ザ・ノース・フェイスのビレイヤーパーカとは?
まずは、ビレイヤーパーカがどのようなアウターなのかを見ていきましょう。多くの人が迷う、サイズの選び方も解説します。
軽量で保温性の高いダウンジャケット
ビレイヤーパーカは、ザ・ノース・フェイスの人気アウターの一つで、クライミングのビレイ(ザイル/ロープによる確保)の際に着用することを目的に開発されたアウターです。岩登りの際には、クライマーの安全を確保するため、ビレイヤーとよばれる確保者がロープを手繰りながらテンションを保ち、万が一クライマーが滑落しても地面など激突することを防ぎます。ビレイヤーは確保位置から動くことができないため、保温力が高く、またロープを手繰る行為の妨げにならないよう裾が短めのダウンパーカが適しています。
ザ・ノース・フェイスのビレイヤーパーカの表面の生地には、防水透湿素材であるゴアテックスを採用し、中綿には光電子Pro Downを封入しています。光電子Pro Downとは、体温から発する遠赤外線を利用して保温する素材で、ザ・ノース・フェイスのダウンジャケットを支える定番素材です。
内側にもはっ水加工が施されており、雨にぬれたジャケットの上からも羽織れるようになっています。クライミングはもちろん、キャンプやスキーなどのアウトドアやタウンユースでも使い勝手のよいダウンジャケットです。
- 商品名:ザ・ノース・フェイス「ビレイヤーパーカ」
- 公式サイト:商品はこちら
ザ・ノース・フェイス
ビレイヤーパーカ
<表地>30D GORE-TEX WINDSTOPPER Insulated Shell(2層)(表側:ナイロン100%、裏側:ePTFE)<中わた>CLEANDOWN 光電子 PRO(ダウン72%、複合繊維(ポリエチレン/ポリプロピレン)20%、フェザー8%)<裏地>PERTEX Quantum Super DWR(ナイロン100%)
ビレイヤーパーカのサイズの選び方
ビレイヤーパーカは、レイヤードを前提としているため、やや大きめに作られています。公式サイトによると、サイズごとの着丈は以下の通りです。
- XXS:約63cm
- XS:約65cm
- S:約67cm
- M:約69cm
- L:約71cm
- XL:約73cm
ダウンジャケットは、サイズが大きすぎると着膨れするため、普段よりワンサイズ落とすのもおすすめです。ビレイヤーパーカはユニセックスなので、女性ならXXS~Sが目安になります。
身長170cm程度の男性の場合、ショート丈で着たいならS、ゆとりを持たせたいならMを選ぶとよいでしょう。
ビレイヤーパーカとバルトロライトジャケットの違い
バルトロライトジャケットは、ビレイヤーパーカと並ぶザ・ノース・フェイスの人気ダウンジャケットです。どちらを買おうか迷っている人に向けて、見た目と機能面の観点から、両者の違いを解説します。
見た目の違い
ビレイヤーパーカとバルトロライトジャケットの見た目の違いは、以下の通りです。
- フロントのフラップの有無
- 袖口のベルクロの有無
- 胸ポケットの位置
- 着丈と身幅・肩幅
ビレイヤーパーカは通常のフロントジップなのに対し、バルトロライトジャケットはフラップが付いているため、防寒性はバルトロライトジャケットの方が高いといえます。
ビレイヤーパーカの袖口はシャーリングゴムですが、バルトロライトジャケットはベルクロが付いているのも特徴です。ベルクロの『バリバリ』音や劣化が気になる人には、ビレイヤーパーカが向いているかもしれません。
また、ビレイヤーパーカは内側に胸ポケットがあり、バルトロライトジャケットは外側にあります。胸ポケットの使い勝手については、フロントのジッパーを開けなくても中身へアクセスできる、バルトロライトジャケットの方がよいでしょう。
着丈は、バルトロライトジャケットの方が約1cm大きく作られていますが、身幅・肩幅はビレイヤーパーカの方がわずかに大きくなっています。
機能面の違い
両者の機能面の違いは、主に防寒性と重量にあります。機能面の違いを一言でいうと、防寒性に優れているのがバルトロライトジャケットで、軽量性に優れているのはビレイヤーパーカです。
重量は、ビレイヤーパーカが約760g(Lサイズ)なのに対し、バルトロライトジャケットは約960g(Lサイズ)と少々重量感があります。その分、バルトロライトジャケットは中に着込まなくてもよいくらい暖かいので、主にアウトドアで活躍するでしょう。
キャンプや登山、タウンユースでの防寒性はビレイヤーパーカでも十分なため、軽量性を考えるとビレイヤーパーカのほうが汎用性が高いといえます。
ビレイヤーパーカのコーディネートのポイント
ビレイヤーパーカの着こなしのポイントを、三つ紹介します。アウターは冬コーデの主役なので、うまく組み合わせておしゃれに着こなしましょう。
きれいめなアイテムと合わせて都会的な雰囲気を出す
カジュアル要素の強いダウンジャケットは、スラックスやニットなどのきれいめアイテムと合わせると、やぼったさがなく締まった印象を与えられます。
カラーは、白・ライトグレーなどの明るめの色を選ぶことで、カジュアルさときれいめ要素が中和し、大人っぽいおしゃれさを演出できるでしょう。きれいめアイテムとの組み合わせは、あか抜け感を出したい人におすすめです。
インナーはパーカ以外を選ぶ
ビレイヤーパーカにはフードがありますが、いわゆる『パーカonパーカ』は首元のボリュームが出すぎるため、重い印象になりがちで上級者向きです。
インナーには、セーターやスウェットなど、フードのないアイテムを合わせるとよいでしょう。ビレイヤーパーカは、ジッパーを上げると顎周りまでカバーできますが、それでも首元が寒い人はネックウォーマー・短めのマフラーをプラスするのがおすすめです。
色味を統一する
モノトーンコーデは失敗しにくく、おしゃれ初心者から上級者までおすすめのコーディネートの一つです。モノトーンコーデとは、黒やグレー、白などの無彩色で統一したコーディネートを意味します。
黒・グレーなどの落ち着いたカラーの組み合わせは、アイテムによらず決まりやすいのでおすすめです。ボトムスには、デニムやワイドパンツ、スウェットなど、カジュアルなアイテムを合わせても様になるでしょう。
単調さを回避したい人は、インナーや小物で差し色を入れるとおしゃれ度がアップします。
まとめ
ビレイヤーパーカは、アウトドアでもタウンユースでも活躍する万能ダウンです。体温を利用して保温する『光電子Pro Down』や内側のはっ水加工など、アウトドアでの有用性はザ・ノース・フェイスならではです。
軽量で持ち運びがしやすいため、ファッションアイテムとしても人気を誇ります。ビレイヤーパーカで寒さをしのぎながら、おしゃれに着こなして、冬のファッションを楽しみましょう。