しかし、いくつかのキホンさえ押えれば、初心者の方でも釣果をあげるのは比較的簡単な釣りでもあるのです。
この記事では、海のルアーフィッシングにおいて、初心者の方が押さえておきたい釣果をあげるキホンを4つ紹介します。
1、マズメ時に釣りをする
マズメ時(どき)というのは日の出または日没で周囲の明暗が切り替わる前後1時間、計2時間ほどのタイミングのことをいいます。
1日に二度あるマズメ時は魚たちの食事のタイミングといわれていて、沖にいる魚も沿岸沿いに回遊してきたりして、釣果を上げる絶好のタイミングです。
釣り人の朝は早いというのも、マズメ時に釣りをするのが理由のひとつです。
マズメ時に釣りをするためには入念な準備が不可欠です。夜明け(朝マズメ)に釣りをしながら過ごすためには、日の出時間の2時間くらい前には釣り場に到着して準備を進めておきたいところです。
釣りに行く前日は早寝をしたいということもあり、釣りに出掛ける準備は前日の夕食時には完了しておいた方が良いでしょう。
一方、日没(夕マズメ)のタイミングのほうが初心者にはおすすめであると筆者は考えます。
朝マズメは暗い時間帯に釣り場に入って準備をする必要がありますが、夕マズメであれば明るい時間から入念に釣り場の確認や準備をしておくことができます。
釣れた魚を持ち帰って調理をするには時間の余裕が無くなりますが、釣りそのものを行ないやすいのは夕マズメでしょう。
ただし、片付けや釣り場からの帰り道は暗いというのが前提なので、ヘッドライトなどの装備は必需品となります。
2、潮周りを意識する
海では月や太陽の引力に海水が引っ張られ、水位の上下(潮汐)、川のような海水の流れ(潮流)が発生します。
釣り人のあいだではこのような潮汐や潮流のタイミングを潮周りと呼び、マズメ時と同じくらい大事な要素といわれています。
満潮からの下げ始めや干潮からの上げ始めなど、潮が動き始めるタイミングによく釣れると筆者は考えています。
マズメ時に比べると光の加減など目でみたときの変化が少ないため、狙い時が掴みづらい潮周りですが、タイドグラフ(潮見表)を見て潮周りを意識して釣りの計画を立ててみましょう。
マズメ時と潮の動き始めが重なるような日は絶好の釣り日和です!
また、地域によっては潮汐による干満差が数メートルに及ぶ場所もあり、釣り場から帰れなくなることも考えられるので注意が必要です。
3、キャストの飛距離を伸ばす
岸からの釣りにておいてキャスト(ルアーを投げること)の飛距離は釣果を得るための大変重要な要素といえるでしょう。
キャストの飛距離が伸びればその分だけ長い時間ルアーを水中で魚にアピールでき、他の釣り人に釣られていない遠くの魚も射程範囲内に収めることができます。
飛距離を伸ばすにはキャストの技術を磨くことも大事ですが、重たく飛距離の出るルアーを使うという単純明快な方法や、PEラインを使うことでも簡単に飛距離を伸ばすことができます。
PEラインとはポリエチレンの撚糸で引っ張り強度が非常に高く、その分だけラインを細くすることができます。細いラインはルアーが飛んでいく際の空気抵抗を激減させることができます。
引っ張り強度に優れるPEラインですが、擦れに弱く、結び目を作ると強度が著しく低下する弱点があります。ショックリーダーと呼ばれる緩衝用のラインを使用することで、弱店を補うことができます。
ショックリーダーを使用しなければならないことは少々面倒に感じるかもしれませんが、得られるメリットの方が断然大きいため、海のルアー初心者の方にはPEラインの使用が大変おすすめです。
4、なによりも情報が大事!?
インターネットやSNSなどにより情報化した現代の釣りにおいては、検索などで調べて見つかるような釣り場は釣り人が入れ替わり立ち替わり入っていて、魚より釣り人の方が多いと揶揄されることもあるほどです。
魚の回遊を待つような釣りをすることも多くなりがちな現代の釣りですが、そんなときに役に立つのも情報です。
SNSなどの釣果情報で、今まさに魚が回遊してきていることを知ることもでき、親しくなった釣り仲間からは穴場的な釣り場を教えてもらえることもあるかもしれません。
もし釣果があったときには情報を発信してみて、次の初心者の方の助けとなるようにしてみるのもいいのではないでしょうか。