自然で柔らかに照らす魔法のランタン
テクノロジーにあまり詳しくない人でも「モーションセンサー」という言葉は聞いたことがあるだろう。揺れや回転などの物理的な動きに反応し、電子回路を制御するセンサーのこと。例えばスマホを横にすると画面が横表示に切り替わるのは、このセンサーの働きである。
そんな最新技術が応用されたのがこのカップ形のランタン「LUNARK CL1」。本体をクルッと回すだけで光量が無段階に調節できるのだ。
時計回りに回すと明るく、逆に回すと暗くなる。モーションセンサー搭載により究極の操作性を実現した。
じっさいに使ってみるとまるで魔法のような驚きがあるし、究極ともいえる簡単操作はシンプルライフを標榜するキャンプ生活ととても親和性が高い。
さらにこのランタンは「光の照らし方」や「自然の中での見やすさ」に注目し、LEDの光源をあえて下に向けそれをシェードで拡散させる方式をとっている。だからとても自然で柔らかな照らし方をするのだ。
クラウドファンディングによって開発が行なわれたこの次世代ランタン、いよいよ一般向け販売も開始された。ハイテクとシンプルな操作感が融合した魔法のランタン、ぜひ試してみて欲しい。
オープンフックを使ってテントやタープに吊り下げられる。吊り下げても本体を回して調光が可能だ。
点灯モードは4パターン。寒色、暖色、全灯、寒・暖色の交互点灯。本体とカップシェードは取り外し可能で、本体の色はイエロー、ブルー、グリーン、クリアの4色(なお撮影モデルはプロトタイプのためカラーが異なる)。
ルナーク/
LUNARK CL1
デザインを担当したのはアウトドアブランド「MONORAL」のプロダクトデザイナー角す南なみ健夫氏。テクノロジーだけでなくその誕生も今日的で、クラウドファンディングによる開発が行なわれ、90人の出資者によって67万9500円が支援されて製品化に使われた。現在出資者への発送が終わり、一般向けの販売を開始。
¥8,000
大海原から6000m峰まで世界中の自然を旅する全天候型アウトドアライター。Twitterアカウントは「@hobojun」
◎撮影/中村文隆