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おしゃれなフランス車のお祭り「カングージャンボリー」
以前から「カングージャンボリー」の評判は聞いていたので、数年前に見学させてもらったことがあります。参加者とカングーが醸し出している会場全体の雰囲気が、他のクルマのオーナーズイベントなどと全然違っていました。
他のイベントのイメージが「スピード」「パワー」「改造」などといった古典的なカーマニアが喜びそうなマッチョなものばかりなのに対して、カングージャンボリーからは一切そういったものは感じられません。

カングージャンボリーは毎年大人気すぎて、会場前でちょっとした渋滞が発生。カングーだらけの圧巻風景!

駐車場がちょっとしたデイキャンプ場に!

タープやテーブルの設営スタイルもおしゃれ!
代わりに、参加者たちはカングーを通じて自分たちなりの「フランス」を楽しんでいるようなのです。サンテクジュペリであり、バスクシャツであり、ベレー帽であり、コルビュジエや藤田嗣治のような黒縁メガネであり、クロワッサンなどなど。優しく、中性的で、“お洒落”なのです。
他のクルマイベントでは必ず見掛けるアメカジファッションや、元シブがき隊の布川敏和さんが掛けているようなフレームの上半分が白や赤などの色が付いてレンズが鋭角状のメガメを掛けているような人が見当たりません。

荷室に折りたたみ自転車を積んでいる人を発見。両開きドアの内側に小物を収納している点も要注目!

「カングージャンボリー」ではフリーマーケットも開催。こちらは移動式の本屋さん。『星の王子様』はもちろん、サン=テグジュペリの本がいっぱい!

ハロウィーンのかぼちゃとてるてる坊主?

アンティークっぽい荷室。DIYでしょうか?

このまんまクラフト市に出店していそうなカングーも。

シンプルな実用車だけに、アウトドアギアがよく似合います。
テールゲートを開けて積んできたものをきれいにディスプレイしているカングーが少なくありませんが、そこに並べられたものを見ても、他のイベントとの違いは明らかです。
この雰囲気が自分にピッタリ来ると感じた参加者はリピーターになるのでしょうね。

チャランポランタンのライブも開催されました。
16回続けてきたルノージャポンの方針や姿勢が変わらずにいるのも立派です。自動車メーカーや輸入業者などがクルマを売るだけでなく、「楽しみのための場」を提供することの重要性は今後ますます高まっていきます。カングージャンボリーはその先行成功例と言えるでしょう。

1車種のイベントなのに、来場者3000人超えって、すごいですよね!
最新型の3代目「カングー」の魅力とは
「カングージャンボリー」に参加したカングーのタイプ別内訳はわかりませんでしたが、カングーは2023年に3代目にフルモデルチェンジしています。
新型は全長が210ミリ伸び、全幅が30ミリ拡がって、ボディが大型化されました。
その甲斐もあって、荷室容量は旧型より115リッター増えて775リッターに拡大されました。リアシートを倒すと、132リッター増加によって2800リッターも積めます。

カングーのテールゲートは観音開き。狭い駐車場でも扉を開きやすい。
ボディの外観もずいぶんと変わりました。新型はスッキリと乗用車のように見えるようになりました。商用車として始まったカングーとは印象がちょっと変わりました、良く言えば洗練され、そうでなければキャラクターが薄まりました。
価格は1.3リッターガソリンエンジンを搭載する「インテンス」が税込み395万円。1.5リッターディーゼルエンジンを搭載する「クレアティフ」が税込み419万円です(1.3リッターガソリンエンジン版は「インテンス」と同じ税込み395万円)。
どちらのツインクラッチタイプのトランスミッションもこれまでの6速から7速へと段数が変更されました。
ディーゼルエンジンとガソリンエンジンを乗り比べてみた
一般道と千葉東金道路を併せて3時間試乗してみると、トランスミッションの改変が功を奏していることがすぐにわかりました。段数が増えただけでなく、制御が賢く、洗練されているので、ツインクラッチタイプで苦手とする低速域での変速もギクシャクすることなく、スムーズかつ素早く変速していました。
最近のディーゼルエンジンとしては、他社のものと較べるとノイズは車外では目立っていました。しかし、最近のディーゼルらしく振動は皆無です。
ガソリンモデルも静かになりました。エンジンそのものだけでなく、ボディとシャシーの遮音性も高まっているのでしょう。
車線逸脱防止など運転支援機能も進化
新型では、運転支援機能が一新されたのが注目です。アダプティブクルーズコントロールやレーンセンタリングアシストなどが、高速道路での走行を明確にサポートしてくれました。
さらに、エマージェンシーレーンキープアシスト(車線逸脱防止機能)やブラインドスポットインターベンション(自動的にハンドルを少し回して後側方車との衝突を避けるようアシストするシステム)などの運転支援機能は、ルノーの日本導入モデルでは初の装備となります。
つまり、運転支援機能の装備に関しては、ルノーのなかでカングーが最も進んでいるということになります。
運転支援機能は、長距離走行をより安全でドライバーの負担の少ないものにしてくれます。ですから、この面での新型カングーの進化は大きいです。西へ東へと、頻繁に遠くまで運転して出掛ける人にとって強い味方となってくれます。
商用車生まれだけに荷物の積みおろしがしやすい!
カングーはカタチや存在感の可愛いらしさだけで選ばれているわけではありません。きちんと実質を伴っているのです。特に荷物の積み下ろしやすさに磨きが掛けられています。
新型では594ミリと低い荷室床面の最低地上高と、出っ張りのほとんどないトランクの空間、シンプルでたたみやすいリアシートなどが、積載量だけでなく大きな荷物の積み下ろしをやりやすくしています。カングーの真骨頂です。商用車ユースを前提に造られていることを最大限に活かしています。
たくさんの荷物を載せることができるので、オプションのデジタルルームミラーは、ぜひ注文したい。大きな荷物を積み込んで後方視界を遮ってしまっても、ボディに取り付けられたカメラによって後ろを映すことができます。
ヨーロッパでは商用ユースが主になるカングーは、日本では乗用ユースで乗られる場合がほとんどです。それは「カングージャンボリー」の盛況ぶりにも現れています。商用車を“あえて乗用車として使う”というスノビズムはカングーで始まったことではありませんが、同じようなクルマがありそうでない日本市場では、3代目カングーも一定以上の支持を受けることになるでしょう。
ディーゼルのMT車仕様がついに上陸!
また、以前からアナウンスされていたディーゼルMT版の追加もカングージャンボリーの会場で発表されました。「クルール ディーゼル MT」の価格は税込み399万円。140台の限定販売です。

1.46リッターのターボチャージャー付き筒内直接噴射・直列4気筒SOHC8バルブ・ディーゼルエンジンを搭載。

写真の車体色はベージュサハラ(ベージュ色)。ほかにグレー系のグリ カシオペMがある。
駆動方式は前輪駆動ですが、滑りやすい路面でもグリップを失わずに駆動する「エクステンデッドグリップ」とオールシーズンタイヤが装着されているので、フィールドでの走破能力は他のモデルよりも高まっている特別版です。この辺りの設定のうまさも、ルノージャポンはカスタマーの好みと使われ方を良く把握していて感心させられます。
140台以上の申し込みがあった場合は抽選だそうですから、買う気のある人は締め切られてしまう前に早く問い合わせてみたほうが良いですよ。

2024年11月10日(日)までが予約申込み期間。申し込みは全国のルノーディーラーで。