冬の星座といえばオリオン座!見つけ方や周囲の星座、必携アイテムも
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    天体観測・星

    2025.01.05

    冬の星座といえばオリオン座!見つけ方や周囲の星座、必携アイテムも

    冬の星座といえばオリオン座!見つけ方や周囲の星座、必携アイテムも
    オリオン座は、1等星と2等星を持った明るい星座です。冬の夜空では、ひときわ強い存在感を放って見つけやすいため、ほかの星座を探すときの指標にもなります。オリオン座の概要や周辺の星座の見つけ方、冬の天体観測におすすめのアイテムを紹介します。

    オリオン座は、1等星と2等星を持った明るい星座です。冬の夜空では、ひときわ強い存在感を放って見つけやすいため、ほかの星座を探すときの指標にもなります。オリオン座の概要や周辺の星座の見つけ方、冬の天体観測におすすめのアイテムを紹介します。

    冬の星座の代表格「オリオン座」とは?

    オリオン座は、冬の夜空に輝く非常に目立つ星座です。どのような星座なのか、神話や特徴を詳しく見ていきましょう。

    ギリシャ神話の「オリオン」を象徴する星座

    オリオン座は、ギリシャ神話に登場する狩人『オリオン』を象徴する星座です。

    1等星と2等星を持っていること、三つの星が直線状に並んでいることなどから、初心者でも見つけるのは難しくありません。冬の天体観測では、まずオリオン座を探すことが、ほかの星座を探す手掛かりとなるでしょう。

    オリオン座が見られる方向は、時期によって異なります。例えば、21時に星座観察する場合、12月にオリオン座が見えるのは東の空です。

    1月になると方向が変わり、オリオン座は南の空の高い位置にあります。2月にはさらに西に移動するため、南西の方向を探すとよいでしょう。

    オリオン座の神話

    ギリシャ神話のオリオンは、海の神ポセイドンとミノス王の娘エウリュディケの子どもです。非常に美しい容姿と優れた狩りの腕前を持っており、死後に星座として空に上げられました。

    星座となったオリオンは、体に獅子の毛皮をまとい、右手にこん棒を振り上げた姿で描かれています。オリオンが亡くなった理由については諸説あり、以下の二つが有名です。

    • 女神アルテミスによって殺された説:オリオンを快く思わない太陽神アポロンが、妹の女神アルテミスをそそのかし、オリオンに向かって矢を射かけさせた。オリオンは、女神の矢で貫かれて亡くなった。
    • 女神ヘラのさそりによって殺された説:傲慢なオリオンを懲らしめるべく、女神ヘラがオリオンに毒さそりを送った。オリオンは、その毒で亡くなった。

    さそり説の神話では、オリオンを殺したさそりも星座となりました。しかし、冬の夜空で二つの星座を同時に見ることはできません。

    東の空からさそり座が上がってくると、オリオン座は西の地平線に沈むため、「オリオンはさそりを恐れ逃げている」といわれています。

    オリオン座の構成

    オリオン座の1等星は、オレンジ色の『ベテルギウス』と青白い『リゲル』の二つです。このほか、五つの2等星があり、冬の夜空では目に付きやすい星座といえます。

    星座全体を見ると、オリオンの右肩にあるのがベテルギウス、足元にあるのがリゲルです。そして中央には、『オリオンのベルト』と呼ばれる2等星の三ツ星が並んでいます。

    さらに、三ツ星の下に目をやると、縦に小さな三ツ星が並んでいるのが見えるでしょう。これらは『小三ツ星』と呼ばれ、『オリオンの剣の柄』の部分を示しています。

    オリオン座は、冬を代表する星座ですが、10月ごろの観測もおすすめです。この時期は、オリオン座を中心とする『オリオン座流星群』がピークを迎えます。運が良ければ、たくさんの流れ星が見られるかもしれません。

    オリオン座を目印にほかの冬の星座も見つけよう

    オリオン座の周辺には、おおいぬ座・こいぬ座・ふたご座・ぎょしゃ座・おうし座があります。それぞれの1等星を結んだ6角形は、『冬の大三角形』と重ねて『冬のダイアモンド』と呼ばれています。冬の天体観測では、オリオン座からほかの星座にも目を向けてみましょう。

    おおいぬ座・こいぬ座

    おおいぬ座は、オリオン座よりやや遅れて上がってくる星座です。オリオン座の三ツ星のやや下にあり、全天で最も明るい1等星『シリウス』を持ちます。

    シリウスは、おおいぬ座の口元にある明るい星です。近くにある二つの4等星と、やや離れた四つの2等星をつないでいくと、頭と体が見えてきます。

    一方こいぬ座は、1等星『プロキオン』と3等星一つで構成される小さな星座です。オリオン座のベテルギウス・おおいぬ座のシリウス・こいぬ座のプロキオンを結んだ三角形は、『冬の大三角形』と呼ばれています。

    ふたご座

    ふたご座は、双子の兄弟『カストル』『ポルックス』が並んだ様子を示す星座です。二人の頭部にはそれぞれの名を冠した明るい星があり、ふたご座の目印となっています。

    ふたご座の位置は、こいぬ座のやや上です。オリオン座のベテルギウスから、こいぬ座のプロキオンへ直線で結んだ後、北に90度ほど曲がった先にポルックスがあります。

    なお、双子でも、カストルとポルックスの星の等級は同じではありません。兄のカストルの星は1.6等星、弟のポルックスの星は1.2等星で、兄の方が暗いのが特徴です。

    ぎょしゃ座・おうし座

    ぎょしゃ座は、オリオン座の上にある五角形の星座です。馬車を操るアテネの王エリクトニウスの姿が、描かれているといわれています。

    五角形に並ぶ星の中で、ひときわ明るい星が1等星の『カペラ』です。このほか2等星が一つ、3等星が四つあり、暗い夜空でも比較的簡単に見つけられます。

    一方おうし座は、ゼウスの化身である牛の姿を現す星座です。オリオン座の右上にある1等星『アルデバラン』は、牛の右目にあたります。

    おうし座を観測するときにチェックしたいのは、牛の肩部分にある『すばる』または『プレアデス星団(M45)』です。このほか、超新星爆発の跡として知られる『かに星雲(M1)』も、おうし座の観測ポイントとなります。

    冬の星座を観察するときの注意点

    オリオン座やその周辺の星座を観察するときは、タイミングを測ることや、必要なものをそろえることが必須です。ここでは、冬の星座を観察するときの注意点を紹介します。

    月齢をチェックする

    天体観測は、月明かりの影響を受けにくいときに行うのが基本です。冬の星座観察は、月齢をチェックしてからスケジュールを立てましょう。

    冬の星座観察におすすめなのは、新月前後の数日間です。月がほとんど見えないため闇が深く、夜空と星とのコントラストが際立ちます。

    暗い星や星雲も見つけやすく、天体観測初心者でもスムーズに星座を探し出せるでしょう。

    必要な道具をそろえる

    冬の星座を観察するときは、以下のものをそろえましょう。

    • 双眼鏡・天体望遠鏡
    • 星座早見盤
    • コンパス
    • ライト

    星座早見盤やコンパスは、スマホアプリでも代用できます。ただし、バッテリー切れなどの不安があるため、紙の本や本物のコンパスも持っておくと安心です。

    また、ライトは暗闇での視認性を確保する上で必要ですが、一般的な懐中電灯では暗順応が妨げられます。暗順応とは、暗さに目が慣れることです。

    懐中電灯は、自分だけではなく周辺の人の暗順応を妨げるリスクもあり、天体観測ではマナー違反と思われるかもしれません。星座観察に行くときは、天体観測用のライトを準備するか、通常のライトを赤いセロファンで覆っておくのがおすすめです。

    このほか、防寒具やレジャーシート、飲み物・おやつも忘れずに持参しましょう。

    冬の星座観察に!おすすめのアイテム

    都市部から離れたキャンプ場なら、オリオン座をはじめとする冬の星座が、よりはっきりと見えるかもしれません。冬のキャンプに持参したい、おすすめの星座観察アイテムを紹介します。

    Vixen「双眼鏡 アルテスJ HR8×42WP」

    日本生まれの総合光学機器メーカー『Vixen』の双眼鏡は、視野のコントラストと明るさにこだわり、長時間の天体観測でも疲れにくいのが特徴です。スリム&コンパクトなデザインは、携行性に優れており、荷物の負担を軽くしたい人におすすめです。

    双眼鏡のボディは、堅牢なアルミ合金製の上、傷つきにくいラバー外装が採用されています。防水設計により水ぬれにも強く、傷や天気の変化などを気にせずに星座観察に集中できます。

      • 商品名:Vixen「双眼鏡 アルテスJ HR8×42WP」
      • 公式サイト:商品はこちら
      •  

    Vixen
    双眼鏡 アルテスJ HR8×42WP

    サイズ:146×130×53mm 重量:700g


    ケンコー・トキナー「星座早見盤 Planisphere II」

    光学製品の製造・販売を手掛ける日本企業『ケンコー・トキナー』の、星座早見盤です。星座盤には、1〜4等星・銀河・変光星などが網羅されており、さまざまな星座・星雲の発見に役立てられます。

    星座早見盤を使うメリットは、日付と時刻を合わせるだけで、どの星座がどの方向に見えるかを把握できることです。星座観測にベストな時間・場所を想定しやすく、計画的な星座観察を実現できます。

      • 商品名:ケンコー・トキナー「星座早見盤 Planisphere II」
      • 公式サイト:商品はこちら
      •  

    ケンコー・トキナー
    星座早見盤 Planisphere II

    北緯35度


    Vixen「観望グッズ 天体観測用ライトSG-L02」

    暗い場所での暗順応を妨げにくい、天体観測用のライトです。電球色LED・赤色LEDの切り替えに対応しており、どちらの色味を選択しても目の暗順応への影響は最小限に抑えられます。

    本体には防水設計が採用されており、結露・夜露の多い場所での使用にも不安がありません。ネックストラップで首に掛けたり、クリップで服に取り付けたりすれば、ハンズフリーで使用できます。

    充電方法はUSB充電式で、USB充電器やUSBモバイルバッテリーなどによる充電が可能です。

      • 商品名:Vixen「観望グッズ 天体観測用ライトSG-L02」
      • 公式サイト:商品はこちら
      •  

    Vixen
    観望グッズ 天体観測用ライトSG-L02

    サイズ:41×33×30mm(ストラップ別) 重量:約29g(ストラップ別)


    まとめ

    オリオン座は、1等星と2等星を持つ明るい星座です。特徴的な三ツ星を目印にして夜空を見上げれば、初心者でもすぐに星座を見つけられます。

    オリオン座が見つかれば、周りのおおいぬ座・こいぬ座などを見つけるのは難しくありません。オリオン座からスタートして、『冬の大三角形』『冬のダイアモンド』なども見つけてみましょう。

    空気が澄んでいる冬は、キャンプ場の夜空もひときわ美しく見えるはずです。夜の星座観察で、冬のキャンプの楽しみを増やしましょう。

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