ストックはスキーだけではなくアウトドアでも活躍!
ストックを使うスポーツとして、真っ先に思いつくのはスキーではないでしょうか。
しかし、ストックはスキーだけではなく、ハイキングや登山のようなアウトドアでも活躍します!
今回の記事では、ストックを登山で使うメリットや、ストックの選び方、おすすめのストックについて紹介します。
ストックを登山で使うメリット
ストックを登山で使うメリットとしては、主に以下の4つがあります。
上半身のバランスが取りやすくなる
ストックを使えば両手両足の4足で上半身のバランスを取れるため、重心のブレを抑えられます。
なお、歩くときは脇を締めて持つことで、歩行中のバランスを保ちやすくなります。
前に進みやすくなる
スキーではストックを使うことで、斜面を登る際や平坦な雪道を進みやすくなります。
登山においても、ストックを持って歩くことでリズムが作りやすくなり、推進力を上げられます。
転倒リスクを軽減できる
登山道には石やツルなどがあり、バランスを保てずに転倒してしまうこともしばしば。
ストックを使用すれば、悪い足場でもバランスを保ちやすく、怪我や転倒リスクを軽減できます。
疲労感を軽減できる
舗装されていない登山道では、思った以上に足腰に負担がかかっています。
ストックを使用すれば、歩行時の負担が軽くなり、姿勢が保たれるため疲労感を軽減できます。
ストックの選び方
登山では「トレッキングポール」と呼ぶことが一般的ですが、呼び方が異なるだけで役割は同じです。
ただし、スキー用のストックは長さが変えられないものも多く、登山で使う際には注意が必要です。
登山で使う場合、主に以下の5つのポイントをチェックしておきましょう!
グリップの形状で選ぶ
グリップの形状には主に「I型」と「T型」があり、持ちやすさ、操作性、快適性に大きく影響します。
I型は前に進む推進力に優れ、本格的な登山や長い距離を歩く縦走に適しています。
I型は2本で使う場合と1本のみで使う場合があり、T型と比べると腕への負担が大きい点がデメリットです。
T型は握力の弱い方に適しており、低山などの起伏が少ない登山に向いています。
T型はステッキ型1本のみで、杖のように歩行バランスの補助として使うことが一般的です。
シャフト素材で選ぶ
シャフトの素材には、主に「アルミ合金」と「カーボン」があります。
アルミ合金製は剛性に優れ、カーボン製に比べて安価な点がメリットです。
一方、カーボン製は高価な分、軽く素材がしなやかな点がメリットで、衝撃を緩和します。
腕の力に自信がない方は、軽量なカーボン製を選ぶとよいでしょう。
ポールの高さで選ぶ
ポールは平地、登り、下りで高さを調整することが推奨されています。
平地では肘が直角に曲がるくらい、登りでは少し短く、下りでは少し長めが目安となります。
商品により長さが異なるため、ご自身の身長に合わせたものを選びましょう。
参考までに、平坦な道で使う場合は『身長(cm)×0.63』が適切な長さとされています。
操作のしやすさで選ぶ
シャフト調整(操作)のしやすさで選ぶことも重要です。
ポールはシャフトの長さを調節して固定して使いますが、主に以下の固定方法があります。
ロック方法 | 特長 | |
カムロック | レバーを倒してシャフトを固定 | ・ワンタッチで簡単 ・グローブしたままで操作しやすい |
ツイストロック | シャフトを回しながら固定 | ・軽量 ・連結部を締める力加減が難しい |
ラチェットロック | シャフトを伸ばすと自動的に固定 | ・簡単な操作 ・ポールの長さ調節ができない |
フォールディング |
ケーブルで繋がっているシャフト |
・軽量 |
なお、初心者の方は、操作が簡単なカムロックがおすすめです。
シャフトの収納方法で選ぶ
スキーのストックは折りたためない物も多くありますが、登山では使わない場面も多いため、収納できるタイプがおすすめです。
「伸縮式」と「折りたたみ式」があり、それぞれメリットとデメリットがあります。
メリット | デメリット | |
伸縮式 |
組立て不要で、必要な時にすぐ使える | ザック内に収納できない場合がある |
折りたたみ式 |
ザック内に収納でき、携行性に優れる | 組立てや分解にコツがいる |
初心者の方は、お店で店員さんに相談し、ご自身に適したものを購入しましょう!
ストックをスキー以外で選ぶならコレ!おすすめ5選
最後に、ストック(トレッキングポール)を登山などで使う場合のおすすめ5選を紹介します!
掲載している材質や重量、収納タイプ・サイズにも注目してみてください。
【シナノ】FAST-130 カーボンW(伸縮式)
創業100年以上のノウハウが蓄積された、日本発のブランド「シナノ」。
軽さと振りやすさが売りのFAST-カーボンシリーズに、握りやすさを向上させたモデル。
日本人の手にあった大きさと、ムリなく自然に握れてフィットする楕円形状が特徴的です。
- 材質:超軽量アルミ+カーボン
- 収納:伸縮式
- 重量:約213g(1本)
- 使用サイズ:105~130cm
- 収納サイズ:60cm
【シナノ】フォールダーTWIST125(折りたたみ式)
ツイストロック機構が折畳んだ際のストレスを解消。
グローブをはめたままでも操作がしやすく、登山やトレッキングをより快適にします。
- 材質:カーボン
- 収納:折りたたみ式
- 重量:約213g(1本)
- 使用サイズ:110~125cm
- 収納サイズ:37cm
【レキ】マカルーライト AS(伸縮式)
トレッキング、スキーなどの分野で高評価を受ける、ドイツ発のポール専門メーカーのレキ。
ポールを地面に突いたときの衝撃を吸収する「アンチショックシステム」を搭載しています。
- 材質:アルミニウム
- 収納:伸縮式
- 重量:約516g(1組)
- 使用サイズ:100~135cm
- 収納サイズ:67cm
【レキ】ブラックシリーズ FX カーボン(折りたたみ式)
シャフトには軽量なカーボン素材を使用し、三段折りたたみ式で収納時は40cmまでコンパクトに。
ポール上部を引き上げるだけで簡単に固定・開放ができるなど、操作性の高さにも定評があります。
- 材質:カーボン
- 収納:折りたたみ式
- 重量:約456g(1組)
- 使用サイズ:110~130cm
- 収納サイズ:40cm
【ブラックダイヤモンド】ディスタンスカーボンFLZ(折りたたみ式)
優れた機能性と多用途ながら、リーズナブルな価格が人気のアメリカ発のブラックダイヤモンド。
長さ調節可能、超軽量かつコンパクトという携行性の高さから、トレイルランニングにも人気です。
- 材質:カーボン
- 収納:折りたたみ式
- 重量:約324g(1組)
- 使用サイズ:95~140cm
- 収納サイズ:34~40cm
ストックがあればアウトドアが断然快適に!
ストック(トレッキングポール)があれば、登山などのアウトドアをより安全かつ快適に楽しめます。
ストックを使えば、傾斜のきつい道でもバランスを崩しにくく、体への負担も和らげられます。
また、使う際には「体の外側に突く」、「前に突きすぎない」など、正しい使い方を知ることが大切です。
使用時には必ずゴムキャップを装着し、マナーを守ってアウトドアを楽しみましょう!