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テントの種類
スタンダードな「ドーム型」
ドーム型は天井に丸みを持たせた形の、最もオーソドックスな形状のテント。柱となるポールをまっすぐに立てるのではなく、湾曲に反らせることでテントの居住空間を広げている。
大人1人が立っていられるほど頭上にゆとりのあるタイプもあるほど、窮屈感を感じにくい作りになっている。中で簡単な作業や着替えも可能なところが、使い勝手の良いテントであるといえる。
ドーム型は設営も簡単で、メインポールを2本クロスさせてスリーブに差し込むことで立ち上げることができる。丸みを帯びた形は四方からの風を受け流し、山間部の変わりやすい天候にも耐えることができる。
とんがり屋根の「ティピー型」
ティピー型は横から見ると三角形、真上から見ると多角形という、ほぼ円錐型の構造になっている。もともとは、アメリカの先住民が住居用として草原に立てていた。そのため、インディアンティピーテントと呼ばれることもある。
ティピー型テントの特徴として挙げられるのは、組み立てが簡単なこと。『ワンポールテント』とも呼ばれる通り、ポール1本で設営可能なため、キャンプ初心者やソロキャンパーにも向いている。周囲をぐるりとペグで打ち付けることで突風や強い風にも耐えることができ、風を受け流しやすいのも利点の一つだ。
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2人用テントの選び方
サイズをチェック
2人用のテントでストレスなく過ごすためには、最低でも就寝時に大人が足を伸ばせる広さが必要。荷物を置く場所も考慮し、200cm強程度の長さがあるといいだろう。
テントの幅は、就寝時に大人2人が並んで余裕のあるサイズが理想だ。最低でも約130cm、ゆったりと過ごしたいならば200cm程度の商品が向いている。さらに、立ち上がれるほどの高さがあると、空間に余裕を感じられる。ただし、高さのあるテントは、風の影響を受けやすい点にも注意。
設営のしやすさや収納サイズ
キャンプ初心者なら、設営のしやすさを重視するのもテント選びのポイント。種類別では、ワンポールテントが比較的簡単に設営できる。
また、収納する際のサイズも意識しよう。重量は軽いに越したことはないが、2人用テントの重量は大半が3~4kg。特に重過ぎると感じる重量ではない。しかし、収納サイズは他のキャンプ道具とのバランスも考える必要があるため、重要な要素といえる。
サイズだけでなく、収納しやすい大きさかを確認することも大切だ。
機能で選ぶ
テント内の通気性や保温性は、過ごしやすさを左右する大事な要素だ。暑い時期は風通しがよく、寒い時期は内部の暖かさを保てるテントを選ぼう。 通気性が悪いと内部に湿気がこもり、結露しやすくなることもデメリット。換気を行うベンチレーションの場所や数を確認すれば、通気性の程度を判断しやすくなる。
雨が降ってきたときに、水が浸入しにくいテントを選ぶことも重要だ。耐水圧が1500~2000mmのテントなら、比較的強い雨にも耐えられるだろう。ただし、耐水圧が高いほど通気性は下がるため、雨対策と通気性確保のバランスを考える必要がある。
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BE-PALスタッフが設営テスト&レビュー!おすすめの2人用テント2選
BE-PAL編集部員・タカセが自信を持ってお薦めするデュオ向けテント。姿形や構造だけでなく収納サイズや重さも考慮して、自分のアウトドアスタイルに合うモデルを選ぼう。
Quechua(ケシュア) 2 SECONDS EASY FRESH&BLACK 3人用
タカセの一番のお気に入りは、設営・撤収が超カンタンなケシュア。リーズナブルなのに遮光生地が使われていて、1泊ロケ時には朝までぐっすり眠れて寝不足を一気に解消できたとご満悦だ。
2アクションで立てられるからデイキャンプでも大活躍
設営だけでなく撤収もアッという間にできちゃう
SEA TO SUMMIT(シートゥサミット) IKOS TR 3
天井が広くて快適。2人でゆったり過ごすならコレ!
上部のポールが上向きになっているシートゥサミットは、「えっこのポール、尻切れトンボじゃない?」と、やや戸惑いながらもその機能を理解すると、「おぉー、これは凄く画期的!」と大絶賛。
上部の「テンションリッジ」という斬新なフレームは、先端を上に向けることでテント地を大きく外側に押し広げてくれる。出入り口もほぼ垂直に立ち上がるので、出入りがとても楽だ。別売りのポールがあればフライだけの立ち上げも可能。
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アウトドアライターが解説!2人用テントおすすめ3選
Coleman(コールマン) BCクロスドーム/270
「BCクロスドーム/270」のサイズ感
BCクロスドーム/270は定員が4~5名の、ファミリー向けの商品。筆者は3~4人で行なうファミリーキャンプの時はもちろんのこと、2人で行うデュオキャンプの時にもこちらのテントを活用している。
テントの床面積は270cm×270cm。一般的なマットやコットが、ぴったり4枚並べられるサイズだ。そして、カバンや衣類などを置くスペースを枕元、あるいは足元に確保できる。大人4人、あるいは大人2人+子供3人などであれば、多少の余裕を持ちつつくつろぐことが可能だろう。
言うまでもなく、人数の少ないデュオキャンプであれば、よりゆったりと過ごせる。大きすぎることもないため、デュオキャンプがメインの方にもおすすめだ。
立って着替えることができる
BCクロスドーム/270の一番のおすすめポイントは、やはり室内の快適さ。 広い床面積に加え、高さも175cmあるため、立ったまま着替えをすることができる。背の大きい方でも圧迫感を感じることはないだろう。
広い前室
テントの入り口部分には奥行き100cm程のスペースがあり、玄関代わりに靴を置いたり、荷物をしまう場所として活用できる。多少の雨であれば、置いた物が濡れることもない。
また、後室も45cm程の奥行きがある。後室も前室と同様に荷物置き場として使用することができ、前室が荷物でいっぱいになってしまった場合には後室から出入りをすることが可能だ。
キャノピーで雨よけもできる
テントの前方にはキャノピーを立てることができる。テントを設営した状態から2本のポールをたてて、それぞれ1本のロープで固定するだけだ。キャノピーのサイズは、縦160cm×横175cm。大人2人程度であればキャノピーの下で食事を行うことも可能。デュオキャンプにも最適な理由のひとつだ。
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Snow Peak(スノーピーク) アメニティドームS
アメニティドームSの収納サイズは、58×18×23(h)cm。ソロやデュオキャンプはもちろん、ちいさな子どもひとりを含めたファミリーキャンプにちょうどいいサイズだ。
インナーテントだけでなく前室もしっかりと確保されているアメニティドームSをこのサイズに収納できるのは、コンパクト設計である、といえるだろう。さらに、重量も5kg程度にまで抑えられているため、持ち運びも1人で問題なくできる。
また、フレームエンドが色分けされており、初心者でも簡単に設営可能。本体の同色部分に通せば、間違いなくテントを自立させることができるようになっている。
フライシートやベンチレーターで快適な空間に
アメニティドームSのフライシートは大きく開くサイドドアパネルや、通気するためのベンチレーションが備えられており、蒸れ対策は万全。夏から冬まで使える安心のテントだ。
また、アメニティドームSのフライシートは高い耐水性を持っている。生地のどこを計測しても耐水圧が最低1,800mmとなっており、雨からインナーテントを守るための十分な耐水性があることを示している。
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SIERRA DESIGNS(シエラデザインズ) ミーターライト 2P
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買ってよかった自腹ギア!BE-PALスタッフおすすめの2人用テント2選
新製品情報をいち早くキャッチしたり、アウトドアの達人たちが使用しているギアに触れる機会が多かったり。BE-PAL編集スタッフは日々、たくさんのギアやアイテムと出会い、物欲と闘っている。 でもやっぱり買っちゃう…。
そんな中、各スタッフが悩みながらもセレクトした「これは本当に買って良かった!」と思ったアイテムから、2人用テントをピックアップして紹介。
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス) エバカーゴ2 ニュートープグリーン
finetrack(ファイントラック) カミナドーム2
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まだまだある!おすすめの2人用テント
ogawa(オガワ) ステイシーST-Ⅱ
前室の奥行きは110cmもあり、フライ全閉時でもテント内換気がスムーズなビッグサイズのベンチレーターを装備している。
サイドドアのジッパースライダーにゴム紐が付いていて、上へジッパーを引くと、ドアの裾が追従する仕組み(雨で地面が濡れていてもドアパネルが汚れにくい)。日本ブランドならではの気づかい満点な作りが印象的だ。
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MSR(エムエスアール) ハバハバシールド2
テントの中で最も劣化しやすいフライシートとボトムの防水コーティングに、従来より約3倍長持ちする「エクストリームシールド」という加工を採用。しかも縫い目からの浸水を防ぐシームテープを排除することで、大幅な軽量化を実現した。
インナー出入り口の2本のジッパーはほぼ直線状に使われており、劣化、破損しにくいように配慮されている。また、出入り口を閉めると2本のジッパーの引き手が1か所に集まることで、緊急時にテントから脱出するときもスムーズに行動できるというメリットもある。
前モデルよりインナーテントのメッシュ使用部分を減らし、日本の山歩きでの使用など、より幅広いシーズンやシチュエーションに対応できるようになった。
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Tentipi(テンティピ) オリヴィン2 ライト
設営時サイズは直径280×高さ170cmで、生地はシリコンコーティングしたナイロン製。出入り口にはモスキートネットが付き、風雨の吹き込みを防ぐスカートは巻き上げて通気性を高めることも可能だ。
六角形にきれいに張るためのガイドとなる付属のテンプレートを使い、テント本体の裾6か所をペグダウンしてからセンターポールを突っ張れば、初めてでも簡単に設営できる。 就寝人数は2人用の設定ではあるが、オプションのインナーテントをセットした状態でも4人が座ってくつろげる広々サイズだ。
大型モデル同様、トップ部にベンチレーションを装備。テント内部から開閉調節ができ、巻き上げ可能なスカートとの併用により、下部から新鮮な空気を取り入れて上部から排出するというスムーズな換気が可能。
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RIPEN(ライペン) SLドーム
綿密な素材選びをしたうえで、山岳テント屋「アライテント」(商標名「ライペン」)が満を持して発表した"軽さ最優先"のテント。2人用のダブルウォールテントで980gという軽さで、同社の超軽量シリーズ「エアライズ」よりさらに軽い。
アライテントとしては初めて、30デニールという薄手生地をボトムに使っているため、ボトム地を保護するための専用アンダーシートが標準装備されている。
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LOGOS(ロゴス) Tradcanvas オートエアマジックドーム DUO(電動ポンプ内蔵)
空気は自動注入。約90秒で設営が完了
取り外し可能な付属バッテリーを差し込んでスイッチを押すと、空気が自動注入され約90秒で設営が完了。空気が十分に入ったら自動で止まるセーフモードを搭載されていて、空気を入れすぎて破裂する心配がなく、設営中は目を離して他の作業をすることができる。
本体と一体型のエアフレームなので、フレームを差し込む作業も不要。
フライシートとインナーシートは一体なので、エアーテントなのに軽量で、約49cmとコンパクトな収納ができる。
電動ポンプは内蔵されているので、従来の手動のエアポンプは不要。その上、Type-C端子による蓄電タイプの付属バッテリーは手のひらサイズ、持ち運びもラクラクだ。
強風にも雨にも強くて、中は快適
エアフレームは、フレームが太いとされるタイプのテントの約4倍となる約80mmのチューブを採用。強風でも折れる心配がなく安心。 優れた耐水圧生地に撥水加工が施されているので汚れが付きにくく雨をはじく。 縫い目の隙間はシームテープ加工を施すことで高い防水性を実現。
フライシート上部には通気性を増すベンチレーションが搭載されていて、空気が循環し、寝袋や荷物が濡れて不快な思いをする結露を防ぎ、室内でも快適に過ごすことができる。 テント内は大人2人が横になれる広さで、靴の脱ぎ履きに便利なスペースも確保。
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