スキレットとは?
スキレットとは、鋳造(ちゅうぞう)という方式で作られた、鉄製のフライパン。持ち手まで全てが、鉄で作られているのが特徴だ。厚い鉄で作られているため、焚き火や炭火のような高温の熱源でも、食材を焦がすことなく、美味しく調理することができる。
一般的なフライパンよりも、管理の手間がかかるが、見栄えが良いうえに美味しく調理できる。お手入れを重ねるたびに油が染み込み、使いやすさも思い入れも増して行く。お気に入りの道具を長く使いたい、という方には、特におすすめのアイテムだ。
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スキレットがひとつあれば、さまざまな料理が楽しめる
スキレットはステーキ、ハンバーグ、ローストチキン(ビーフ、ポーク)など、肉料理が大得意。蓋をすれば無水調理も行なえるので、食材から出る水分で作ったスープをベースに、カレーやシチューなどの煮込み料理を楽しむこともできる。
焼き上がりの見た目がいい羽根つき餃子なども、キャンプ料理の定番だ。チーズフォンデュやパエリア、ピザやガーリックトーストのほかパンケーキ、フレンチトーストなどスイーツ的なレシピも楽しめる。
朝食には目玉焼きやオムレツを、昼食にちょっとおしゃれなメニューを。夜にはワインと一緒に豪快な肉料理&揚げ物を楽しんで、食後のおつまみには燻製といった、ひとつでさまざまなアウトドア料理を楽しむことができるのもスキレットならでは。
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シーズニングや使用後のお手入れ方法を解説
シーズニングの方法
鋳鉄製の調理器具に油を塗り込んで焼き付けることを、「シーズニング」と呼ぶ。スキレットを使う際にはシーズニングが必要になる。
最近ではシーズニング不要のスキレットも多数販売されているが、シーズニングは継続してスキレットを使用していく上では欠かせない工程だ。一度覚えてしまえば簡単にできるので、スキレットを育てる楽しみを味わっていこう。
シーズニングが必要な理由
シーズニングが必要は理由は、主に以下3つの理由がある。
まずは、サビ防止。スキレットは鋳鉄製。鋳鉄製のものは水との接触によりサビが発生しやすいため、シーズニングによってその表面を保護する必要がある。
また、焦げ付き防止にもなる。適切にシーズニングされたスキレットは、その表面が滑らかになる。調理の際、食材がくっつきにくくなりストレスフリーに!
さらに、料理の風味もよくする。シーズニングによってスキレットの表面に油が浸透すると、料理に深い風味を与えてくれる。スキレットを愛用していく上では、料理の質を向上させるためにも欠かせないのがシーズニングなのだ。
必要なもの
- スキレット
- 自宅用コンロ(カセットコンロ)
- キッチンペーパー
- 植物油(サラダ油・オリーブオイル)
- 食器用洗剤(中性)
- たわし
- 耐熱グローブ
- 箸
- クズ野菜
家庭用のガスコンロでは、安全装置がついているためシーズニング途中で火力が弱まってしまうことがある。スムーズにシーズニングを行うためには、カセットコンロを使用するのがおすすめだ。
クズ野菜は、キャベツなどの外側の葉や、人参やジャガイモの皮など普段捨ててしまう部分で十分。使用する油は、香りが強くないサラダ油・オリーブオイルなどがスキレットに香りが残らないのでおすすめ。
1.スキレットを洗う
まずはぬるま湯でスキレットを洗い、キッチンペーパーで水分を拭き取る。 新しいスキレットを使用する場合は、ここで中性洗剤を使用して洗う。必要に応じて、たわしを使って、こびりついた汚れを落とす。たわしがない場合は、ナイロンスポンジでOK。
食器用洗剤を使用するのは、基本的には、錆止めコーティングがされている購入後すぐの1度だけ。通常のメンテナンスとしてのシーズニングには、使用しないので注意しよう。
2.スキレットを空焚きする
続いて、中火でスキレットを加熱し、完全に乾燥させる。これにより、水分を完全に除去し、表面を均一な温度にすることができる。
3.スキレットに油を塗る
スキレットの内外に油を塗り、余分な油をキッチンペーパーで拭き取る。このとき、スキレットの表面が薄く油でコーティングされるように注意。
4.再びスキレットを空焚きする
中火でスキレットを加熱し、油を焼き付ける。この工程により油がスキレットの表面に浸透し、保護膜を形成する。中華料理を作る時に鍋から煙が上がるようなイメージで、スキレットからうっすら白い煙が出るまで行おう。
5.スキレットを冷ます
スキレットを火から下ろして冷ます。十分に冷えるまで触らないようにしよう。その後、スキレットの大きさにもよるが小さじ1~大さじ1程度の油を入れキッチンペーパーを使い、全体に塗りこんでいく。
多すぎるとベトベトしてしまうので、「少ないかな?」くらいの量を入れて、足りなかったら油を足すのがおすすめ。油を塗っていくと、スキレットが黒光りしてかっこよく見えてくる。
6.油を塗って冷ますまでの工程を繰り返す
油を塗り込んで冷ます、までの工程を2~3度繰り返す。この工程を何度か繰り返すことで、スキレットの表面により油膜が厚くなり、丈夫な保護膜を形成してくれる。
スキレットを使っていて「食材がこびりついて取れない!」と悩んでいる方は、特にこの工程を丁寧に行なってみよう。
7.野菜くずを炒める
最後にスキレットを中火でしっかりと熱し油をひいたら、野菜くずをスキレットで炒める。多少焦げ付くまで炒めて大丈夫。これによりスキレットに残った余分な油を吸収してくれるので、スキレットの表面に油膜ができ、使いやすくなっていく。
8.油を塗り込んで冷ます
クズ野菜を炒めた後は、油を塗り込んで冷ます。最後に油を塗り込んでスキレットを冷ますことで、表面を保護してくれる。
これでシーズニングは完了。再度使用する際には、少量の油をスキレットに塗り込んでから調理を始めよう。
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使用後のお手入れ方法
スキレットは、調理の後にも簡単なお手入れが必要。まずは、スキレットが冷めるのを待ち、スポンジで水洗いする。続いて、シーズニングの際に行なったように、コンロなどで水気を飛ばし、油を塗り込む。
シーズニングの際と異なる点は、基本的に洗剤を使用しないこと。なぜ洗剤を使用しないかというと、スキレットに施した油のコーティングが落ちてしまうのを防ぐためだ。油のコーティングが落ちてしまうと、焦げ付きやサビが発生しやすくなってしまう。どうしても洗剤で洗いたい場合は、洗剤で洗った後に、必ずシーズニング作業を行なおう。
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スキレットの選び方
スキレットの魅力は、熱伝導率&蓄熱性の高さ。その長所を活かすには、素材は鋳鉄を選ぶのがグッド。耐熱陶器製もあるが、耐久性においても鋳鉄の右に出るものなし。
焚き火調理が可能なので、今まではキャンプ用のイメージが強かったが、最近はIHに対応しているタイプも多いので、自宅でも使えるというメリットも。オーブンでも使用できるので、場所や調理方法を選ばず、さらに汎用性が広がった。
あとは、使う人数に合わせてサイズを選んだり、焚き火で使いたいなら取っ手の長いもの、蒸し料理がしたいならフタ付きのものなど、用途に合わせて選ぼう。
▼参考記事
BE-PALが厳選!おすすめのスキレット
ブランド・商品 | 画像 | 販売サイト | 詳細情報 |
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価格 | |||
LODGE(ロッジ) ロッジ スキレット 10-1/4インチ ディアーロゴ | ¥6,050 | ||
tent-Mark DESIGNS(テンマクデザイン) 「ほ」スクエアスキレット | ¥5,478 | ||
OIGEN(オイゲン) ピアット24cm | ¥11,000 | ||
PETROMAX(ペトロマックス) グリルファイヤースキレット 1ハンドル30cm | ¥7,920 | ||
UNIFLAME(ユニフレーム) スキレット7インチ&フタ | ¥5,940 | ||
LODGE(ロッジ) ロッジ スキレット 10-1/4インチ ディアーロゴ
tent-Mark DESIGNS(テンマクデザイン) 「ほ」スクエアスキレット
OIGEN(オイゲン) ピアット24cm
PETROMAX(ペトロマックス) グリルファイヤースキレット 1ハンドル30cm
UNIFLAME(ユニフレーム) スキレット7インチ&フタ
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