グラウンドホッグとは北米大陸の北東部に生息する小動物で、リスやビーバーに似ています。このグラウンドホッグが2月2日に冬眠から覚めたときに自分の影を見るようなら冬はそこからまだあと6週間続き、そうでなければ春の訪れが近いとされているのです。
ペンシルベニア州中部にあるパンクサトーニーという人口約5000人の小さな町で行われるイベントがもっとも有名で、その模様は全米のテレビで毎年中継されます。
1993年にはそのままずばりのタイトルをつけた映画『Groundhog Day』が公開されましたが、日本では馴染みが薄いイベントのせいか、『恋はデジャ・ブ』という邦題がつけられました。ビル・マーレイとアンディ・マクダウェルが主演したロマンチック・コメディです。ご覧になった人は、あの愛くるしい動物の姿を覚えているでしょう。
ということで、グラウンドホッグにまつわるクイズ4問です!
【第1問】グラウンドホッグはどれくらいの長さで冬眠する?
a) 1か月未満
b) 1~2か月
c) 3~5か月
d) 6~8か月
グラウンドホッグは本格的な冬眠をする珍しい動物のひとつです。冬が近づくと天敵や寒さから身を守るための隠れ場所となる穴を掘ります。冬眠中はじっとそこに留まり、活動量は極端に少なくなります。その期間の体温は摂氏2度くらいまで、心拍数は毎分10拍以下にまで下がるということです。
生息する地域によって冬眠を始める時期はまちまちですが、平均してどれくらいの長さなのでしょうか?
正解は「c)3~5か月」です。平年なら2月2日のペンシルバニアは真冬です。前述の映画でも町が雪ですっぽりと埋もれていました。きっとグラウンドホッグは本来なら冬眠の真最中のはず。人間様の都合とは言え、そんな寒い中を無理無体に起こされるとは気の毒と言えば気の毒です。
第2問 グラウンドホッグは冬眠前にどれだけ太る?
a) 2㎏以下
b) 2㎏~5㎏
c) 5㎏~10㎏
d) 10㎏以上
グラウンドホッグは冬眠前にせっせと食べて、できるだけ体重を増やします。冬眠中は食事をしませんので、その前に長い冬を乗り切るために十分な脂肪を体内に溜め込むわけです。その量はどれくらいなのでしょうか?
正解は「b)2kg~5kg」です。たったそれだけ?と思うかもしれませんが、もともとグラウンドホッグの体重はそれと同じくらいなのです。つまり、冬眠前には普段の倍くらいに太って、冬眠から覚めるときには半分くらいに減るということです。
第3問 グラウンドホッグの平均寿命は?
a) 2年以下
b) 4年~6年
c) 10年 ~ 15年
d) 15年以上
グラウンドホッグは春になると冬眠用の隠れ場所から這い出て、それとは別に生活をするための巣穴を掘ります。春から秋にかけて、その「レギュラーシーズン用」巣穴の中で繁殖し、子育てもします。
いわば穴を掘り続けることが彼らのネイチャーです。そんなサイクルを毎年繰り返すグラウンドホッグの生涯は何年くらいなのでしょうか?
正解は「b)4年~6年」です。1年か2年で大人になり、毎年4~6頭の子どもを産むそうなので、ひょっとしたら長生きをした個体には孫もいるのかもしれません。
第4問 グラウンドホッグはどの感覚がもっとも優れている?
a) 視覚
b) 嗅覚
c) 聴覚
d) 味覚
グラウンドホッグの主食は植物です。主に森林地帯に住み、野草や木の芽などを食べるのですが、農作物を荒らす困った一面もあるそうです。前歯が鋭く、かじるように食べます。
そんなグラウンドホッグが食べ物を探すとき、主にどの感覚を用いるのでしょうか?
正解は「b)嗅覚 」です。 地面近くを歩き回りながら、草や果物などの匂いをたどって食べ物を探します。天敵の匂いを察知すると、急いで巣穴に隠れます。嗅覚ほど優れてはいませんが、視覚や聴覚もあり、日中に行動する昼行性です。
グラウンドホッグ・デーを経験するには?
前述したペンシルバニア州パンクサトーニーだけではなく、グラウンドホッグ・デーのイベントは全米各地で行われます。一例を挙げますと、グラウンドホッグが生息もしていないカリフォルニア州ロングビーチでも、「デジャブ・ダッシュ ― グラウンドホッグ・デー・ラン」という大会名で5㎞~ハーフマラソンのレースがあります。
2月2日前後にアメリカのどこかを訪ねる予定がある人は、地域のイベントを探してみると楽しいかもしれません。2025年のその日はちょうど日曜日にあたります。