旬な魚介を使った多種多様なメニューを一同に楽しめるイベントは、2019年2月に東京・代々木公園でスタート。好評をうけて東京・お台場では23年11月に初開催し、2024年は2月に東京・代々木公園、3月に大阪・扇町公園と年3回開催へと拡大しています。
今回は「発見!ふくしまお魚まつり」を同時開催し、「食べて応援!ニッポンの幸エリア」も開設。海に囲まれた日本の豊かな魚食文化を一気に楽しめるイベントとなりました。
一部の国や地域から輸入規制を受けているホタテのおいしさを発信
「魚ジャパンフェス in お台場」は入場無料で気軽に訪れられます。
東日本大震災以降、一部の国や地域から日本の水産物の輸入規制が行われ、2023年には中国と香港が輸入規制を強化。そのため、農林水産省では国内流通を増やす呼びかけを行うなど、水産業者への影響を可能な限り少なくしようと動いています。
今回のフェスでも海鮮丼やグラタン、クラムチャウダーなど、様々なホタテを使ったメニューが登場。大粒で甘いホタテのおいしさを堪能できるメニューが並んでいました。
国産ホタテの魅力や正しい知識を発信する「ホタテ パックパク プロジェクト」実行委員会は、回転寿司風のブースを出店。11月1日と2日の2日間、ホタテの握り寿司1000貫の試食をふるまいました。
会場にはデビューしたばかりの「ホタテ パックパク プロジェクト」のキャラクター、オリジナル姉弟キャラクター・タッティちゃん&カイくんの姉弟も登場!タッティちゃん&カイくんは、同じ海で生まれたホタテ貝の姉弟。
キャラクターの気持ちが歌詞になったオリジナルテーマソングと、ポップなダンスが楽しいミュージックビデオも公開されています。
福島県沖合の「常盤もの」を味わう「発見!ふくしまお魚まつり」
同時開催されている「発見!ふくしまお魚まつり」は、東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所事故からの復興応援を目的にしています。福島県沖の海域は親潮と黒潮がぶつかり、「常磐もの」と呼ばれるおいしい魚介類がたくさん捕れるエリア。
のどぐろやひらめなど福島各地の旬の食材を使った海鮮丼やポーポー焼き、ほっき飯などの郷土料理、地元で人気の「麺処ひろ田製麺所」のラーメン、福島の地酒やワインなど多彩な店舗が出店。
復興に向けた新たな特産品にすべく、福島県葛尾村の「HANERU葛尾」で取り組まれているのが、バナメイエビの陸上養殖。会場内では「はねるエビの大鍋パエリア」や「ノドグロ&はねる生エビ入りふくしま全部のせ丼」などで提供していました。
「ノドグロ&はねる生エビ入りふくしま全部のせ丼」で生のバナメイエビをいただきましたが、身もぷりぷりで、海育ちと遜色ない食感に驚きでした。
能登半島地震にも負けない「能登がき」の初物をガンガン焼きで提供
2024年1月の能登半島地震で大きな被害を受けた石川県七尾市から「三次水産 能登牡蠣養殖場」が出店。地震で養殖場や牡蠣小屋など被害を受けましたが、被災から復旧を急ぎ、2月には出荷を再開。
「三次水産 能登牡蠣養殖場」のブースでは、10月から水揚げが始まったばかりの初物の「能登がき」を缶で蒸し焼く「ガンガン焼き」にして販売。
もちろん友人や家族と一緒に行くのもいいですが、海鮮丼などあまり人とシェアして食べるものではないメニューや、「能登がき」も1個単位で販売されているなど、おひとり様でも食べ比べしやすい構成になっています。
また、お寿司や丼は蓋つきで提供されているので、テイクアウトして自宅に持ち帰って食べるのもよし。今回はお台場でしたが、次回は2025年2月に代々木公園で開催の予定なので、アクセスもぐぐっとよくなります。
魚ジャパンフェス https://37sakana.jp/