ、撥水性を回復する方法、洗濯のコツなど、お手入れの大切さを教えてくれるレクチャーと軽食を楽しめた。参加者には、シェル専用に作られたSTORM(ストーム)の洗剤と撥水剤をサンプリングした。
防水性シェルは洗うことで寿命が伸びる
洗うことで寿命が伸びるとはいえ、柔軟剤や蛍光増白剤、漂白剤や香料が入っている洗剤は防水性シェルには天敵。自宅でも簡単にできるメンテナンスで、防水性シェルを長持ちさせようというのが、今回のイベントの目的だ。
防水性、撥水性のアウトドアシェルはPFAS(有機フッ素化合物)を使用している製品が多い。しかしPFASを使用せずとも撥水性、防水性は保つことができる。限りある資源や地球環境を大切に考えるパタゴニアでは、2025年1月から全製品がPFC/PFAS不使用に切り替わり、さらに地球に配慮した取り組みを推進している。
パタゴニアでは、PFASを使用しないSTORM(ストーム)の洗剤と撥水剤を推奨している。このSTORMの洗剤・撥水剤は、使用に伴い低下したDWR(耐久性撥水)機能を回復させることができる。地球環境に配慮され、さらにおうちでのメンテナンスを簡単にしてくれる製品だ。
では、一体どう洗えばいいのか、体験会で学んできたことを写真で説明していこう。使用するのはSTORMのストーム・アパレル・ウォッシュ(洗剤)とストーム・アパレル・プルーファー(撥水剤)。こちらは一回のサイクルでお手入れ完了(ワンウォッシュサイクル)。面倒な作業は一切必要ないので、誰でも気軽にメンテナンスが可能だ。
脱水が終わったら風通しのいい日陰でハンギングを20分ほど行ない、水分を切る。その後、乾燥機(低温)で20〜30分。最後に熱を加えるのがポイントだ。使用後は洗剤投入口、柔軟剤予約投入口を洗おう。いつもの服やタオルが撥水してしまうので要注意。シンプルに水で流せばOK。
洗う頻度の理想は「毎回」。アクティビティや使用頻度、汗をかきやすい、雨に降られたなど条件にはよるものの、普段の生活でほぼ毎日使用しているなら週に1回は洗おう。
ただ洗って自然乾燥させるのではなく、適切な洗剤を使用し洗い、熱を加えて乾燥させることで撥水基が起き、撥水効果が高まる。この熱を加えるという作業が重要だ。
洗濯機に任せておけば洗濯が終わるという人なら、洗剤投入口にアパレルウォッシュを、柔軟剤投入口にアパレルプルーファーの投入口に入れるだけでOK。たったこれだけで防水性シェルの機能性を取り戻し、シェルの寿命も伸びるなら、やってみるに越したことはない。面倒だからとお手入れをしないでいると、防水性・撥水性もなくなり、製品の寿命が短くなってしまうだろう。
せっかく気に入って手に入れたものこそ、手をかけ大切に長く使っていきたいものである。製品の寿命を伸ばすことで、地球の限りある資源を大切にすることができるだろう。
もっと詳しく知りたいという方は、ぜひ全国のパタゴニアと正規ディーラーで開催される「Wash Party」に参加してほしい。自宅に戻って早速洗濯したくなること間違いなし。
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