国土の約8割が森で覆われ、三重県とほぼ同じ大きさしかないブルネイは、首都の街中からでも数時間で原生林に行けるという珍しい国。石油や天然ガスなどの豊富な天然資源に恵まれているため、街の人たちの生活は豊かで、人々もとても穏やかだ。
熱帯雨林が広がるテンブロン国立公園の入口までは、首都のバンダルスリブガワンから小型ボートで川を進んで45分ほど。そこから車で少し移動して、ロングボートに乗り換えて森の中へ入って行く。奥に行くにつれて少しずつ森の色が濃くなり、原生林へと変っていく。
テンブロン地区にはイバン族、ムルット族、ドゥスン族などの少数民族も暮らしている。ガイドをしてくれたのはイバン族の男性で、ボートから降りて森の中を歩き始めると、彼らの文化のなかで薬として使われている希少な薬草についても説明してくれた。
森を歩きながら目指すのは、熱帯雨林の森を一望出来るつり橋「キャノピーウォーク」。1200段の階段を上っていくと、約45メートルの鉄製のパイプでできた展望台が姿を表した。階段をぐるぐると上っていくと、一番高い場所は250メートルもあるといい、そこからの景色は圧巻!原生林と同じ目線で森を見渡すと、どれだけ多様な種類があるかがよくわかる。
森の中には滝が多く、キャノピーウォークから戻る途中に滝で泳ぐと、水中ではドクターフィッシュが足下をつついてきた。
竹を使って料理をするイバン族の人たちの有名な料理は、バンブーライス。もち米にココナッツを入れたものを竹に入れ、ニッパヤシの葉で蓋をして蒸されたバンブーライスは何にでも合う美味しさで、その他にもチキンとスパイスを竹に入れて作るバンブーチキンもよく作られるらしい。
イバン族の人が昔から暮らしているという、ロングハウスにお邪魔した。ひとつの長い大きな木造の家が仕切られて数家族が一緒に暮らしている。近代化して伝統的な慣習が薄れていき生活は変りつつあっても、古くから森と暮らして来た自然の智恵や信仰は、まだ人々の中に残っているように見えた。
ロイヤルブルネイ航空で行くブルネイの旅
ロイヤルブルネイ航空はブルネイの国営航空会社で、機内食は全てハラルミールでアルコールは提供しておらず、離陸前にはコーランが流れます。客室乗務員はとてもフレンドリーで、機内に入った瞬間から早くもブルネイに来たかのような安心感があります。
ロイヤルブルネイ航空お問い合わせ:03-6435-2358
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文・写真 / 東海林美紀