寒空の下でも魚と出会いを求め、釣りに出掛けたいのが釣り人というものです。
この記事では寒い冬でも快適に釣りをするレイヤリング(重ね着)と、おすすめアイテムを紹介します。
レイヤリングとは
レイヤリングとはアウトドアアクティビティーを楽しむ際に、快適性や保温性などを目的として行なう重ね着を指します。
肌着となる「ベースレイヤー」、保温の役割をする「ミッドレイヤー」、雨や雪などから身を守る「アウターレイヤー」の3層構造が基本となります。
特に温かさを重視する冬の釣りではミッドレイヤーとアウターレイヤーの間に更にダウンジャケットなどを着用することもあります。
釣りのレイヤリングは温かさが最優先
釣りは比較的動作の少ないアクティビティのため、動くことによる体温の上昇があまりありません。
動かなくても保温できるような、できるだけ温かい服装で臨むと良いでしょう。
また、肩回りの動かしやすさにも気を配ると快適に釣りが行なえます。
特にキャスティング(ルアーや仕掛けを投げる)の動作があるスタイルでは、釣りのしやすさや、集中力を継続する上で大事な疲れにくさに直結します。
そのため温かさを優先しつつも、柔らかいウエアを選択することである程度は動きやすかったり、追加で重ね着する場合は袖の無いベストタイプのものがおすすめです。
ベースレイヤーは発熱インナー
肌着として着るベースレイヤーは汗の水蒸気を吸湿して発熱する、発熱インナーが断然おすすめです。
極厚タイプやハイネックタイプなど、できるだけ温かいインナーを選ぶと良いでしょう。
ミッドレイヤーは動きやすいセーターやフリース
肌着の上に着るミッドレイヤーは保温性が高く、なおかつ柔らかいセーターやフリースがおすすめです。
キャスティングなどの動作を踏まえ、ある程度動きやすくありつつも厚手で温かいもの、ということです。
釣り具メーカーから発売されているミッドレイヤーの中には、肩回りや脇の生地のカッティングが釣りの動作に適したつくりになっているものもあり、大変おすすめです。
アウターレイヤーはレインジャケット
天候の変わりやすい冬の釣りでは、アウターレイヤーとしてレインジャケットの着用はマストといっていいでしょう。
また、厳寒期はレインジャケットの下に更にダウンジャケットなどを着ることもあります。
その場合レインジャケットのフードと重なって邪魔になることがあるため、下に着用するダウンジャケットはフードの無いものがおすすめです。
おすすめアイテム
筆者のような釣り好きは氷点下を下回る気温でも釣りに行きたいものです。
そんな寒さが特に厳しい気候で活躍する、釣りにおすすめな防寒アイテムを紹介します。
電熱ベスト
本当に寒さが厳しいときはいくら重ね着をしても堪えるもので、そんなときの奥の手といえるのが電熱ベストです。
筆者はミッドレイヤーとアウターレイヤーの間に着用します。
自ら発熱する電熱ベストは他のウェアにはない発熱性があり、動作による体温上昇が少ない釣りというアクティビティに最適です。
ただひとつ、バッテリーが切れた際には急激に寒さが襲ってくるため、バッテリーの残量や釣行時間の管理には注意が必要です。
ネオプレングローブ、ソックス
釣りにおいて最も寒さを感じるといっても過言ではない部位が手先です。
しかも釣りの場合は手元で細かい動作をすることも多く、厚手のグローブを着用すれば良いともいかない独特の難しさがあります。
そんな釣り人の指先をあたためてくれるのがネオプレングローブです。
ネオプレンとは合成ゴム素材の一種で柔軟性や保温性に優れ、代表的な使われ方としてウェットスーツの材料などがあります。
ネオプレン製のグローブは薄手にも関わらず大変保温性に優れ、小雨や水しぶき程度であれば防水性もあるため、釣りに最も適した防寒グローブといえるでしょう。
また、手先に次いで冷えやすい足元を保温するネオプレンソックスも大変おすすめです。
厚手のソックスの上からネオプレンソックスを重ね着することで、快適性と保温性を両立できます。
静寂の冬の釣りを楽しもう
寒さ厳しい冬、釣りは一見オフシーズンと思われがちです。
しかし冬に釣れる魚も多くいますし、しっかりと防寒し釣りに臨めば意外と快適に釣りを行なうことができます。
他の釣り人も少なくなり、ときには無音とも思える静寂に包まれる冬のフィールドで、孤独を楽しみに出かけてみてはいかがでしょうか。