そこで今回は、私が実際に犯した失敗から、冬のキャンプでの寒さ対策をご紹介します。
冬キャンプの寒さ対策5選!
1:ウェアや道具は濡らさない
冬のキャンプを始めた時、悩まされたのがウェアや道具の濡れでした。
汗で濡れたり地面の水分で濡れたり、春夏でもよく起きていたことを何も意識せずにいたら、身体は一気に冷えるし、触れた道具は冷たくて触れなくなる、という事態に。
ウェアを早く着替えても、気温が低いので乾くことはありません。また、保温するための大切なウェアや道具を濡らしてしまうと、冬キャンプでは致命的な事態になります。
ウェアや道具を濡らさないためには、汗をかくような激しい運動を避けたり、道具を地面に直接置かず、テーブルやシートを使うといった対策が有効です。
汗をかきやすい人や行動量が多い場合は、ウェアは化繊インシュレーションと呼ばれる、乾きやすく保温性を確保できる素材のものを着用するのが冬にはおすすめです。
さらに、アウトドアブランドが展開するアンダーウェアを着用すると、汗を素早く放出してくれる機能を備えているのでおすすめです。
2:寝袋は気温に合ったものを
「これで大丈夫だろう」と根拠のない自信を持ち、大失敗した道具があります。それは、寝袋です。
まだ冬用の道具が十分に揃っていなかった頃に冬のキャンプに行くことになったのですが、冬用の道具を買い足すのを面倒くさがってしまい、春夏の寝袋で臨んだことがあります。
結果、とにかく寒くて眠れず、持ってきたウェアを総動員するも1時間毎に起きる、寝る、を繰り返し、震える夜を過ごすことに。
太陽が出て気温が上がる瞬間をあれほど待ち望んだことはなく、冬キャンプの辛くも忘れられない思い出を作ることになりました。
当然ながら、寝袋は気温に合ったモデルを選ぶのが大切です。
真夏に使う薄手のものから極寒地で使う厚手のものまで様々で、どれにしたら良いか迷うことがあると思います。
寝袋には使用可能温度が明記されているので、これを参考にして選べば大きく失敗することはありません。
3:食事は冬に合わせたものを
春夏のキャンプで楽しんでいた焼き肉。自分の食べたい料理にするという安易な考えで冬キャンプに焼き肉をした筆者は、寒さで身体が上手く温まらずに苦労したことがあります。
冬は作った料理がすぐに冷えてしまいます。焼き肉は火器で再加熱しても肉が固くなり辛い食事になったこともあります。
冬キャンプで作る料理は、自分の好きなものを楽しみたいという気持ちを大切にしつつも、身体を温めてくれて腹持ちが良く、再加熱しても食べやすいものなどがおすすめです。
冬キャンプでおすすめなのは鍋物です。美味しいのはもちろん、具材を入れるだけで完成するので失敗の可能性が少なく、さらに必要な栄養を一度に摂取できるという利点があります。
筆者が冬キャンプでよく作るのが、切り餅を入れたホワイトシチューです。腹持ちが良く、長い間身体を温めてくれますし、冷めても再加熱すれば問題なく食べられます。
4:地面からの冷気を防ぐ
冬キャンプに行ったある時、テント泊の基本であるマットを忘れたことがあります。
その時も筆者の悪い癖で日中は「まぁいいか」と思っていましたが、案の定、苦しい一夜となりました。
地面の凸凹はテントを設営する際になんとかできるのですが、冷気を防ぐことはマットがないとどうにもなりません。
なんとか防ごうと他の道具を使おうと思っても、マットの代わりになるものはないことに気が付き茫然としました。
寝る時に限らず、冬キャンプでは地面からの冷気をいかに防ぐかが大切になります。地面に直接座らず、キャンプ用の椅子を使うのもおすすめです。
5:結露対策
1泊2日のテント泊で最後に直面する悩みが、テント内の結露です。
筆者が体験したのが、冬キャンプでテント内の結露がカチンコチンに凍ってしまい、拭くことができず苦労したという事態です。
凍らなければ用意していたタオルで拭き取って対処できるのですが、凍ってしまうと拭き取ることができません。
結露対策は、テント内の湿度を上げないことが大切です。日中はできる限り換気をしたり、湿度が高くならない場所に設営したりなどの工夫ができるといいでしょう。
冬の寒さ対策で快適なテント泊を!
いかがでしたか。冬のキャンプは春夏とは異なる魅力に溢れている反面、様々な工夫が必要になります。特にテント泊は自然の影響をダイレクトに受けるので、車中泊やバンガローなどに泊まるより多くの対処が必要です。
テント泊の寒さ対策が上手に行えれば、自然との距離をより近く感じられるだけではなく、アウトドアスキルのステップアップに繋がります。
今回ご紹介した寒さ対策を参考に、ぜひ快適で楽しい冬キャンプを満喫してください。