雪中キャンプを楽しもう。必需品やおすすめのアイテムをチェック

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キャンプのコツ

2025.01.03

雪中キャンプを楽しもう。必需品やおすすめのアイテムをチェック



雪中キャンプを楽しもう。必需品やおすすめのアイテムをチェック
雪中キャンプに出かけると、都会では見られない雄大な景色を楽しめます。雪が積もる中でのキャンプは、普段のキャンプよりも難易度が高いため、準備を怠らないことが大切です。雪中キャンプの必需品や、おすすめのアイテムを見ていきましょう。

雪中キャンプがおすすめな理由

雪道を歩く人物の後ろ姿

(出典) unsplash.com

雪中キャンプは、通常のキャンプと比べると荷物が多くなりがちです。テントの設営などにもコツがいりますが、多少の大変さは苦にならないと感じさせるほど多くの魅力があります。まずは、雪中キャンプがおすすめな理由を見ていきましょう。

美しい景色を楽しめる

雪中キャンプは、冬ならではの景色を楽しめるところが魅力です。澄んだ空気の中、一面の雪景色や美しい星空を堪能できます。

ただ夜空を眺めるだけでなく、冬の星座を見つけて楽しむのもおすすめです。代表的な冬の星座に、シリウス・ベテルギウス・プロキオンから成る『冬の大三角』や、鼓のような形をした『オリオン座』などがあります。

オリオンは、ギリシャ神話に登場する狩人の名前です。三つの連続した星がオリオンのウエストに当たり、武器を振り上げる姿をしています。

冬の大三角のベテルギウスはオリオンの脇の下にあり、赤く輝いているので比較的見つけやすい星です。

雪の中ならではの遊びを満喫できる

雪中キャンプでは、雪遊びやスノーシューハイクなど、普段のキャンプにはない楽しみ方ができます。

雪合戦やかまくら作りなどに挑戦すると、よい思い出になるでしょう。スノーシューを装着すれば、沈まずに雪上を歩行できるため、踏み荒らされていない雪の森・雪原をハイキングできます。

また、夜にはスノーキャンドルでサイトを彩るのもおすすめです。スノーキャンドルは『雪灯籠』とも呼ばれ、キャンドルやランタンを雪で覆って、透過する光を楽しむ飾りです。

スノーキャンドルの作り方は、まずバケツなどの容器に雪を詰め、その上から瓶などを押し込んで空洞を作ります。最後に、灯りを入れる横穴を開ければ完成です。たくさん作って飾ると、幻想的な景色を楽しめるでしょう。

雪中キャンプに欠かせないアイテム

雪の中でキャンプ

(出典) unsplash.com

雪中キャンプでは、雪や寒さへの対策が欠かせません。ここでは、雪中キャンプを快適に過ごすための必需品を紹介します。

冬用テントやシュラフ

寒さから身を守るために、冬用テントやシュラフは必須です。冬用テントは、保温性の高い素材で作られており、冷たい風・外気を侵入させないためのテントスカートが付いています。

シュラフは、体に合わせた形状をしていて、包み込むように覆ってくれる『マミー型』がおすすめです。オールシーズン対応のシュラフだと、保温性が足りず、寒くて眠れない恐れがあります。

テント内でストーブを使う場合は、室内で火気を使用できる専用のテントを使いましょう。煙突穴やベンチレーターなど、換気をするための機能が装備されています。通常のテントでストーブを用いると、一酸化炭素中毒になる可能性があります。

専用テントを使う場合でも、必ず一酸化炭素中毒チェッカーを用意して、テント内の一酸化炭素の濃度を計測しつつ、安全に配慮しながら雪中キャンプを楽しみましょう。

薪ストーブ対応のテントおすすめ7選!安全対策&換気方法も紹介

雪対策のスコップやソリ

雪中キャンプでは、雪とうまく付き合うことが大切です。雪が積もっていると、通常のキャンプと同じようには行動できません。雪かきスコップやスノーシュー、荷物を運搬するソリなどがあると便利です。

スコップは、雪をどかす際や、ペグを掘り出すときなどに使用します。スノーシューがあると、雪の上でもスムーズに移動でき、地面を踏み固める際も簡単です。

また、冬は車の乗り入れができないキャンプ場もあり、荷物を運ぶのも容易ではありません。荷物運搬用のソリがあれば、大型のテントも楽に運べます。

暖かい寝床作りに必要なグッズ

寝袋の下に、冷気をシャットアウトするためのアイテムを敷くと、暖かく眠れます。地面からの冷気を防ぐアイテムには、マット・コット・グランドシートなどがあります。

マットは厚みがあり、熱を逃さないように設計されたものがおすすめです。コットを使用すると地面からの距離ができ、ハンモックのように全身が包まれるような寝心地を味わえます。

グランドシートも組み合わせて使うと、より保温効果を得られます。補助的なアイテムとして、カイロや湯たんぽなどもあるとよいでしょう。

雪中キャンプで上手にテントを張るコツ

雪の中にはったテント

(出典) unsplash.com

雪上にテントを張る際は、設置場所の選び方やペグの使い方などに注意が必要です。雪中キャンプでテントを張る際に、押さえておきたいポイントを見ていきましょう。

平らで風が弱い場所を選ぶ

雪中キャンプでテントを張る際は、テントが傾かないように平坦な場所を選びましょう。また、真上に木の枝が張り出した場所は、積もった雪が落ちてくるかもしれません。

重量のある雪が落ちてくると、テントが破損する可能性があります。近くに木があると風を防げますが、就寝中などに雪が落ちてくると危険なので、枝の位置をよく見て場所を決めることが大切です。

また、風が強い場所では、テントが倒れたり飛ばされたりする可能性があります。風の弱い場所が見つからない場合、スコップを使ってテントの周囲に雪の壁を作ると、風よけになります。

テントよりひと回り大きめに地固めをする

テントを設営する場所を決めたら、テントよりひと回り大きめになるように踏み固めましょう。雪があまり積もっていない場合は、地面が露出するまで雪かきをします。

積もったばかりの雪は柔らかく、そのままでは安定性に欠けます。地固めをしないと、ペグを打ち込む際も簡単に抜けてしまい、うまく固定できません。

踏み固める際の足元はスノーブーツでも構いませんが、スノーシューを履くと簡単です。小刻みに動きながら平らになるようにならし、何度か往復したら、スコップなどを使って上からたたくとよいでしょう。

雪用のペグを使って固定する

地固めができたらテントを張り、雪用ペグ(スノーペグ)を使って固定します。通常のペグではしっかりと固定できないので、長さがある雪用ペグ・砂用ペグなどの利用がおすすめです。

通常のペグしかない場合は、ロープなどを使ってペグを十字型にし、雪に深く埋める方法もあります。ただし、撤去時に取り出しにくくなる可能性があるので、最初から雪用ペグを用意するのが無難です。

テントポールを突き立てて固定するティピー型のテントの場合は、ポールの下に平らな岩・板などの土台となるものを挟み、雪に埋もれないようにします。

防水スプレーで仕上げる

テントの表面やファスナーに、防水スプレーをかけておくと、雪が付着して凍結するのを防げます。

眠っている間にファスナーが凍結すると、テントから出られない事態に陥りかねません。ファスナー用の潤滑剤や、はっ水効果のあるロウを塗る方法などを採用してもよいでしょう。

また、就寝中にテントの周囲に雪が積もってしまうこともあります。雪かきに使うスコップは、外に出しっ放しにせず中に入れておくと、内側から雪をかき進められます。

雪中キャンプにおすすめなテント3選

雪の中にはった茶色のテント

(出典) unsplash.com

雪中キャンプでのテントは、雪・冷気をしのぐために重要です。寒さから身を守るため、後悔がないように選びましょう。ここでは、雪中キャンプで使いやすいおすすめのテントを紹介します。

スノーピーク「ランドロック」

リビングと寝室の両方を備えた、大型のテントです。くつろぐ場所と寝るスペースを別々に設営せずに済むので、時間を短縮できます。耐久性の高いフレームワークを採用しているため、悪天候時にも頼りになります。

左右にあるサイドドアの上部には、大型のベンチレーションが設けられており、効率よく換気できる作りです。メッシュパネルを活用すれば通気性を高められ、オールシーズンで活用できるでしょう。

インナーテントには、大人2人・子ども3人がゆとりを持って過ごせるスペースがあります。インナーテントを外せば、大型のダイニングスペースとしても使用可能です。

  • 商品名:スノーピーク「ランドロック」
  • スノーピーク公式サイト:商品はこちら

 

スノーピーク
ランドロック

収納サイズ:75×33×36(h)cm 重量:22.0kg(付属品含む)


MSR「フロントレンジ オレンジ」

ワンポールで設置するティピー型テントで、大人4人が寝られるスペースを確保できます。収納したときのサイズは約30×13cmと、非常にコンパクトです。

鮮やかなオレンジ色で遠くからでも視認しやすく、真っ白な雪景色の中で目印になるでしょう。専用のインサートを使用してテントとして使うだけでなく、フライシートのみ設置すればタープにもなります。

耐久性に優れた防水コーティング『エクストリームシールドシステム』を採用し、水ぬれに強く、長期間快適に使える工夫がされているところもポイントです。別売りのグランドシートを利用すれば、底冷えも軽減できるでしょう。

  • 商品名:MSR「フロントレンジ オレンジ」
  • MSR公式サイト:商品はこちら

 

MSR
フロントレンジ オレンジ

収納サイズ:30×13cm 重量:910g


ノルディスク「Alfheim 12.6 Technical Cotton Tent」

6〜8人で使用できる、円錐形のティピー型テントです。シンプルなワンポール構造で、初心者でも設営しやすくなっています。

センターポールの高さは調節が可能で、天井の高さを変えられる作りです。ルーフトップに煙突を通せるので、テント内にストーブの設置ができます。ルーフトップを開くだけでも、簡単に空気を循環させられるでしょう。

収納バッグが付属しており、持ち運びも容易です。別売りのインナーキャビンやグランドシートと組み合わせて使用すれば、さらに利便性がアップするでしょう。

  • 商品名:ノルディスク「Alfheim 12.6 Technical Cotton Tent」
  • 公式サイト:商品はこちら

 

ノルディスク
Alfheim 12.6 Technical Cotton Tent

サイズ:400×400×275cm 重量:13kg


雪中キャンプの寒さ対策におすすめなグッズ

雪が積もった枝

(出典) pexels.com

雪中キャンプでありがちな失敗の一つに、『寒さで寝られなかった』というものがあります。最後に、就寝時の寒さ対策におすすめのグッズを見ていきましょう。

ナンガ「AURORA TEX light 900DX」

約760フィルパワーのダウンを使用して暖かさを確保した寝袋で、12〜2月の厳冬期に対応しています。

耐水性と透湿性に優れた素材でできており、湿気による影響を受けにくいのが特徴です。全身をすっぽりと覆えるマミー型なので、冷気が侵入しにくく暖かく眠れるでしょう。

内側には、滑らかで柔らかいナイロン素材を使用し、防水素材特有のストレスを感じにくい設計です。重量は約1,400gと軽量性にもこだわっているため、雪中キャンプでの荷物をなるべく軽くしたい人にもおすすめです。

  • 商品名:ナンガ「AURORA TEX light 900DX」
  • ナンガ公式サイト:商品はこちら

 

ナンガ
AURORA TEX light 900DX

収納サイズ:直径21×41cm ダウン量:900g 総重量:1400g


スノーピーク「キャンピングマット2.5w」

約6.2cmの厚みがあり、寝袋の下に敷いて使うと地面からの冷気を防いでくれます。付属の収納ケースを使って、内部に空気を入れられるのも便利です。

裏地にはノンスリップ加工が施され、寝返りを打った際にも滑りにくい工夫が施されています。広々としたマットで寝たい場合は、ベルクロで連結できるのも魅力です。

付属の収納ケースの縫製部分はシーム加工されていて、悪天候時でも中身をぬらすことなく持ち運べます。雪中キャンプだけでなく、地面の硬さが気になるときや、車中泊などにもおすすめです。

  • 商品名:スノーピーク「キャンピングマット2.5w」
  • スノーピーク公式サイト:商品はこちら

 

スノーピーク
キャンピングマット2.5w

サイズ:198×77×6.2(h)cm 重量:1.9kg 収納サイズ:φ20×85cm


まとめ

雪山にはられたテント

(出典) unsplash.com

雪中キャンプは、美しい風景や、冬ならではのアクティビティを楽しめるのが魅力です。雪や寒さとうまく付き合うことが、雪中キャンプを成功させるポイントです。

特に夜間の冷え込みに悩まされがちなので、普段のキャンプよりも防寒対策をしっかりとしていきましょう。また、事前に雪上でのテントの張り方のコツを押さえておくと、スムーズに設営しやすくなります。

雪かきスコップやソリなどの便利なアイテムも忘れずに準備し、雪中キャンプで冬の思い出づくりをしてみてはいかがでしょうか。

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