まだまだ続くウルトラライトの進化
学生時代、ワンダーフォーゲル部(体育会)で山を歩いてたころの装備といえば、コットンのキスリングとテント、ペグやハンマーは木、ラジウスやマナスルの石油ストーブに鉄ナベなどなど。昨今のウルトラライト装備と比べると隔世の感です、まあ60年前ではありますが。燃料も灯油やガソリンに替わり、ガスやアルコールへと変化してます。そのガスバーナー(OD缶)ですが小型のものだと、下が土や砂地の場合は安定せず、クッカーやケトルがぐらつきます。
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このため缶底に付ける安定装置があるのですが、超ウルトラライトな製品が出ました。ガレージブランド、オガワンドの「クリップスタビライザー」¥2,310(4個)。缶の縁に4か所取り付けます。磁石付きなので使わないときは缶裏の窪みに接着し、場所を取らず紛失しません。なおメーカーによる缶の縁の違いでPタイプとSタイプがあります。
スタビライザーは各社から出ていますが、3本足が多く金属のものは33g、プラスチック製は29gぐらいですが、オガワンドは4点支持で10g。3Dプリンター製作だそうです。前にユニークなエマージェンシーホイッスルを取り上げたことがありましたが、特殊な少量生産の道具は3D製品が増えるかもしれません。
問い合わせ先:オガワンド https://www.ogawand.com/
中村 滋
1944年生まれ。
『BE-PAL』『DIME』『サライ』の創刊編集長。現在は「Cool Senior Magazine」を編集。www.csmagazine.jp/
(BE-PAL 2024年12月号より)