苔と光と水の国…タスマニアハイクツアーは最後まで見どころだらけ【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】
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    2024.12.05

    苔と光と水の国…タスマニアハイクツアーは最後まで見どころだらけ【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    苔と光と水の国…タスマニアハイクツアーは最後まで見どころだらけ【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】
    実質6日でオーストラリア・タスマニア島の世界遺産「タスマニア原生地域」内を縦走する「クレイドル・マウンテン・シグネチャー・ウォーク」。今回はいよいよ5日目と最終日の様子をお届けします。

    どうも。オーストラリア在住ライターの柳沢有紀夫です。

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    【世界遺産「タスマニア原生地域」を6泊7日で縦走ハイク3】最後まで見どころ満載!

    トレッキング5日目。この日の最初のハイライトは「クレイドル山 セントクレア湖国立公園」の中でも「最古の森」の一つと呼ばれる森です

    相変わらず天気は微妙で、リュックにレインカバーをかけての出発。

    森にはなんと樹齢2000年にも及ぶキングビリーパインという木も生えているのだとか。そしてここは一人ひとりが森の神秘を体感するために、1分ずつくらい時間を空けて進むことになりました。

    最初がいちばん健脚のアンディー、次が私。

    物の怪が出てきそうなほど森は神秘的な雰囲気です。

    「独り占め」はいいのだけど…ちょっと怖くなるくらいの深い森です。

    名前を聞くのを忘れた花。それは一人歩きの困る点。

    「木漏れ日に輝く苔」は好きな景色の一つです。

    そして何より「光のシャワー」がむちゃくちゃ綺麗でしたよ。

    雨の恵みの2つの瀑布へ!

    「ザ・森林浴」的な森を抜けたところで大きな荷物をデポして、スマホとトレッキングポールのみを手に次のハイライト「ファーガソンフォールズ」と「ダルトンフォールズ」へ向かいます。

    まずはファーガソンフォールズ。

    最後の下りでは鎖場。この直前でトレッキングポールもデポ。笑

    水量が多くてまさに瀑布!

    落ちたらひとたまりもないので、ガイドのマーロンからは「常に木の幹を片手で持っていて」との指示。

    ちゃんと指示に従って記念撮影。

    続いて向かったのがダルトンフォール。

    ここも大迫力です!

    落ちたらひとたまりもないということで、ベンチに座り続けての見学。

    初日を除きこれまで毎日雨や雪に見舞われました。そのせいでトレッキングルートはぐちゃぐちゃになって、ちょっと天気を恨んだりもしましたが、前日までの雨のおかげでいつもよりも雨量の多い瀑布たちと出会えました。

    タヒチ島で出会ったガイドのティーバの名言「自然の力には困らされるけれど、力があるから自然は美しいんだよね」を思い出します。

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    この二つの滝へは約1時間の行程。行きはガンガン下って行ったので、帰りはずっと登りでした。

    ランチを終えて午後1時に出発。森の中のとにかく辛い上り坂を1時間半。途中から見晴らしがない低木地帯になります。完全な「森の中」ならそれはそれで風情がありますが、「青空は見えるのに景色は見えない」こういう場所が、個人的にはいちばん好きじゃないかも。

    ときおり木道が出てきてくれると無茶苦茶うれしくなります。

    完全にツンデレちゃんに転がされているオヤジですな。笑

    そしていよいよ最終日です!

    最初に渡された案内によるとこの日はひたすらゴール地点の船着き場を目指すとのこと。風景は見えない森の中を進みます。

    でもこれはこれで「奥の細道」感があっていいです。

    その「奥の細道」で思い出したのですが、昔の人って当時の絵を見ると東海道や中山道、奥州街道を踏破するときもかなり少ない荷物ですよね。絶対に9キログラムのリュックなんて背負っていない。

    あと足元もトレッキングシューズじゃなくてわらじ。あっ、わらじと言えば…。

    私の無残なトレッキングシューズ。

    布の部分が左足は初日から、右側は3日目から裂け始めました。最終日には左足は5センチくらいの裂け目に。涙 

    裂け目から水が入ってくることは仕方がないにしても、靴の上側とソールが離れてパコパコになってしまうと歩けなくなるので、ビニールテープをこより状態にしたものを何本か巻いて補修しました。

    記事を書くためにまさに満身創痍です! …いや、足元だけか。笑 …しかも完全に自分の不注意。涙

    そんなボロボロのトレッキングシューズに立ちはだかるのが、雨と雪解け水の登山道。

    完全にぬかるんでいたり。

    小川状態で登山道を流れる水。

    これなんかもう完全に…いや、これは橋の上から撮った小川でした。笑

    それでも森を抜けると開けた灌木地帯になり、木道がでてきます。

    個人的にはこういう開けた風景がいちばんタスマニアらしく感じていて、すごく名残惜しくなりました。

    そして現れてきたのが長めの吊り橋。

    怖くはないのですが相変わらず「スマホを落としたらどうしよう」と余計な心配をして、ろくに写真を撮れない私。

    ふりかえってみても65キロメートルの「クレイドル・マウンテン・シグネチャー・ウォーク」で、最初で最後の吊り橋だったかも。テンションが上がりました。

    山小屋前の休憩所で昼食を食べたあと、トレッキングの終点、セントクレア湖の北端にあるナーキサス(地名)の船着き場へ。

    木道を威風堂々ゴールへ向かいます!

    ナーキサスはギリシャ神話のナルキソスを英語読みしたもの。それだけ湖面がきれいということでしょうか。船はトレッキングが盛んな時期は通常9時半、1時、3時の1日3便出るとのこと。要予約で、乗船時間30分ぐらいだったと思います。

    対岸にあるビジターセンターで記念撮影をしたりおみやげを買ったり。

    記念の自撮りしている人を背景に記念の自撮りをするという高等技術。笑

    そしてここで6日間なんとか持ってくれた「わが相棒」のトレッキングシューズに別れを告げました。

    ここのゴミ箱にトレッキングシューズを捨てていった人はそうはいないと思います。

    2時に迎えに来ていた専用バスでビジターセンターを出発。トレッキング開始前に前泊してスーツケースなども置いてある「レッドフェザーイン」という宿泊施設に4時半に到着。荷物をほどいてリュックや枕カバーや寝袋カバーを返却した後はスパークリングワインで乾杯しました。

    6日間、天気が良かったとは言えないけれども、誰も不満気ではありません。65キロ以上歩き終えた。そんな充実感が漂っていました。

    ビジターセンター前での記念撮影。

    と、実質6日のトレッキングを終えたのですが、じつはもう1話続きます!

    【柳沢有紀夫の世界は愉快!】シリーズはこちら

    グレート・ウォークス・オブ・オーストラリア(Great Walks of Australia)
    オーストラリア各地のとびきりの場所13ヵ所で、数日間のトレッキングツアーを実施。
    https://greatwalksofaustralia.com.au/

    タスマニアン・ウォーキング・カンパニー(Tasmanian Walking Company)
    今回の「クレイドル・マウンテン・シグネチャー・ウォーク」を催行。
    https://www.taswalkingco.com.au/

    ジェットスター
    日本からブリスベンでの乗り継ぎ1回でローンセストンへ。しかも燃油サーチャージは不要!
    https://www.jetstar.com/jp/ja/Fly-Australia

    私が書きました!
    オーストラリア在住ライター
    (海外書き人クラブ)
    柳沢有紀夫
    1999年からオーストラリア・ブリスベン在住に在住。オーストラリア関連の書籍以外にも『値段から世界が見える!』(朝日新書)、『ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか?』(新潮文庫)、『日本語でどづぞ』(中経の文庫)、『世界ノ怖イ話』(角川つばさ文庫)など著作も多数。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」のお世話係

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