炭火でバーベキューは楽しいけれど、炭火をおこすのは時間がかかる。寒い冬、暑い夏はその時間がなかなかツライ。キャンプ場やバーベキュー場に到着してすぐに食べ始めたいときは、カセットガス式の「炙りやⅡ」が便利だ。
同じ輻射熱だから、ムラなくこんがり焼ける
炎ではなく輻射板を通した輻射熱で焼く
カセットガス式のコンロは、ガスの炎で直接鍋やフライパンを熱する。一方この「炙りやⅡ」は、炎で輻射板を熱して、そこから発せられる輻射熱で食材を焼く。ひとことでいえば、ガス式のバーベキューグリルだ。炎で焼くのと違って、炭と同じように輻射熱によって食材にまんべんなく熱を伝えることができる。
網の中央も端もムラなく火が伝わる(輻射板で覆われていない部分のほうが比較的熱が強い)。ほどよい焦げも付いておいしくいただける。
輻射板をはずして水洗いできる
炭と違うのはその手軽さだ。燃料のカセットガスはコンビニやスーパーなどで購入できる。カセットをカチッとセットし、底の汁受けトレー(水皿)に水を満たせば準備完了。つまみをひねるだけで点火し、そのつまみで火力も無段階に調節できる。焼き網のほか、串焼きステーが付属しているので、串焼きも楽しめる。使い終わったら網と汁受けトレーをはずして水洗いし、串焼きステーと内側の輻射板を拭き掃除する。念入りに掃除したいときは上部の外枠(ユニット)をはずし、さらに輻射板もはずして水洗いできる。焼け残った炭の処理が不要で、カセットに残ったガスは次の機会や別のカセットコンロで使える。
バーベキューをやりたいけれど、そんなにしょっちゅうやるかはわからない……という人は、まずこれで試してみてはいかがだろうか。もちろん室内でも使用できるから、出番はきっと多いはずだ。
ケースは付いていないが、付属のバンドで留めれば網を付けたまま持ち運べる。串焼きステーもバタバタしない。七輪のような丸型ではなく角型なので、コンテナやバッグのなかでデッドスペースができにくい。
串焼きステーを外側に倒して焼き網の準備完了。汁受けトレーは左下から引き出して使用する。外枠が高いので風の影響を受けにくく、熱がしっかり食材に伝わる。このあたりの構造は、同じイワタニのコンロ「タフまる」に似ている。
つまみは大きくて操作しやすい。串焼きステーの根元に3つの突起があり、これでステーの幅を3段階に固定できる。長短の串に対応するほか、ステーを最も内側にセットすると、串と輻射板が近くなり、早く焼ける。
外枠に開けられた「点火のぞき窓」から炎が見える。ガスが適切に燃焼していれば、青い炎となる。圧力感知安全装置が付いているので安心(カセットの中の圧力=温度が高まると、自動的にカセットを離脱させて炎が消える)。
串焼きステーを利用して焼き鳥を楽しむ。肉が焼き網にはりつかないからきれいに焼ける。串焼きステーのくぼみによって串をきれいに並べられる。
※この商品は[通販サイト]「小学館百貨店」から購入できます。
カセット炉ばた焼き器 炙りやⅡ/イワタニ 9,350円(税込み)
炙りやⅡ
https://lifetunes-mall.jp/shop/g/gA55501004/